第14回 フリーランスのための売上アップに繋げるタスク管理術

こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。

今年は最大9連休だったゴールデンウィークですが、皆さん少しはリフレッシュできましたか?
私はといえば講師の仕事を中心にフル稼働だったため、家族連れで賑わう新幹線での移動中も終始PCと睨めっこで、1人戦闘モードでした。その間、9連休だった夫に家事・育児を全て託し、私は仕事に専念させてもらいましたが、とんでもないレベルで生産性が上がりました。このことから、家事・育児と両立させながら仕事のパーフォーマンスを上げることの難しさを再認識したのでした。

攻めのタスク管理、できていますか?

フリーランスは、単独作業が多く、会社員のように上司が面倒を見てくれたり、上司や同僚がフォローしてくれたり、なんていうことはほとんどありません。したがって、クライアントとの約束や納期を守るために、突発事項にも対応できるよう余力を持ちつつ、計画的に遂行する主体的なタスク管理が求められます。

タスク管理には、攻めと守りの2種類があります。

一般的なものが守りのタスク管理で、すでにお引き受けしている仕事のタスクに関するものです。約束や納期を守るためには必須であり、各々自分にあったタスク管理ツールを使いながら、取り組んでいることでしょう。
ちなみに私は、iPhoneのリマインダーに加えて、Macbookのスティッキーズというデスクトップ付箋メモアプリや、重要かつ緊急性の高いタスクについては、LINEのリマインくんを中心に活用しています。

一般的ではありませんが、売れっ子フリーランスであればほぼ例外なくやっているのが、攻めのタスク管理です。
攻めのタスク管理とは、将来の自分のためのタスク管理術です。

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今後の自分の成長に繋がるタスクに充てる時間を、きちんと確保していますか?

既存の仕事や既存のクライアントに関するタスクだけで日々追われていると、中長期的には先細りになります。アウトプットばかりし続けていると、やがてはマンネリ化したりネタがなくなったりして、フリーランスとしてのスキルが枯渇します。
やがてはお声がかかることも減っていき、売上・利益も維持できていい方、どんどん減っていくのが通常です。
そこで、今後の売上・利益確保のためにも必要となるのが、既存の仕事と並行しながら新しいことへのチャレンジや未知の領域のインプットなどの時間をあらかじめ確保することなのです。
これこそが攻めのタスク管理で、既存の枠組みを超えたタスクに割り当てる専用の時間をあらかじめ確保しておくのがポイントです。お金と同じように時間もあればあるだけ使ってしまうもの。先取り貯金と同じく、今後の自分の成長に繋げる時間も、先取りしておきましょう

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攻めのタスクは、小さく始めて少しずつ増やしていく

これまで攻めのタスク管理をしていなかった方が、急に張り切って攻めのタスクのために多くの時間を確保してしまうと、間違いなく長続きせず挫折します。1日10分、1週間に1回からで構いません。小さく始めて、無理のない範囲で少しずつ時間や頻度を増やしていきましょう

攻めのインプットは、続けることで初めて成果に繋がります。いまの自分の仕事と親和性がありながらこれまで知らなかった興味があることを学んだり、やりたい仕事につながる技術やスキルを習得したり。その先には、いまの自分には想像できないような新しい自分がきっと待っているはずです。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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