【シリコンバレー=白石武志】米マイクロソフト(MS)は15日、会議室向け大画面端末の新モデル「サーフェスハブ2」を2019年に発売すると発表した。スマートフォンから撤退しクラウドに軸足を移している同社だが、大型端末についてはオフィスの働き方改革に取り組む企業を中心に一定の需要があるとみて後継モデルの発売を決めた。
新商品は50.5インチのタッチパネルを備え、同社のタブレット型パソコン「サーフェス」シリーズで最大の製品となる。テレビ会議システムやホワイトボードとして使え、複数台を並べればより大画面化できる。複数の利用者のログインを同時に認証することも可能で、テレビ会議では離れた場所にいる参加者が同じ書類を開いて作業できる。価格は未定だが、MSは「自宅で働く個人の利用も想定している」という。
MSは15年に初代サーフェスハブを発売。日本での価格は55インチモデルで100万円を超えたが、在宅やサテライトオフィスなどで働く「テレワーク」に取り組む企業などを中心に世界で5000社を超える導入実績があったという。