コカコーラ、同社初のアルコール飲料を日本で発売開始
米飲料大手のコカコーラは28日、同社初のアルコール飲料を日本で発売した。新商品はレモン味の炭酸アルコール飲料で、新たな市場や消費者の開拓に向けた一手となる。
米飲料業界の巨人が世界で初めて、レモン味の炭酸アルコール飲料3種類を、28日から販売開始した。
新商品は、お酒を飲む若者、特に若い女性という成長中の市場を狙う。
コカコーラが同社125年の歴史でも「例を見ない」と表現する3種類の飲料は、3%から7%までのアルコール度数を持つ。
同社の伝統を守り、新商品のレシピは厳重に守られている。ただ、飲料が模範にしているのは、日本で人気のアルコール飲料、チューハイだ。チューハイは基本的に、地元の蒸留酒と果実味のある飲料を混ぜて作られる。
「焼酎ハイボール」という名称を短縮したチューハイは、ビールに代わるアルコール飲料として販促されており、女性の消費者に特に人気だ。
サントリーやアサヒ、キリンなどの日本企業が、今のところ缶チューハイ市場を独占している。
最も人気が高いのはグレープフルーツやレモンなどの強い柑橘系で、コカコーラは現在、後者でのシェア獲得を目指している。
コカコーラは、この新飲料を日本以外の市場に持ち込む計画はないとしている。
炭酸アルコール飲料は1990年代に欧州や英国でブームとなり、スミノフ・アイスやバカルディ・ブリーザーなどは大人気となった。
こうした飲料は、ソフトドリンクのような味わいが若者の飲酒を促進しているとの懸念から、議論も巻き起こした。
(英語記事 Coca-Cola launches its first alcoholic drink in Japan)