ついにこの日が訪れた。山出愛子、岡田愛、岡崎百々子の3名が卒業し、9名となったさくら学院の新出発である。その記念すべき1曲目は「チャイム」から。新中3生の一人、麻生真彩が歌い出しを担当する、生徒たちが作るアーチをくぐる。その姿を父兄（＝さくら学院ファン）たちが見守る。間奏に突入して佳境を迎えるところでのダンスは学院史上最高のキレを見せ、観客からも歓声が上がる。最高の滑り出しだ。

2曲目「Song for smiling」からMCを経て、「Hello!IVY」「マセマティカ!」を挟み、購買部が早くも登場する。コント形式の物販紹介から「あきんど☆魂」を歌ってみせると、ステージ上には机と椅子が並び、恒例のホームルームの寸劇コントの時間に突入する。担任を務める森ハヤシ先生が登場し、ボードで今年度の転入生は0人と知らせると居並ぶ生徒たちは猛反発。日髙麻鈴は進化した超能力で教室の時間を止め、「0」の数字を「3」に変更。何が起こったか分からない森先生をしり目に、麻生と森萌々穂が白鳥沙南を、新谷と有友の “ゆづみんつぐみん” コンビが野崎結愛を、そして、吉田と八木が野中ここなを会場内で発見、新たな転入生としてステージ上に3人が紹介された。自己紹介として、白鳥が抑え気味な変顔、野崎は「いろいろな自己紹介」ということでクールバージョンとかわいいバージョンで自己アピールを、最後に短距離走が得意という野中が森萌々穂とステージ上において超短距離勝負で勝利を収め、それぞれの個性を披露した。その後、12人で「FRIENDS」「School days」で転入式を締めた。

インターバルを挟むと毎年恒例の生徒総会が始まる。12人の生徒が再入場し、倉本美津留校長から、中等部2年の吉田が教育委員長、藤平がパフォーマンス委員長に任命された。そして中等部3年の日髙は学院初の “はみだせ！委員長” に。続いてトーク委員長として麻生の名が呼ばれ、会場全体が注目した生徒会長には、新谷が務めることが決まった。。2018年度総会後は、「School days」の合唱からスタートを切り「夢に向かって」で幕を閉じた。さくら学院の中3生は毎年目を見張るほどの成長を見せ、見守る人々に感動を与えてきた。来年3月まで数々の思い出を作り出すことが期待される。

アニカンドットジェイピーでは新中3年生へのインタビューを実施。彼女たちの思いを感じたのち、6月17日にはまぎんホール ヴィアマーレ（神奈川）で行われる『さくら学院☆2018 ～転入生オリエンテーション～』で新たな一歩を見守ってほしい。

Text／清水耕司（セブンデイズウォー）
写真提供：アミューズ
さくら学院 2018年度 ～転入式～
2018年5月6日（日）なかのZERO 大ホール（東京）