2018年5月29日 11:16
KDDI(au)はNetflixと協力し、Netflix視聴向けの料金パック「auフラットプラン25 Netflixパック」を2018年夏以降に提供開始する。Netflixのコンテンツ料金とスマートフォンの通信料金がセットになり、月額5,500円~
auフラットプラン20(スーパーカケホ)をベースに、プラス5GBの25GBのデータ通信とし、Netflixベーシック(650円/月)の利用料金と、ビデオパス(562円/月)をセットにした「auフラットプラン25 Netflixパック」(スーパーカケホ)が5,500円/月。ベースプランの違いで、6,500円/月の「Netflixパック」(カケホ)、6,000円/月の「Netflixパック」(シンプル)も用意する。
また、NetflixのプランはSDで1ストリーミングのみのベーシックだが、月額プラス300円でHDで2ストリーミングのスタンダードに、プラス800円で4Kで4ストリーミングのプレミアムに切り替え可能。
KDDIの高橋誠社長は、「初めてNetflixの本社を訪ねたのは7年前。それからようやく今日までたどり着いた」とコメント。「日本での映像配信の普及率は15%で、まだまだこれから伸びる。いま加入していない人にとっては、コンテンツ・料金・時間などを課題としているが、それらを解決していく」と語り、Netflixプランの導入を発表した。
また、Netflixはグローバル展開で1.2億のユーザーを獲得しているが、「それにジャパンのコンテンツを加えて、オリジナル満載の世界を作り上げたい」と語り、ビデオパスとNetflixをバンドルする方針を説明。「OTTと組むだけでなく、通信の垂直統合だけでない」と、Netflix+ビデオパスでコンテンツを強化する方針を示した。
Netflixのプロダクト最高責任者 グレッグ・ピーターズ氏も登壇し、Netflixのミッションやコンテンツを説明。バラク・オバマ前米国大統領の番組などを順次投入することを紹介し、「KDDIのワクワク体験に協力していく」と語った。
「ビデオパスが伸び悩んでいるから、今回のNetflixとの協力になったのか?」との質問に対し、高橋社長は「会員数は非開示だが、100万以上いらっしゃる。順調に伸びていたが、グローバルプレーヤーの規模感はすさまじい。同じようなことはできない。一方で(J:COM子会社の)アスミックエースや、テレビ朝日との協業などのコンテンツもある。これを単にバンドルするだけだと面白くないので、料金プランに手を入れた」と説明した。今後は他の料金プランや光回線でのバンドルなども検討していくという。
25GBのプランにしたことについては、「テレビの視聴時間を調査すると、月100時間。これをモバイルでカバーするとなると25GBで、1カ月の需要を満たせるという考えで設定している」(エンターテインメントビジネス推進部長 宮地悟史氏)という。
また、テレイグジスタンス技術を活用した遠隔操作ロボットによるロボット旅行体験などを推進するTelexistenceとの協力や、新キャンペーンも発表。発表会の模様は追ってレポートする。