マシュー・ウィタカーが今生きているのはとんでもない幸運に恵まれたとしか言いようがない。すべてアジータ・ミラニアンさんのおかげだ。
彼女は20年前、生まれて20時間後にカリフォルニア州アルタデナの林の中に生き埋めにされたマシューを発見した。
そしてつい最近、マシューとアジータさんはその運命の日以来となる感動の再会を果たした。「あなたを20年待っていたのよ」とアジータさんはマシューさんに話しかける。
「想像通りの人ね。大きくなったかしらとか、色々想像してきたの。私の人生に現れてくれてありがとう。あなたは私の人生を変えてくれた。きっとまた会えるって信じていたわ」
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A Baby is Found by Azita: Children of One Planet
20年前、犬の散歩中穴に埋められた赤ちゃんを発見
1998年、アジータさんがマシューさんを発見したのは、カリフォルニア州アルタデナのハイキングコースで犬の散歩をしていた時のことだった。
彼は浅く掘られた穴に埋められており、かろうじてしか息をしていなかった。アジータさんが連れていた犬の1匹が、土の中から突き出た足に気がついた。
image credit:Myung J. Chun / Los Angeles Times
「犬が何かに近寄って行ったのですが、私は動物の死体か何かだと思っていました」とアジータさんは当時のインタビューで語っている。
「でも、よく見てみたら子供だったんですよ」。慌てた彼女は必死になって素手で土を掘り返した。「悲鳴を上げました。青いタオルがあって、その中に赤ちゃんがいたんです」
image credit:Kirk McKoy / Los Angeles Times
赤ちゃんを必死に救おうと奔走したアジータさん
救急隊に連絡しようとしたがつながらなかったために、通りかかった車に助けを求めた。そのドライバーが地元の警察署に向かっている間、アジータさんはマシューさんをあやしたり、体を拭いたりと片時も離れなかった。
「赤ちゃんは私の手首を掴むと泣き止みました」とアジータさん。
「感極まりました。なんだってまた、あんなことができたんでしょうね? まだ、お腹にはへその緒だって付いていたんですよ」
image credit:Children of One Planet
救い出されたマシューは里親の元へ
奇跡的にもマシューは生き延び、里親も見つかった。アジータさんと彼はそれきりで、また彼を捨てたと思われる母親も現れなかった。
そして、マシューは自分が死にそうになっていたところある女性に救われたという事実について、最近まで知らされないまま成長した。
車に乗っていた時、祖母が『あなたが生まれた時のことを聞いた?』って訊いてきたんです。で、『いいや』って答えたら、祖母が『実はね……』って切り出すんですよ。祖母から話を聞いた僕は信じられない気持ちで、家に帰って色々調べました。それから他の人に話し始めました。だってありえない状況を生き延びただなんて凄いじゃないですかとマシューは話す。
そして20年後、ついに2人が再会
二人はどうにか再会できないかとお互いを探していた。そしてついに夢が叶えらえた。彼女が数年前に児童サービスに問い合わせた時、彼が養子に貰われたことまでは教えてもらえたが、実際に会うことはできなかった。
「あんなにやるせない気分は初めてでした。それで私たちが出会ったあの日のように、彼が私を見つけてくれないかなって思っていました」
その願いの通り、20年後、マシューがアジータさんを探し出したのである。真実を知った彼は自分が生き埋めにされていた場所を訪れることを決意した。
image credit:Kirk McKoy / Los Angeles Times
そして、ついに彼の命の恩人と感動の再会を果たした。
image credit:Kirk McKoy / Los Angeles Times
その様子はポットキャストを通じても伝えられた
Ryan Reunites Man Buried Alive as Baby With Jogger Who Found Him - Pt 2 | On Air with Ryan Seacrest
アジータさん「あなたを20年待っていたのよ」
image credit:On Air with Ryan Seacrest
アジータさん「大きくなったかしらとか、色々想像してきたの」
アジータさん「私の人生に現れてくれてありがとう。あなたは私の人生を変えてくれた。きっとまた会えるって信じていたわ」
image credit:On Air with Ryan Seacrest
References:latimes/ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
どうして子どもを生き埋めにできるんだろう。
捨てるにしてもせめて生きててほしいとは願わなかったのか。
2. 匿名処理班
マシュー青年は養家で愛されて育ったんだな
養祖母もこの子なら大丈夫と思って数奇な出生を語ったんだろう
彼を気にかけていたアジータさんも安堵しただろうな
3. 匿名処理班
事実は小説より奇なり…だな
起きた事、自体は悲惨だが、助かって今を幸せに生きているのが救い
4. 匿名処理班
良かった、助かって良かった
犬がいなかったら気づかなかったかも知れないな、そもそも散歩でその道通らないだろうし
5. 匿名処理班
「あなたを20年待っていたのよ」
涙が止まらない
6. 匿名処理班
産みの親には恵まれなかったが、赤の他人の愛情で生きている
7. 匿名処理班
立派な青年になったマシューさんの笑顔に涙が止まらない……本当に命が救われて良かった。
しかし「救急隊に連絡したが繋がらなかった」というところでちょっとびっくりした。そういうことってあるものなんでしょうか?
8. 匿名処理班
泣いちゃった。見つけてもらえて本当に良かった、20年経って会えて感無量だったろうな。ずっと気にかけてたみたいだし、お二人共これからの人生がたくさんの幸せが訪れるよう祈ってます!
9. 匿名処理班
ワンコもお手柄だな
20年経ってるからもうこの世にはいないだろうけど、
きっと天国で見守っていてくれたことだろう
10. 匿名処理班
孤児院の前に、そっと置かれていた…
とかなら、まだ判るんだが、
生き埋めじゃあ、下手すると殺人じゃないか?と思った
発見されて良かったと思う。埋めた人は酷いと思うが、
本人には、明るく生きて欲しいと思った
11. 匿名処理班
めっちゃいい話やん…
12. 匿名処理班
米国人は驚いたとき必ずオ~マイゴット!って云うが
このコトバしか表現方法が無いのかな
13. 匿名処理班
下手な母親に育てられるよりよほど幸せだったんじゃないか。結果的に彼も生きてて、アジータさんも凄くいい経験をしたという、クソみたいな行為から奇跡のような結果。
涙を相手の袖で拭いてるww
14. ごんべい
幸あれ。
15. 匿名処理班
縁とは不思議なものでな、どこで切れたり繋がったりするかは誰にも分かんない
しかし繋がった縁のおかげで今日も明日も生きていけるんだ
16. 匿名処理班
良い話だが酷い話
17. 匿名処理班
言葉の真の意味で米国生まれ
18. 匿名処理班
7>
アメリカは携帯の電波が届かないところは結構多いよ。
電話会社にもよるけど、山間部のハイウェイ走っていると大抵は圏外になるし、街中の公園なんかも圏外の所が多い。
19. 匿名処理班
>ありえない状況を生き延びただなんて凄いじゃないですか
なんてポジティブな人なんだ
生後すぐあなたは母親に捨てられた上に殺されかけただなんて聞かされて
こう思えるなんて本当にすごいことだと思う
20. 匿名処理班
記事の最初の動画は、再現映像なのかな。誰がカメラまわしているんだろう。
21. 匿名処理班
※12
まあ、一種の習慣語だからねぇ?
例えば外国人から…『何で日本人は電話を受けた時に【もしもし】て言うの?明治時代から習慣化したのは知っているけど、そんな古い時代の言葉を引きずっているのって、おかしくない?』とか質問されても困ると思わない?(他に適当な言葉も思い付かんし、便利だし)まあ、そういうものか?『考えると不思議だけどね?』て本人達も言うと思うよ?
22. 匿名処理班
自分の数奇な運命を受け入れ恩人に会いに行くなんて立派な青年だな。
23. 匿名処理班
※7
20年も前の話なら今のように通信網は発達していない。
携帯電話なんて初期レベル。
公衆電話などはあるけど日本の公衆電話に比べたら海外の公衆電話は不通なことが多々あった(回線が複雑で処理しきれなかったため、また物理的に通話線が切れるなど不備が多かった)
だから今のように携帯ですぐに警察や消防に通報なんてことは出来ないことが多く、それによる死者は多かった。
24. 匿名処理班
「私の人生に現れてくれてありがとう。」
こんな素敵な言葉初めて見たよ。
こんな言葉を言えたり、言われる人生を過ごせるようになりたいな。
25.