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ふくい地域ニュース

コウノトリひな4羽すくすく ふっくん・さっちゃん「子育て上手」

越前市の会合で報告

コウノトリのひなの成育状況などを報告する越前市職員=同市水循環センターで

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 越前市コウノトリが舞う里づくり推進協議会の通常総会が二十五日、同市瓜生町の市水循環センターであった。同市中野町で飼育する国の特別天然記念物コウノトリのペアが産んだひな四羽が、順調に育っていることなどが報告された。

 県自然環境課によると、有精卵を産んだのは雄「ふっくん」と雌「さっちゃん」のペア。四月上旬に産卵し、五月七~十日にかけて四個全てがふ化した。市の担当職員は「ふっくんとさっちゃんは子育てが上手。餌を与えたり、日陰をつくったりと必死に子育てを進めている」と説明した。

 また、四月下旬には同市大塩町の人工巣塔にカップルが飛来。交尾行動や、巣塔に二羽のどちらかが頻繁に伏せていることが確認されている。産卵した可能性があり、市が調査を進めていることも報告された。

 協議会はコウノトリを象徴とする「生きものと共生する越前市」を目指し、環境保全団体などで組織。この日は代表者ら十九人が出席。市西部を中心に実施していた希少野生生物の保全活動を、市内全域に拡大することなどを盛り込んだ本年度事業計画を決めた。

 県は、生まれたコウノトリのひなの様子をインターネット上で動画配信している。詳細は「福井県自然環境課コウノトリ支援本部」で検索。 (玉田能成)

 

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