とても尊いお話
今から書く文章はとても偏見まみれだ
不愉快かもなので耐性がない人は静かにブラウザバックおすすめ
ここではゲイだと分かりづらいので、女性の同性愛者をレズビアン、男性の同性愛者をホモとかく。(ホモは最近駄目らしいが)
勝間氏が同性愛者だと告白した。
世間に勇気を与えようと。
コレほどの著名人なら勇気を与えられるのだろう。
だけど、僕はあの方が女性でレズビアンだからできたのでは、と思ってしまった。
ゲイ嫌いもたくさんいるかもしれないが、日本ではレズビアン憎悪ってあんまり聞かない気がする。
個人的観測だが、ゲイはゲイでもレズビアンはもともとネガティブなイメージで語られることがないというか、どこかおもしろおかしいネタにされにくい雰囲気がある。
もともと女性同士だからいい匂いがしそうとか、マリア様がみてる的な尊い感じでコメントされている事が多く、アニメ・ゲームキャラ同士でキャッキャ2次創作妄想させてたりするところには軽蔑よりも、ポジティブな文脈があると思える。
もちろん見ている人の中には不愉快な人もおられるだろうが。
一方、男同士のゲイだがこっちは悲惨である。
イキスギィ!
野獣先輩
ゆがみねぇな
~してはいけない(戒め)
~して、どうぞ
お前ここは初めてか?力抜けよ
などなど、今ネットスラングの元ネタを調べると淫夢語録に行き着く事が多い
淫夢とはとあるゲイのポルノビデオのタイトルからきている。
ニコニコ動画でのビリー・ヘリントンブームからくるネットでのゲイネタブームは根強く、広範囲に渡って利用されている。特に野獣先輩と呼ばれるゲイビデオの出演者はネットミーム化しており、ネタとして利用され続けて長い。ゲイネタ動画もめちゃくちゃ多い。
野獣先輩本人が現実で特定されていないことが救いだろう。
ネットではもともとホモの方はネタと汚さから語られることが多い。
HIVの感染も男性が感染させるとして確率は高く、ホモセックスからの感染者が多いというデータも出ている。駅ではってあったHIV検査の啓蒙ポスターは男同士2人がランニングしている写真だった(他のバージョンもあった)。実際に女性同士では感染しようがないというか、確率的に少ないようだから仕方ない。
さらに、淫乱テディベアと言うホモAVの出演者(一昔前には検索してはいけないとしてネタになっていた)やガチムチ兄貴などの呼称などからもわかるように、デカイとかゴツいとか太っているとかそういう美しさとは別の文脈が印象付けられすぎている。
ゴールデンカムイとかでも、なんというか汗臭さを強調しているホモっぽいシーンがあった。さんざんそれっぽい絵面をネタにしているし、それを見たファンたちは淫夢語録を絡めて感想を書き込む。
レズビアンと違って政治的な話題や、まったくLGBTが絡まないテーマにさえホモネタは飛び込んでくる。僕はゲイではないからわからないが、ホモの人たちは嫌でも目につくネタをどう見ているのだろうか。
ある著名人も週刊誌にそういう楽しみをしているとスッパ抜かれた結果、ネットではホラレモンだとかメスイキとかで呼ばれるようになった。
書き込んでいる人たちは多分気軽に書き込んでて憎悪を持っているわけではなさそうだが、それだけに恐るべき書き込みの数が存在する。
今の日本でホモをカミングアウトするのはリスク以外にないだろう。特に著名人はそれを売りにしていない限り、淫夢語録を絡められながらおそらく一生その文脈で語られるハメになる。
レズビアンの方は少なくともそのリスクがかなり少ないように思う。
実際に聖女がごとく扱われていて否定的な感想はあまりなさそうだ。
それはとても良いが、レズビアン側がカムアウトしやすい環境が整えば整うほど、ホモ側が言い表されぬ感情を持つことは想像に難くない。レズビアンのカミングアウトは増えたけどホモの人は少ないね、なんて世間になっていくのだろうか。
オープンな環境が整ったから、カミングアウトできるだろうか。
僕にはトラップにしか思えない。
一度打ち明ければ最後、死ぬまでネタにされる。
彼我のイメージ格差は割と深刻なように思う。
以下余談
淫夢語録は言葉がキャッチーだとは思っている
twitterやらブコメを読んだ時に、この言い回しいいなあと思ったら淫夢語録だったりすることは結構ある。ゲイがどうとかというより、この短文のセンスはなんなんだろうね