【芸能・社会】郷ひろみ、永遠に“ヤングマン” 西城秀樹さんの魂受け継ぐ2018年5月28日 紙面から
歌手の郷ひろみ(62)が27日、神奈川県横須賀市のよこすか芸術劇場で、毎年恒例の全国ツアー(34都市49公演)の初日公演を開いた。 26日は急きょリハーサルの時間をずらして西城秀樹さんの告別式に参列し、野口五郎とともに弔辞を読んだ。出棺まで見届けることはできなかったが、弔問に駆けつけた多くのファンに対し「車の中で秀樹に代わって『ありがとう』と頭を下げながら会場に向かいました」と神妙な面持ちで語った。 その上で「秀樹が残していった子どもたちや奥さまを見ると、つらかったんだろうと思うし、だからこそ、より一層1曲1曲を大切に歌っていかないといけないと思っています」と決意を新たにした。 今年のツアーは、ここ数年では最高レベルのハードなパフォーマンスが後半に続く。その号砲を鳴らすのが新曲「恋はシュミシュミ」(16日発売)だ。「GOLDFINGER99年」を手掛けた康珍化さんが作詞。80年代のディスコをイメージした楽曲で、「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾が合いの手を入れた動画は24万回の再生を突破するなど話題沸騰中だ。 この日は、ミラーボールやカクテル光線を使った演出によって会場はダンスフロアの雰囲気に。胸元でハートを作る振り付けをファン1900人と一緒に踊った。 同曲の後も「男願Groove!」「2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~」など激しく踊って歌う楽曲の連続。26日のリハでは「もうダメかもしれない」と珍しく弱音を吐いたという。それでも「まったく年齢を感じさせない。こういう生き方もあると、少しでも皆さんに通じれば」と本番前には余裕顔。“永遠にヤングマン”の魂は、郷も受け継いでいくようだ。 東京公演は6月2日の中野サンプラザと9月9日のNHKホールなど。9月15、16日の名古屋・日本特殊陶業市民会館でファイナルを迎える。 ◆母のオレオレ詐欺事件 犯人は逮捕されていた今年2月、郷の母親が郷を装った男からの電話を受け、現金200万円をだまし取られた“オレオレ詐欺事件”について、郷はこの日、すでに犯人が4人逮捕されたことに加え、犯行グループがさらに高額な現金を要求していたという新事実をステージで明かした。 母が銀行に向かっている間、自宅で電話を受けたお手伝いさんが「あの声は絶対にひろみさんじゃないと思う」と伝えても「あれは、ひろみなの!」と聞く耳を持たず。定期預金を解約しようとしたが、幸いにもすぐには無理だと銀行が止めてくれた。しかし、すでに引き出していた200万円を郷の会社関係者を名乗る外国人に渡してしまったという。 「うちの会社に外国人いないから!」と“本物”の郷はガックリ。それでも「僕に電話をかけていれば、それで済んだんですが、(犯人から)誰にも言うなと言われていたらしい。息子を助けたい一心だったと思う。みんなも気を付けてよ!」と呼び掛けた。
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