前回までに、ぼくは不動産投資によって資産を拡大してきたことを紹介してきました。今回はぼくがどうやって1億円というお金を貯めてきたのかを紹介したいと思います。とはいえ、これまで連載を読んでいただいている方であれば、もう薄々気づいている人も多いかもしれませんね。
こちらは順を追って説明していきますね。
◯投資信託の積立て運用
ぼくは2013年の時点で2200万円を投資信託で貯めたあとも、投資信託の積立購入を毎月20〜30万円単位で続けています。2013年の時点で投資信託は一度すべて現金化したので、そのお金を再投資する形で積立額を増やしていってます。
給料は相変わらず手取り20万円前後を推移しているので、結婚後も生活水準はずっと同じです。そして2013年以降も世界経済は右肩上がりを続けていたので、2018年の時点では投資信託だけで総額3000万円を超えるようになりました。増え方はゆっくりですが、雪だるま式に増えていってます。
◯交通事故の保険金
また、ぼくの運命を変えたと言ってもいいほどの交通事故によって、相手からの保険金は支払われなかったのですが、自分が加入していた保険(無保険車障害保険)によって約1000万円の支払いを受けました。(予想外の大きな収入ですが、失ったものも大きかったので、金額だけでは計れない問題ですね。事故で安定した職を一時期失ったけど、その時にチャレンジした投資のおかげでぼくの今があります。人生塞翁が馬)
◯株式投資と外貨投資・FX
2013年に投資信託を現金化してからは、世界経済以外の分散投資もしようと考え、株式投資や外貨投資といった運用も始めていて、そこで得た利益は400万円くらいになります。この方法はうまく伝えることが出来ないのですが、簡単にいうと以下の様なことをしています。
・株式投資
1.毎年1月に株を購入するための資金として、500万円を証券口座に入れる(投資信託の積立運用とは別の口座)
2、株主優待銘柄を中心に、ここ数年の業績がよくて、上昇トレンドの(日足チャートの形が良い)会社の株を選んで(月に1銘柄以下)、100万円分くらい購入する
※業績がよくても下降トレンド(日足チャートの形が悪い)会社も多々あるので、業績だけで選ぶのは要注意。また月に複数の銘柄を購入しないのは、購入後に全体的に相場が下がった時の被害が大きいためです。
3、6月頃には500万円分で5銘柄を購入し終えて、ある程度その銘柄が値上がりしたら売却する
※もちろん、値下がりする銘柄もあるのですが、ここ数年の業績がよくて、上昇トレンドの銘柄であれば、値上がりする可能性は高いです(5銘柄の中で3勝2敗か4勝1敗を目指しています)
4、売却後のお金を使って、2の作業を繰り返す
5、利益は年間100万円を目標とし、その利益を達成したらすべての株を売却してその年の株の取引は終了
7月に達成すれば、7月以降は株の売買をしません。例年10月か11月くらいには達成していると思います。2013年からこの方法を試して、ほぼ毎年100万円の利益が出ているので、ぼくにはこの方法が合っているのだと思います。
株式投資をしている人からは、
・なぜ購入する金額をもっと増やさないの?
・さらに利益が出るかもしれないのに、なぜ1年の途中で取引を辞めてしまうの?
・もったいない
・なんでそんなに上手くいくの?
など、色んな意見をもらいます。
でも、理由は簡単です。ぼくにとって、不動産の最安値を探すことに比べて、株式投資はそれほど楽しくないからです。ここ数年の業績がよくて、上昇トレンドの(日足チャートの形が良い)銘柄を購入しても、わけも分からず値下がりする時もあります。そんな時はやはり凹みます。ぼくは投資において感情というのはとても大事だと考えていて、上がったら喜び下がったら落ち込むということを繰り返すことは極力避けたいです。気の迷いで売った株が翌日から値上がりしたら、目も当てられません。だから、こういうやり方で株式投資をやっています。
また、単純に投資額を10倍にすれば10倍儲かるとも思っていません。1000万円で1つの会社に投資するにはぼくにとって気が重い。
だから自分の心に負荷のかからない方法で、最終的に株主優待を楽しむ程度でやるとこが自分の性に合っているのだと思います。ちなみに今は、2〜3日に1度くらいしか株価のチェックもしないのですが、これもぼくなりに心理的負荷を少なくするために決めたマイルールです。
・外貨投資・FX
1.2013年 500万円をFX口座に入れる
2.毎月4万円ずつ、米ドルを購入する
3. 大きな利益はありませんが、年間48万円の積立てなので、2022年までは同じペースで続けていく予定
この積立をする理由は、世界の基軸通貨はあくまでアメリカドルだからです。
※基軸通貨とは世界中で輸出入の支払いや金融取引などに使われる通貨のこと。
以前、ぼくは投資関連のことを調べてる時、日本円が世界でどのくらいのシェアを占めてるか調べたことがあります。普段ニュースをあまり見ないぼくですが、『円が買われている』とか『外国人投資家が円を買い占めている』とか『円は安泰だから人気がある』とかそんなワードを聞いたことがあるので、なんとなくですが、世界中で出回っているのかと思っていました。
でも、日本円は世界のお金の総量のたった4%のシェアでした。
この時ぼくは、世界経済への投資をしているのに、それをほぼ日本円だけで持っているというのは、とてもアンバランスだと感じました。もしも日本円が、急激な円安に見舞われたら、ぼくの資産は一気に目減りしてしまうのです。日本で生活してたら関係ないじゃないか、と思うかもしれませんが、輸入で成り立ってるこの国のことを考えたら、やっぱりリスキーです。
将来アメリカに住むつもりは全く無いですが、いずれぼくの全資産の50%くらいは円以外の『何か』で保有するつもりです。
◯不動産
あとは、ここ数回お伝えしてるとおり不動産です。2018年時点で、ぼくは今持っている不動産を全て売却した場合、少なくとも7700万円くらいの価値があると試算しています。
つまり、ぼくは以下のようにして1億円を貯めてきたのです。
投資信託 : 3,000万円(節約して貯めたお金含む)
保険金 : 1,000万円
株・外貨投資: 400万円
不動産投資: 7,700万円
合計:12,100万円
*細かく記載するとわかりにくいのですが、税金を考慮した金額です
でも、ズルいですよね。
前回紹介した通り、ぼくは住宅ローンを含めて家族全員に多大なる借金をしています。
その額なんと5,590万円!
つまり全資産の合計から借金(負債)を引くと
12,100万円−5,590万円=6,510万円となります。
つまり実際にぼく(たち夫婦)の純資産は約6500万円なのです。
そうなのです。実はぼくはまだ1億円をちゃんと貯めたわけではありません。(2018年4月時点)
連載のタイトルであるにもかかわらず、ウソをついてすみません。 m(_ _)m
でも、上述のように借金を含めると1億円を突破しているので半分は真実です。許して下さいね(笑)。
そして何より、今後も計画通りにいけば、40歳になる前に1億円を達成できるということは信じて疑いません。
なぜなら毎月毎月こんな表を更新したり、
*15年10月から17年1月までの保有資産の時価(借金を含む)を記載した管理表
こんな人生計画をもって普段から生活しているからです。
*2018年以降のライフプラン・キャッシュフロー表
*ライフプラン・キャッシュフロー表とは今後の人生でのライフイベントややりたいことを記入する「ライフプラン表」に、その時々のお金の流れを記入したものです。 大きな項目として、「収入」「支出」「年間収支」「金融資産残高」があり、この4つの数字が入ることで、将来にわたる家計の全体像を把握することができる。
この2つの表は、ぼくの人生におけるモチベーションのひとつです。毎月毎月、増えたり減ったりする残高試算表を記載したり、年末年始の休みには丸3日かけてキャッシュフロー表と人生のやりたいことリストを作り込むのは、心の底からワクワクすることなのです。
小さな数字の変化でも、そこにはドラマがあり、夢がある、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、着々と自分の人生を形作ってる何かが、充足していく感じがあります。
ぼくはこうやって、1億円を貯めてきました。(というよりその予定です)
嘘つき!と思われた方がいたらごめんなさい。
そして何度でもいいます。ぼくがみなさんに推奨しているのは世界に分散する投資信託商品の積立運用だけです。不動産投資は誰でも出来ることではないと思うので、この連載を読んで、『自分にも出来そう』『真剣に取り組んでみたい』と思った人だけにチャレンジして欲しいです。この連載の一番最後には、「投資信託を購入して積立運用を続けるためのアクションリスト」を掲載する予定なので、興味がある方はそれに沿って行動をしてもらいたいと思っています。
さて、この連載ももうすぐ終わりが近づいてきました。
次回は、自分のお金は減らしたくない節約家のぼくがおすすめする理想の保険の加入方法をお伝えしようと思います。
以前予告をしておきならが、飛ばしてしまってすみません……。
ぼくはちょっとした保険マニアなのだと思います。
〈つづく〉