Google(グーグル)ホーム、快進撃。
Amazon(アマゾン)が音声アシスタントAlexaを搭載したスマートスピーカーEcho(エコー)を発売開始したのが2014年。テック界の一大トレンドを華々しくスタートさせました。その後、あらゆるメーカーが一気にスマートスピーカー分野に参入したものの、エコーは3年半にわたって常にトップ・セラーの位置を譲りませんでした。
しかし。
しかしです、2018年第1四半期にきて、ついにGoogleがAmazonを抜いたんです。リサーチ企業Canalysの調べによると、なんとGoogleホームは2017年第1四半期と比較して483%増の320万台という数字を叩き出しています。対するAmazonエコー・デバイスは250万台です。ちなみにこの台数、合計ではなくて四半期のものです。スマートスピーカーの市場が拡大しているのはよく分かりますね...。
これまでAmazonの優勢が保たれていたのは、最初に市場を開拓し、スマートホームとの連携やパーソナル・アシスタントとしてのシステムが先に成熟したからだと広く考えられてきました。そりゃあGoogleより2年も先に展開し初めていたのですから、必然的なリードかもしれません。
でも、Googleホームに搭載されているアシスタントは、市場に出ている中でもっとも「賢い」と評価されています。そしてここに来て販売台数もエコーを追い抜いた、ということで形勢逆転の様子を見せているんです。ちなみに販売数の第三位、第四位にはAlibaba(アリババ)、Xiaomi(シャオミ)が続いています。
とはいえ、デバイスの合計販売数ではAmazonがまだまだ圧倒的にリードしています。Edison Researchによると1月の段階でAmazonのシェアは69%、Googleのシェアは25%です。AlibabaとXiaomiを含めた上位4社がスマートスピーカーのセールス全体の83%近くを占めています。
そして残りの17%に、Harman Kardonとパートナーを組んでCortanaを搭載したスマートスピーカーを発売したMicrosoftや、Bixby搭載のスピーカーを今年発売すると予想されているサムソンらがなんとか食い込もうとする形。
もちろん、アップルが3ヶ月前にローンチしたSiri搭載のHomePodも忘れてはいけません。オーディオのクオリティは称賛されているものの、値段の高さ、そしてデジタル・アシスタント機能がそれほど広範では無いことから、特に市場を驚かすセールスを見せていませんが…。
そもそも音声アシスタント/スマートスピーカーってどれくらい必要なのか?サイバーセキュリティの面では安心なのか?と、消費者もまだまだ様子を伺っている人が多いはず。今後のスマスピ市場がどう変遷していくのか注目です。
Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
Source: Canalys, Edison Research
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)