ありがたいことに
「中国でヒカルの碁が実写化される」
という件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

「ヒカルの碁」が中国で実写ドラマ化!「棋魂」のタイトルで2019年夏に配信(コミックナタリー)

この件については中国でもコチラコチラ(どちらも中国語)などでニュースになっているようです。
ヒカルの碁の実写化に関しては一年前にテレビドラマとして発表されていましたが、今回の告知ポスターにある出品方には以前の時のものにiqiyiが加わっていますし、ニュースにもiqiyiによる発表とあるので、仕切り直してiqiyi系で配信されるネットドラマになるんでしょうかね。

現在の中国ではネットドラマがテレビドラマより更に熱いようなことになっているそうですし、教えていただいた話によるとアニメをそのまま流すよりもかなり広い範囲での「当たり」を期待できるとかなんとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ヒカルの碁が中国のネットドラマで実写化」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今度はヒカルの碁が国内で実写化になる模様。
期待するべきか、嘆くべきか。

どういう設定にするんだろうな。
またキャラ全員中国化するのか、その場合は古装にするのか。

キャストはほぼ間違いなく若いイケメン使ってというやつだろう。

主人公組のキャラをどうするんだろうね。本因坊とかを除けば、碁がテーマだから時代設定的にウチの国の古代の棋聖を持ってきても問題無いし、中国の特色は出せるだろうけど。

iqiyiか。ホント、金があれば何でもできるんだな……

金があるからというのはあるだろうけど、最近は金儲け的な部分も多くなってきたからなあ。ちょっと前のように金の勢いだけでスゴイことをやるというのは薄れてきた気がする。

ヒカルの碁に関しては、IP買ってイケメンスターを呼んで金を稼ぐというヤツだな。

韓国系がアウトになってから日本のドラマや実写化IPを買い漁るような感じはあるが、ウチの国の業界は本当にオリジナルを作れない。

オリジナルの企画を通すのが難しいのはどこの国もどこの業界も一緒さ!なんの慰めにもならんが!!

何が標的になるかと戦々恐々としていたが「ヒカルの碁」だった。勘弁してくれ!

でも1年前に情報出ていた企画だよね、精神的な備えはあったろ。
本土化されるというね。

本土化枠だとある種の開き直りが出るし、ダメ元で期待してもいいかも?

国内だとキャストに予算持ってかれるだろうからな……どこまで映像の方に予算が残るのやら。

囲碁ならリアルに柯潔というトンデモがいるんだから、そっちを主人公にすればいいのに。

柯潔が出てから、創作の天才囲碁プレイヤーがちょっと気の毒に思えたりするよね。
「ヒカルの碁」が人気だった時代とは碁に関するイメージ、現実に存在する若くて強い棋士のイメージがかなり変わった。その辺りをどうするのだろうか。

原作を毀損し過ぎないでくれよ!本当に頼むから!!

これってあらすじや大まかな設定だけ持ってきて使うの?それとも原作通りにやるの?

恐らく大まかな設定とあらすじだけだろう。キャストも監督も中国人で中国向けのネットドラマにするわけだから、原作通り日本を舞台に日本人キャラのままやる意味はあまり無い。

演技力のあるキャストにしてくれ……ガワだけのイケメンはやめてくれ……

実写化の悲劇がまた一つ……!

日本での実写化とどっちがマシだろうか。

日本の実写化って原作より良いケースほとんど無いし、どっちが下か争っても意味ないぞ。

最近の「亜人」や「るろうに剣心」とかは悪くないと思うよ。好みは分かれるかもしれないが、個人的には「監獄学園」も良かった。
あと「孤独のグルメ」だって実写化枠だし、日本の実写化が全部ハズレというわけではない。

本土化な実写枠だと「テニスの王子様」があるわけだが、それなりに見れたぞ。自分にとっては最後まで追っかけることのできたレベル。

あの実写化テニスの王子様は名前を中国化したのが一番のツッコミ所だが、そのせいでネタ扱いされてしまうことに……

あのテニスの王子様は主人公達の名前が笑えるが、他の部分はわりと良い出来だった。

それにしても、「カイジ」の次は「ヒカルの碁」か……
日本のマンガをウチの国で映画化する流れが加速するのかね。

「ヒカルの碁」も「カイジ」もちょっと前に話題になっていたが、作品として形になってきたということか。

その辺りの時期の話題ってウチの国の映画界が映画化の権利をイロイロと買いあさっていた時期と重なっているし、今後この手の本土化で実写化な作品がもっと出てくるのかね。

過去の香港映画にはそういうのが結構あったらしいけど、当時は無許可が多かったらしい。しかし最近はIPとしての確保も含めて一応映画化の権利をとっているんだよな。
自分の国の話ながらちょっと不思議な気分になる。

今の環境だと無許可でやっても得にならんしね

ただ今の環境ではタイトルをそのまま使えるかどうかという問題があるみたいなのが……
「カイジ」は「賭博黙示録」ではなく、「動物世界」になったんだっけ。

社会的な理由に加えて商標的な理由があるようだし理解できなくもないが、少々と引っかかるのも確かだね。

「カイジ」はともかく、「ヒカルの碁」って実写向きの題材には思えないんだが……ストーリー改変による悲劇しか想像できん。

IPの知名度を利用して扇情的なストーリーにして炎上させてアニメファンの目を集めようとするのはやめてほしい。結局作品のを好きな人間にはダメージしか残らん。

言っちゃなんだが熱心な原作ファンってのはターゲットとしてあまり意識されていないんじゃないか?知名度が高くて話題性がそれなりにありストーリーが既に整っているIPの活用というくらいじゃないかと。

今の時代のネットドラマだからねえ……
ただ若いイケメンを揃えた女性向けでも、一般向けの方にするのか腐った方にするのかがちょっと気になる。原作は普通にやっても腐った需要のある話なわけで、脚本演出次第でかなりあっさり傾きそう。

しかしちょっと前の作品だからか、ここ最近の実写化ネタの中ではみんなわりと冷静だよね。
もちろん多少の不満やアニメをこんな扱いにすることに関しての憤りはあるだろうけど。

出て来た情報や煽り方からすると、期待もできないし今更文句言って変えられるというもんでもないし……

ファンはいるけど、今も現役で熱狂的なのが多数いるというわけではないから、よほどのやらかしでもない限り大きな問題にはならないと思うが……

公式の続編ではなく、中国国内向けアレンジの実写映画化だからね。
ここまでクッションが挟まると逆になんとか。

不安も不満も無いわけじゃないぞ。
日本の作品的な心を揺さぶる作品がウチの国の制作陣に作れるのかという不安や、出来の悪いヘンなコスプレの国産ドラマになったらどうしようという不安とか言い出せばきりがない。

変なコスプレそのまま使ってネタになるドラマとかもあるからな……
とりあえず、ヘンな髪型のままストーリーが進むとかじゃなきゃいいや。髪型、特に髪の色に関してだけは原作再現したらマズイ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈ではやはり実写化に関してはあまり好意的に受け止められてはいないようです。

中国のネットドラマはここ数年の間、中国で最も熱い映像コンテンツのジャンルとなっていますが、人気と競争が一回りしてコンテンツ不足に加えてネタ切れ的な状況になっているという話も聞きます。

そういった背景から中国で知名度のある日本のアニメや漫画、或いは知名度のある作者の作品の実写化の動きについての話がイロイロと聞こえて来たりもしますし、今後もこの「ヒカルの碁」のような、中国本土での中国向けの実写化作品が出てくる可能性もありますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。