「ここは自習室ではありません」
広島市では、自習室がある中央図書館を除いて、市立図書館12館で自習を禁じています。中央図書館の福島達徳・副館長は「自習される方は、半日とか一日中とか滞在時間が長い。面積には限りがあります」と理由を説明します。
「混雑時には、持ち込み資料のみの自習利用の方は席をお譲りいただきますよう」。大阪市立中央図書館の注意書きは今年初めから一新された=2018年4月25日、大阪市西区、半田尚子撮影
出典: 朝日新聞
1921年の投稿「此頃の図書館は……」
1921年の東京朝日新聞には、「此頃は高等学校の入学試験、大学の試験等で上野の図書館は朝六時頃迄に行かなければ到底入館出来ない」という読者の投稿が載っています。
公益社団法人・日本図書館協会が1970年にまとめた指針には、「(図書館は)座席と机だけを提供するところではない」とあります。89年には「自習席の設置は、むしろ図書館サービスの遂行を妨げることになる」とも(日本図書館協会ホームページ「公立図書館の任務と目標」)。
受験期が迫り、最後の追い込みにかける受験生でいっぱいの図書館=1969年1月21日、名古屋市東区の愛知県文化会館愛知図書館
出典: 朝日新聞
「勉強しに来てね!カモーン」の館も
東京の武蔵野市立図書館「武蔵野プレイス」は、子どもたちがしゃべったり遊んだりできるスペースを設けました(武蔵野プレイス「スタジオラウンジ」)。「コンビニでたむろしたり、フードコートで勉強したりしている子に居場所を提供したい」という狙いだそうです。
同じ自習でも家とは違う?
平日でも約50人が行列をつくって開館を待つ。夏休みには学生が加わり、さらに長い列になる=2018年4月26日午前、大阪市西区の市立中央図書館、半田尚子撮影
出典: 朝日新聞
思い出す「耳をすませば」のシーン
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