「ああ!いけません!私には丹那というものが!」。……イエス。私には丹那というものがあるのです。そう、あなたにもね。チェケラ。
あの人気レストラン「さわやか」より静岡県東部民がザワつくもののひとつ……丹那(たんな)牛乳。
その中でも注目したいのは「丹那ヨーグルト」。1977年からの超ロングセラーな逸品です。
丹那地区の限定酪農家「低温殺菌部会」の生乳だけで作られた超すてきヨーグルト。最終的にオレはこのヨーグルトがNo.1。おすすめです♪
丹那盆地と丹那牛乳
丹那盆地は静岡県田方郡函南町にある盆地で、天然記念物にも指定されている「丹那断層」は、伊豆半島ジオパークの一部としても注目を集めています。
酪農の歴史は古く明治時代から。交通の便が悪く貧しい地域だったのですが、当時の地主の川口秋平らによって牧場が開かれたのだそうです。
そして、そこで暮らす酪農家たちが「自分たちの子や孫に飲ませる安心で安全な牛乳を」と創設したのが丹那牛乳のはじまり。素敵!
牛さん「おいしいよ!」
丹那ヨーグルトのパッケージがレトロかわいい
丹那ヨーグルトの発売は1977年。レトロかわいいこのパッケージも魅力。
フタは昔の「丹那農協」って入ってるやつのほうが良かったかも。
横からドン!!
数十年も食べ続けてきたけど、こんなに下から見上げたことはなかった。神々しさある。
パッケージに描かれているのは富士山と牛。富士山と、愛情たっぷりに育てられた丹那の牛が描かれています。
なかなかパッケージに富士山が描かれたヨーグルトってないですよね。いやーこれ出ちゃうかなー。お土産に…って人気出ちゃうかなー。ちゃう出かなー。ちゃうちゃう出かなー。
成分表示ばばん!!
ここには「牛乳」としか書かれていませんが、丹那地区の限定酪農家「低温殺菌部会」が毎日しぼる牛乳を、低温殺菌(65℃30分間)したもの。工場から2km以内の牧場から運ばれる牛乳は新鮮そのもの。
ウソみたいだろ。こんなにこだわっても「牛乳」としか書けないんだぜ。
ちなみに1カップのカロリーは「87kcal」です。
丹那ヨーグルトを食べる
どどん!フタを開けると、いきなりヨーグルト。
「いきなり!おいおい!いきなりヨーグルトかよ!!」と驚いた皆さん。ノリ良すぎかよ。
でも丹那ヨーグルトの特徴は、いきなりこの白い表面に現れています。
ホエー(乳清)がほぼない
一般的なヨーグルトは、表面に水分が溜まっていますよね。あれはヨーグルトを作る過程でできたホエー(乳清)なのです。
そもそもホエーは、ヨーグルトの発酵が進み本体の収縮が進んだときに、分離・押し出されれた栄養分だとか。へぇー。
そのホエーがヨーグルト本体に留まっているということこそ……いわずもがなですね。
ヨーグルトの固さは、一般的なものより少しハード。
スプーンですくったままの形がそのまま見えます。
食べ進めていってもこの通り。まるでアイスクリームみたいですよね。
ホエーはまったく染み出てきません。へぇー。
ばばん!
締まっているので、このように富士山のようなすくいかたもできます。贅沢!ばかっ!!
おすすめの1口はこれくらい。さっきみたいなすくいかたはダメです。しっかり味わいましょう。
……ちょーうまい!ちょーうまいよ。うん!この味だぁ〜♪
最大の特徴は「味」。甘さと酸味のバランスが本当に独特で、まさに他に類を見ない味。ハマったら最後。代わりのヨーグルトはありませんよ。
静岡県東部を離れて、久しぶりに食べたら泣く味よな。これ。
舌触りも滑らか。世の中にはレアチーズケーキのようなヨーグルトもありますが否!そもそもレアチーズケーキみたいなの食べたいならレアチーズケーキ食べればいいんだよ。なんでヨーグルトにレアチーズ感を求めるんだよ。
丹那ヨーグルトは、ヨーグルトとしての自我を保った最大限に滑らかな舌触りなのです。
40年以上愛され続ける「丹那ヨーグルト」おすすめです♪
丹那ヨーグルトについては、もう好きすぎて正常な判断ができているとは思いません。でもさ、おすすめってそういうものでしょ。しょうがないよ。好きなんだから。
ポイントはやはり、甘みと酸味の絶妙なバランスが織りなす独特の「味」。ハマったら抜け出せませんよ。
お取り寄せができないこの丹那ヨーグルト。静岡県東部はもちろんですが、西部・中部でもスーパーなどで見かけることがあるかも。要チェックですよ!
おすすめ♪
おすすめしたお店
丹那牛乳
※ 丹那牛乳の隣にある体験型牧場「酪農王国 オラッチェ」でも販売しています♪
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。
Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて