まる子さきこみんな 集まって。『ちびまる子ちゃん』が始まるよ。
♪~
土曜日
さきこ《あっ!まずい まる子だわ》《これを見られたらあの子 絶対 横取りするわね》
さきこアハハハ。 バカね。そんなことあるわけないじゃない。
3時からの 秀樹の出るテレビ見たいから 急いでたのよ。
そうだ!秀樹のバッジ あげたんだからお姉ちゃんの おやつ半分ちょうだいよ。
すみれドーナツよ。 2人ともこの前 食べたいって言ってたでしょ。
今日 結構 暑かったもんね。(友蔵)ホントにのう。
あっ そうだ。今日ね 半袖の子がいてちょっと うらやましかったよ。
そんな想像をしているのはまる子だけである
日曜日
おじいちゃん そのセーターじっと見てたけど どうかしたの?
ああ これかい。 ちょっと思い出に浸ってたんじゃよ。
ねえ 今日 たまちゃんと遊ぶときこれ着てっていい?
出したからにはしまわねばならない
ふと気が重くなる2人であった
また いつ降りだすか分からないから 今日は帰ろうか。
《ごめんね 顔の服さん。私が 早く出したばっかりに…》
♪~
♪~
《♪「タラランラン タラランランタラランラン タラランラン」》《♪「タラランランタラランラン…」》
♪~
♪~
お母さんのおかげで何とか奇麗になった Tシャツ
しかし その後も肌寒い日が続きまだまだ 長袖が手放せないさくら家なのであった
いつもなら しけた お煎餅とかふかした お芋じゃん。 なのに…。
何か わなじゃないだろうね。ホットケーキって ホントケーキ?
そんなこと あるわけないでしょ。じゃあ 何だったのさ?
℡(営業マン)《もしもし。ビューティー化粧品と申します》
℡(営業マン)《お嬢さん。お嬢さんのようなヤングのために開発した自然な化粧品なんです》
℡(営業マン)《お嬢さんのような若い方にぜひ お勧めいたします》
《いえ… あの ごめんなさい。私 ヤングじゃないんです》
営業マン《えっ?お声が若いのでヤングだとばかり…。申し訳ありません》《きっと 声だけでなく 若々しい奥さまなんでしょうねえ》
℡(営業マン)《では どうも失礼しました。 ごめんください》
だって 困っちゃうって言ってたから 大丈夫だよ~って。
♪~
いえいえ。 このごろちょっと太り気味かなって。(友蔵)そうかのう?
そうだよ。 このごろじゃないもん。もう ずっと前からだよねえ。
もっと 前から 気に掛けなくちゃいけなかったわよね。
まる子よもう黙っていた方がよい
若いころ買って ずっとしまってあったの 思い出したのよ。
若いころ 奮発して買ったはいいけどつい もったいなくてしまっちゃって。
そう?ねえねえ お父さんもそれ見て 何か 言った?
千里の道も一歩から。1 2 3 4。2 2 3 4。
おじいちゃんが赤いシャツを着る権利を何ぴとも 奪うことはできないよ。
なあに ばあさん。高級品じゃなくったってわしは 平気じゃよ。
ヒロシ何だ? 別にじいさんと 母さんが 赤組で何かやろうってんじゃねえのか?すみれ違いますよ。
独りぼっちのビール組よりお父さんも赤シャツ組 入ったら?
別に 赤いシャツ着れば若くなるってわけじゃないのよ。
それで じいさんはお母さんが うらやましくて買ってきたんじゃよ。(友蔵)ハハハッ。
ああ。 無駄だ。赤いシャツ 着たってあんな お兄ちゃんになれるわけじゃなし。
母さんだってよお。だけど まあこうなったんだからよ。それなりに長く生きてきたんだからよ。
そんで おじさんの次はよちゃ~んと のんきな じいさんになってやらあ。
ヒロシまる子♪「あなた~のため~に~」♪「守り~通した 女~の~」
翌朝
さっ 起きて 起きて。朝ご飯の オムレツ 冷めちゃうよ。
家族のために 朝から元気に動き回る お母さん
じゅうぶんに 若々しいと思うまる子であった
もう 男子たちもたもたし過ぎだよ! あたしゃさっさと 宿題を終わらせておいしい お菓子を食べたいの!
それで その感想を忘れないうちにしっかりと日記に書いておくんだ。
♪~