2月から5月にかけて全国8会場を回るライブツアー「LAWSON presents
客電が落ちるとステージと客席を隔てる紗幕に、メンバー1人ひとりのシルエットが順番に映し出されていく。観客のテンションが高まったところで紗幕が開き、大歓声を浴びながら白を基調にしたワンピースに身を包んだ3人が現れた。メインステージに設置された大きな三角形の照明に彩られながら、彼女たちは2ndアルバムの表題曲「TAILWIND」でさわやかにライブをスタート。ライブ序盤から場内に熱いコールが沸き起こり、3人はうれしそうに客席にマイクを向けた。「whiz」を伸びやかに歌い上げたあと、夏川椎菜が「幕張準備はいいかー!?」と客席を煽り「Baby My Step」へ。彼女たちは盛大なコール&レスポンスを巻き起こしながら、センターステージへと続く花道を元気いっぱいに歩いた。
センターステージに立った彼女たちは360°を囲むオーディエンスに向けて順番に挨拶し、「みんなで一緒に踊りたいと思います!」と「バン!バン!!バンザイ!!!」で会場の一体感を高めた。メインステージに戻った3人は「ホントだよ」をキュートに届けたあと、1人ずつソロ曲を披露。麻倉ももが歌い始めたのは、HoneyWorksが手がけた楽曲「花に赤い糸」。彼女は両手でマイク握り、思いを込めるようにじっくりとこのナンバーを届けた。麻倉と代わってステージに現れた夏川は、7月18日にリリースするニューシングルの表題曲「パレイド」を歌唱。透明感あふれる歌声が、場内にエモーショナルに響き渡った。雨宮天は凛とした佇まいでステージに登場。ヘヴィなロックナンバー「Eternal」を熱唱し、芯のある歌声でオーディエンスを魅了した。
ソロコーナーを終えライブも中盤に差しかかった頃、ステージには赤と黒のエレガントな衣装に身を包んだメンバーが登場。夏川は「この間TrySailはデビュー3周年を迎えました。皆さんがライブで会うたびに、こうして素敵な笑顔を私たちに向けてくださるので、こんなに皆さんを笑顔にできている私たちはすごく幸せ者だなと思います!」と充実した表情を浮かべる。そして彼女が「このツアーで感じたのは『誰が欠けても成立しないな』ということ。TrySailのメンバーはもちろん、スタッフさん、そしてもちろん観に来てくれる皆さんがいないと私たちは存在できていないです。皆さんもTrySailの一部だと思っています。私たちはまだまだ前に進んでいきたいし、上に登っていきたいので、一緒に付いてきてほしいです」と客席に向かって思いを伝えると、オーディエンスは大きな拍手でその思いに応えた。白い光と鮮やかな紙吹雪に彩られた美しい光景の中、彼女たちが歌い上げたのは「Journey」。その後3人は向かい合いながら「ひかるカケラ」を“ハモりバージョン”としてアレンジして届け、美しいハーモニーを生み出した。
左右にゆったりと体を揺らしながら「散歩道」を歌唱したあと、3人は個性あふれるコミカルな朗読劇でもオーディエンスを楽しませた。朗読劇を終えた彼女たちは「無機質なサウンドに強い思いの歌詞が乗った、新しい曲です」という曲紹介と共に、6月6日にリリースするニューシングルの表題曲「Truth.」をパフォーマンス。3人はGARNiDELiAが提供したメッセージ性の強いこのナンバーでキレのあるダンスを繰り広げ、観客を楽曲の世界観へと引き込んだ。その後場内に歓声が飛び交った「センパイ。」などを経て、ライブは終盤へ。デビュー曲「Youthful Dreamer」で会場の熱気を一層高めた彼女たちは、「High Free Spirits」を力強い眼差しで歌い上げた。間奏では夏川が「ファイナル行くぞー!」と力いっぱい叫んだのを合図に、客席から割れんばかりの盛大なコールが。さらに雨宮が「幕張最高です! でもファイナル、もっともっと行けるんじゃないですか?」、麻倉も「みんなの力はこんなものじゃないですよね?」とオーディエンスを煽り「コバルト」へとつなげた。ディスコチューン「disco」でキャッチーなダンスを観客と楽しんだ彼女たちは、花道を歩きながら「primary」を歌唱。そして本編の最後に彼女たちはイメージカラーであるピンク、ブルー、イエローの3色のカラーテープが舞う中「adrenaline!!!」を生き生きとパフォーマンスし、「ありがとう!」と観客に感謝の気持ちを伝えた。
アンコールでセンターステージに現れた3人が、手を高く突き上げながら披露したのは「僕らのシンフォニー」。さらに彼女たちは軽やかにステップを踏みながら「sewing dream」を続け、会場を大いに盛り上げた。そして本公演が映像化されることを発表し観客を喜ばせたあと、メンバーが1人ずつこのツアーを振り返る流れに。麻倉は「このツアーを通していろんなところに行かせていただいて、いろんなことがあって、あっという間の3カ月間でした。もっとライブをよくするには、もっとみんなを楽しませるにはどうしたらいいだろうって考えて、自分で言うのも恥ずかしいんですけど……」とはにかみながらも「ちょっとは成長したんじゃないかなと思ってます!」と自信をのぞかせた。夏川は「自分がTrySailの中でどういう立ち位置にいたらいいのかな、どういうふうに2人を支えていけるのかなってたくさん考えたツアーでした」と思いを明かし、「公演ごとに違うことにチャレンジしてみたり、私はライブに煽りをたくさん入れたいと思っていたので、どんどん煽りも増やして皆さんに楽しんでいただけるようなライブにしようとしていたのですが、どうでしたか?」と観客に問いかける。それに応える大きな歓声を浴びながら彼女は「また次会うときは、パワーアップした私を見せられたらと思います!」と宣言した。雨宮は「ここでかく汗ってなんて気持ちいいんだろう! この仕事を始めてからが私の青春だなって、いつも思っています」と目を輝かせ、「これからも皆さんと一緒に最高の景色を作っていくことで、TrySailのいっぱいある歌詞の1つひとつに思いが重なって、どんどん歌も進化していくと思います。自分が『この歌詞ってこういうふうに受け取れたんだな』と気付いたことを、これからもしっかりと声に乗せて、皆さんに届けていきたいです!」と意気込んだ。
「このツアーに参加してくれたすべての皆さん、ありがとうございます!」と感謝の思いを述べ、彼女たちがパフォーマンスしたのは3月にリリースされたシングルの表題曲「WANTED GIRL」。会場を笑顔で満たして3人はステージをあとにするも、「もう1回!」とアンコールを求めるかけ声と拍手はなりやまない。ステージ袖から「戻ってこれた! やったー!」と勢いよく現れた3人は歓喜で沸くオーディエンスに「このツアー最後の曲です!」と告げ、先ほどアレンジして届けた「ひかるカケラ」のオリジナルバージョンを披露した。彼女たちは会場の隅々まで手を振りながら、オーディエンスと共にこの曲を合唱。ピースフルな空気に包まれながら、3人は晴れやかな表情を浮かべて2度目のツアーを終えた。