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ビシエド、6打点で竜大逆転を呼んだ マツダ4年ぶりの勝ち越し

2018年5月28日 紙面から

広島-中日 5回表2死二塁、ビシエドが右越えに適時二塁打を放つ(中森麻未撮影)=マツダスタジアムで

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 とてつもなく高価な勝利をつかんだ。中日は27日の広島戦、4番のダヤン・ビシエド内野手(29)が3安打6打点。チーム19安打で8点を奪い、4点差を逆転勝ち。マツダスタジアムでは4年ぶりに3連戦を勝ち越した。29日からは交流戦。セの難敵を打ち負かした勢いそのままに、まずはオリックスをナゴヤドームでひとひねりだ!

 鋭い打球がポッカリ空いた右中間へ飛んでいく。真っ赤なスタンドからは悲鳴がこだました。5-7の8回1死、満塁の走者を一掃する起死回生の逆転打。打ったビシエドは悠々と二塁へ到達。中日ベンチはお祭り騒ぎとなった。

 7回、自らがゴロをはじく失策もあって2点を勝ち越された。その直後に巡ってきたビッグチャンスで、4番が役割を果たした。フルカウントからの外角低めのカットボール。「体が反応した。難しい球だったけど、捉えることができた」。自分が打って勝つ-。その気持ちが相手を勝った。

 5回には反撃の口火となる右越えの適時二塁打。7回には中前へ2点適時打を放ち、同点へとつなげた。3打席連続のタイムリーで、自身初の6打点と大爆発。「チーム一丸での勝利。自分でも大満足の日だよ」と満面に笑みを浮かべた。

 チームは前日26日、今季初めて鬼門のマツダスタジアムで勝利した。しかし主砲は4打数無安打と蚊帳の外。9回に三振すると、ベンチでバットをたたきつけた。「昨日は自分自身に怒っていた」。宿舎に戻ると、気分一新と巻き返しの決意を込め、バリカンを手に取った。

 実は両サイドを刈り上げているガルシアの愛用品で、切る長さが1ミリに調整されていた。自らの頭を刈り始めて気付いたが、時すでに遅し。後戻りできず、まるで頭をそり上げたようになった。「でもスッキリした」。オチは付いたが、気持ちの切り替えは間違いなくできた。

 4番がけん引し、4点ビハインドから始まったゲームをもぎとった。終わってみれば、広島の11安打を大きく上回る19安打。4月20日の広島戦(ナゴヤドーム)の20安打に次ぐ強竜打線爆発に、森監督も「いつも一方的にやられる。今日は頑張って打ち合いになって、勝った」と目を細めた。

 

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