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アメリカの産軍複合体のための「美しい日本の自主憲法」。このどこに美しさや自主性がある!


日本会議のフロント組織「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表の桜井よしこ氏(左から2番目)が理事長、日本会議会長の田久保忠衛氏(右から2番目)が副理事長を務める国家基本問題研究所のHPから。

同研究所代表団が2009年4月に訪米したときの写真。

真ん中のアメリカ人がご存知、イラク戦争を開始したブッシュ政権時代の国務副長官リチャード・リー・アーミテージ氏。

アーミテージ元国務副長官。

イラク戦争を主導したアメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官に旭日大綬章授与。



 2015年11月10日、日本会議のフロント組織で、ジャーナリストの桜井よしこ氏らが共同代表を務める『憲法改正を実現する1000万人ネットワーク 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催する「今こそ憲法改正を!1万人大会」が、日本武道館で1万1000人を集めて行われ、そこで、安倍首相のビデオスピーチが流れたという話題の流れで。

 この大会で、桜井よしこさんは、主催者を代表してこう述べました。

本来、日本の神髄を凝縮して表現していなければならないのが憲法前文ですが、現在の前文は実は外国のさまざまな文章の寄せ集めです。現代風にいうと「コピペ」であります。そこには日本の歴史も、私たちのご先祖が大切にしてきたさまざまな価値観も、全く反映されていません。

 聖徳太子の十七条憲法や明治天皇の五箇条の御誓文の基調をなしているのは、長い歴史の中で育んできた穏やかな文明観であります。国民を慈しみ、国民が互いを尊重し、日本の国柄を大切にする。しかし、日本だけの狭い考えに固執することなく、広く外の世界に学び、国際社会と調和していく。この精神をわが国は大切にしてまいりました。

 穏やかに暮らしつつ、道義を重んじ、雄々しさを尊んだのが、日本本来の国柄であります。それが現行憲法には全く反映されていません。」

安倍首相が日本会議系の改憲集会に「憲法改正に向けて、ともに、着実に歩みを進めてまいりましょう。」

満席の会場で「改憲の機は熟した」とぶち上げる櫻井よしこ氏。= 10日、日本武道館 写真:筆者=


 日本会議のHPにも、「新しい時代にふさわしい憲法を」としてこういうことが書かれています。

「現行憲法が施行されてすでに60数年-。わが国の憲法は、占領軍スタッフが1週間で作成して押し付けた特殊な経緯をもつとともに、数々の弊害ももたらしてきました。すなわち、自国の防衛を他国に委ねる独立心の喪失、権利と義務のアンバランス、家族制度の軽視や行きすぎた国家と宗教との分離解釈、などなど。しかも今日、国際協力や環境問題、新しい人権など60数年前には想定できなかった諸課題にも直面しています。

 我が国では、長く憲法問題自体を論じることがタブーとされていましたが、湾岸戦争をきっかけに憲法を見直す声が各方面から提唱され始め、今や憲法改正を支持する国民世論は常に過半数に達しています。21世紀に入った今、新たな時代に対応した国家ビジョンを提唱して、世界に”顔の見える日本”を示すことが、問われているのです。

 そもそも憲法とは、歴史的に形成された国柄を反映した国の基本法です。私たちは、外国製の憲法ではなく、わが国の歴史、伝統にもとづいた理念に基づき、新しい時代にふさわしい憲法の制定をめざし、平成5年に「新憲法の大綱」を発表し、平成13年には有識者による「民間憲法臨調(三浦朱門代表)」が設立され、共に新憲法制定の世論喚起につとめています。日本人自らの手で誇りある新憲法を創造したい、これが私たちの願いです。」

 


 彼らは、要は、日本国憲法はアメリカの占領軍に押し付けられた憲法だから気に入らない、自分たちの美しい自主憲法を作るのだと言いたいようです。

 日本国憲法押し付け憲法論など、憲法学界では何十年も前に乗り越えられ、もはや採る人もまばらな議論ですが、そのことはさておき。

 彼らが、日本国憲法をアメリカの押し付け憲法だとして否定するのなら、なぜ、またもアメリカの要請に従って改憲しようとするのでしょうか。

 日本会議の文章の中にありますよね。

「湾岸戦争をきっかけに憲法を見直す声が各方面から提唱され始め」。

 日本にアメリカの戦争に加担しろ、金だけでなく人=自衛隊も出せ、というのはまさにアメリカの産軍複合体の要請です。

 それに応じて憲法を改悪してしまう、そのどこに「自主憲法制定」に言う、日本の自主性、があるでしょうか。

野田民主党政権、安倍自民党政権を動かすアーミテージ・ナイレポートとは何か。

 

 

 また、集団的自衛権の行使を容認するように憲法解釈を変えてしまう。

 これもアメリカの要請によるものではないですか。

 アメリカの産軍複合体=軍需産業+軍部の要請に従って、日本の民の命を差し出す、そのどこに、美しい日本の姿があるのですか。

 それが、あなたたちの称賛して止まない、日本の国柄ですか。

 

訪米中の稲田朋美氏にアーミテージ氏が「安保法制の成立に対する強いサポートに感謝する」の本末転倒。

 

 

 ところで。

 2015年9月9日夜から10日にかけて、台風18号の通過にともない、北関東を中心に記録的な大雨が降り、鬼怒川など河川の堤防決壊や洪水が起きました。

 

 常総市などで死者が出たり、次は宮城県を台風が襲って、現地では救助作業が必死で行われていた9月11日夜9時。

 日本の最高責任者である安倍晋三内閣総理大臣は、桜井よしこ氏が主宰するインターネットテレビ「言論テレビ」に、生出演!していました。

 題は『「戦後70年安保法制」スペシャル 安倍首相生出演!歴史的使命を完うする覚悟と戦略』。

 聞き手は、日本会議の桜井よしこ氏と田久保忠衛氏。

 仮にも一国の首相、仮にもジャーナリストと学者。貴方たちにどんな使命と覚悟があるというのか。

 こんな人たちに、美しい国だとか、日本の国柄だとかを語ってほしくない!

 

 

 そして、よりによって8月6日に、今も被爆者の方々が住むあの広島で!

 こういう講演会を堂々とやる彼らの、どこに美しさがある!

 

 

温厚な私でも、さすがに頭に来てます。

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  彼らがどうひっくり返って頑張っても、これ以上に美しい憲法は決して作れないだろう。

 

 

日本会議が牛耳る改憲大集会に安倍首相がメッセージ、百田尚樹も参加! ネトウヨ丸出し改憲運動の恐ろしい行方

2015.11.11 リテラ
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『美しい日本の憲法をつくる国民の会』公式サイトより


 読売新聞社が先週末実施した全国世論調査によれば、安倍内閣の支持率は51%で、先月調査から5ポイント上昇。5カ月ぶりに不支持を上回った。

 支持率上昇は、日中韓首脳会談が評価された結果だと分析されている。8月に戦後70年談話を発表した際もそうだったが、支持率が低迷すると、安倍首相はリベラルとも受け取れるような行動をして、目眩ましをしてきた。それがまんまと功を奏したということらしい。

 だが、もちろん、この首相の危険な本質はまったく変わっていない。昨日11月10日の衆院予算委員会で、安倍首相は、民主党の岡田克也代表から「安保法制と同様に数がそろえば憲法改正をやるつもりではないか」と問われ、「数がそろえばというのは民主主義のルール」「(憲法改正の)数をそろえるために衆参両院で大勝する」「緊急事態条項からやる」と憲法改正を目指すことを改めて明言した。

 言葉だけではない。安倍首相は実際に、例の狂信的右派団体と一体になって、本気で改憲の世論づくりを進めているのだ。

 そのことがはっきりとわかったのが、同じ11月10日、東京・日本武道館で開かれた「今こそ憲法改正を!1万人大会」という大規模集会だった。この集会、主催は昨年10月に結成された「美しい日本の憲法をつくる国民の会」という団体だが、実態は、共同代表として櫻井よし子氏と並んで田久保忠衛・日本会議会長、三好達・日本会議名誉会長の名があるように、日本最大の極右組織・日本会議の“改憲キャンペーン大集会”だ。

 この日、会場につめかけた参加者は、主催者発表で1万1328人。武道館の駐車場には何台もの大型バスが駐車されていたが、これは、地方の日本会議が「1泊2日の東京研修ツアー」などと称して、全国からシンパを動員していたからだ。来場者層は中年から老年が大半に見えたが、実際「北海道本部」や「愛知県本部」など各地方のHP上で「研修ツアー」が告知されていたことが確認できる。

「70年間のときの流れとともに、世の中が大きく変わりました。この間、憲法は一度も改正されていませんが、21世紀にふさわしい憲法を追求する時期に来ていると思います」
「憲法改正に向けて渡っていく橋は整備されたのであります」

 そう改憲は眼前だと意気込むメッセージを寄せ、来場者から大喝采を浴びた安倍首相。当日の会場アナウンスによれば、安倍首相は本来会場入りして生演説を行う予定だったが、衆院予算委と日程が被ったため、やむなくビデオメッセージでの出演となったという。

 もっとも、安倍首相および安倍内閣が日本会議と切っても切れぬ仲にあることは、いまさら言うまでもないだろう。事実、会場には古屋圭司、衛藤晟一、下村博文、山谷えり子、新藤義孝、城内実、有村治子、礒崎陽輔……など安倍首相の盟友や側近をはじめ、多数の政治家が来賓として出席していたが、彼らが所属する日本会議国会議員懇談会の特別顧問を務めるのが、他ならぬ安倍晋三だ。

 しかし、国内のみならず海外からも安倍政権と極右団体の“近すぎる距離”が問題視されているこのタイミングで、まさか当の日本会議のイベントに生で登壇しようとするとは……。

 しかも、日本会議の改憲案のトンデモぶりは、自民党案の比ではない。日本会議新憲法研究会がまとめた「新憲法の大綱」が掲載されている『新憲法のすすめ 日本再生のすすめ』(大原康男・百地章/明成社/2001年)の中では、「国民の義務として、教育を受ける義務、納税の義務に加えて、新たに遵法義務及び国を守る義務を明記する」として、「国民」に「国を守る義務」を課している。ようするに、日本会議は徴兵制を目的とした憲法改正を企図した集団なのだ。

 安倍首相は、こんな極右組織と一体化して改憲運動へ取り組んでいくことを高らかに宣言したのである。

 では、彼らはいったい何をやっていくつもりなのか。当日、会場で配られたパンフレット(「あなたの力で憲法改正の実現を」)によれば、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の事業内容は、1000万人を目標とする改憲賛同署名活動、国民啓発用のパンフレット、チラシ、ポスター等の作成、そして「憲法改正啓発映画」の制作と全国での上映運動等。ようするに、地方で草の根改憲運動を展開するということらしい

 だが、この日の集会の様子を見ていると、その中身はとてもまともな運動とは思えないものだ。それを象徴するのが、やはり会場で上映された「憲法改正啓発映画」の予告編だろう。

 この映画、いちおう「憲法改正ドキュメント映画」というふれこみだが、制作総指揮がなんとあの百田尚樹氏で、ナレーターは津川雅彦氏。こんなデマばかりふりまいているネトウヨオヤジに憲法改正をPRさせるのかと唖然としていたら、その内容はやっぱりとんでもないものだった。

 津川氏の「日本国憲法は日本を守るどころか、逆に日本を破壊しかねない危険さえ持っています」というナレーションに護憲デモの映像がインサートされ、「GHQに押し付けられた憲法!?」というデカデカとしたテロップの後に、嘘くさいGHQと日本政府関係者のやりとりの再現VTR映像が流れる……。「ドキュメント映画」どころか、カルト宗教が信者獲得のためにつくった陰謀論満載のプロパガンダ映画なのである。

 壇上で挨拶した百田氏は「(映画の)内容は日本国憲法がいかにデタラメに作られたか」「(本編は)予告編の100倍面白いです!」と豪語していたが、さて、どんなトンデモ映像が出来上がるのかという意味で、これは二重に恐ろしい。

 しかも「憲法改正へのご提言」として登壇した人物のなかには、近年ネトウヨ的な言動に磨きがかかっているケント・ギルバート氏の姿が。会場では大いにウケていたが、ケント氏の発言内容はひどいものだった。

「護憲派のなかには、これ(9条)を崇高な規定だと頑なに信じる人がいます。(略)『憲法9条を世界遺産にしよう』というのもありました。妄想がここまでくるとアヤシイ新興宗教の教義のようです」

「アヤシイ新興宗教」とか、元モルモン教宣教師のお前に言われたくないわ、とツッコミたくなったが、そんなケント氏の“9条攻撃”に会場からは割れんばかりの拍手が……。

 とにかく、浅薄な極右思想まるだしの連中がデマだらけの日本国憲法攻撃をしているその様子は、改憲集会というより、ネトウヨのヘイト集会と勘違いしてしまいそうになるくらいのレベルの低さだった。

 とはいえ、日本会議を見くびることはできない。とりわけ驚かざるをえないのが、会場で発表された「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の結成から1年での「国民運動の成果」だろう。

 この会は、47都道府県に「県民の会」なる下部組織を結成しているが、11月2日現在、31都府県の地方議会で「憲法改正の早期実現を求める」決議がなされており、加えて12月中にも3道県で決議されることが決定的だという。会場にも約200人の地方議員が来場していた。そして、同じく改憲に署名した国会議員の人数も11月10月現在で422名にも達したと報告された。さらに、集会の終盤に大会決議を読み上げたのは、日本青年会議所(JC)の副会頭だ。本サイトでも既報の事柄だが、日本会議は、国会議員、地方議会、JCにまたがる巨大な全国ネットワークを形成していることが、数字や光景としてはっきりと現れているのだ。

 安倍首相が、リスクを度外視してこの集会に参加したのも、その日本会議の持つ多大な影響力を鑑みた結果だろう。むしろ、個人的に改憲への異常な執念を持つ安倍首相にとって、日本会議こそが、真の政治的本心をむき出しにできる場所だと言ってもいいかもしれない。

「『美しい日本の憲法をつくる国民の会』の皆さまにおかれては、憲法改正1000万賛同者の拡大運動を中心に、日本の国づくりの国民的議論を盛り上げていただいており大変心強く思います。21世紀にふさわしい憲法を自らの手で作り上げていく。その精神を日本全体に広めていくために、今後ともご尽力をいただきたいと存じます。憲法改正に向けて、ともに、着実に歩みを進めてまいりましょう」

 そう会場メッセージで力を込めた宰相の目には、もはや国民全体の姿など映っていないのではないか。“お仲間”のカルト的極右組織によるバックアップで、自らの野心を達成しようとする安倍首相。もしかすると、すでにこの国はかなりのレベルで“カルト化”が進んでいるのかもしれない。
宮島みつや

 

 

“美しくない”安倍応援団の正体

 ニュースハンター 2015年11月11日 08:45

今こそ憲法改正を!武道館1万人大会 安倍晋三首相の功罪について述べるとすれば、「功」は国民に民主主義や立憲主義についてじっくり考える機会を与えたことだろう。どう探しても、そのほかに「功」はない。
 アベノミクス、特定秘密保護法、武器輸出解禁、集団的自衛権の行使容認、安保法――いずれも喜ぶのは右翼や大企業といった連中であり、一般庶民から見ればむしろ「罪」。数の力にモノを言わせる強引な政権運営の先には、“新たなる戦前”が待っているだけだ。
 世の常ではあるが、独裁者には狂気を宿した賛同者が集うもの。安倍首相にも、身内の自民党以上に心強い応援団がついている。その正体とは――。

”美しい”連発の改憲集会
 11日、日本武道館に安倍応援団が大挙して集まり、「憲法改正」に向けて気勢を上げた。危険な匂いが漂うこの集会の名称は『今こそ憲法改正を!武道館1万人大会』。主催したのは、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、田久保忠衛(杏林大学名誉教授)、三好達(元最高裁長官)の3氏が共同代表を務める「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(以下、国民の会)である。

 “美しい日本”――戦争好きの政治家が掲げたスローガンが想起される組織名だが、それもそのはず。国民の会は、憲法改正に向かう安倍首相の思想をともに信奉し、戦前の日本を「正しい国の姿」だと信じる人たちの集団なのである。正体を明かせば、各界の右派で組織された「日本会議」の運動体。櫻井氏は日本会議の会員で、田久保氏、三好氏は同団体の現・元会長。事務局長も日本会議の事務総長が兼任しており、代表発起人にも団体メンバーがずらりと並ぶ。安保法に反対する人たちに対抗して設立された「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」の顔ぶれとも重なる、危険な安倍応援団なのである。

 国民の会が立ち上げたホームページには、こうある。≪世界に躍進する日本を創造するため、憲法改正は喫緊の課題です。悠久の歴史に育まれた美しい伝統と文化、世界の平和と安定に寄与する自主独立の気概、それらを盛り込んだ憲法が、今こそ求められています。私達は、憲法改正を実現する1000万人賛同者拡大運動を推進し、憲法改正の国会発議の促進を各政党・国会議員に求めます≫そして大会PRのチラシには≪1000万人賛同者を拡大し、美しい日本の憲法を!≫一方、国民の会の母体である日本会議のホームページには≪私たちは、美しい日本の再建と誇りある国づくりのために、政策提言と国民運動を推進する民間団体です≫……。

 “美しい”の連発にうんざりするが、現在の何が美しくなくて、憲法改正後の何が美しいというのか、さっぱり分からない。“世界に躍進する日本”にするため憲法改正が必要だという主張も理解不能だ。自分たちの言葉に酔っているのだろうが、いまの日本にも美しいところはたくさんあるし、憲法を改正せずとも既に日本は世界に躍進している。むしろ、世界各国から冷たい視線を浴びているのは、櫻井氏ら日本会議を中心とする歴史修正主義者の言動。戦前を美化する集団が幅を利かせる日本が、美しいはずがない。

百田氏挨拶に会場からも疑問の声
 この日、武道館に集まった人たちの数は約1万人。ありがたい応援団に安倍首相がビデオメッセージを寄せたのは言うまでもないが、会場には次世代の党、おおさか維新の国会議員の顔も――。民主党の松原仁氏が参加していたのには呆れたが、一番驚いたのは、この人が挨拶に立ったことだった。

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 上の写真がその場面。マイクに向かって話しているのは、作家の百田尚樹氏である。同氏の脚本による憲法改正啓発ドキュメント映画が制作されるのだというが、会場からは「なんで百田なんだ」といった声も――。右寄りの集会とはいえ、百田氏に嫌悪感を抱く人は少なくない。普通の感覚の持ち主なら当然だ。

 ベストセラー作家の百田氏だが、その発言は常識を欠くものばかり。安倍晋三首相に近い自民党の若手議員らが党本部で開いた勉強会では、言論弾圧を訴えた低俗議員たちと歩調を合わせ「沖縄の二つの新聞はつぶさなあかん」などと発言。普天間基地周辺の住民を誹謗し、さらには「沖縄の全米兵が起こすレイプより、沖縄人のレイプの方がはるかに率が高い」などと、歴史や実情を無視した発言を繰り返した。作家とは思えぬ“でっち上げ”を持ち出し、沖縄を貶める行為が許されるはずがない。

 東京都知事選挙の時には、街頭演説で他の候補者のことをクズよばわり。興奮したのか「1938年に蔣介石が日本が南京大虐殺をしたとやたら宣伝したが、世界の国は無視した。なぜか。そんなことはなかったからです」、「極東軍事裁判で亡霊のごとく南京大虐殺が出て来たのはアメリカ軍が自分たちの罪を相殺するため」……。沖縄に関する発言でもそうだったが、百田氏の歴史認識は著しく偏っており、まさに極右のそれ。国民の共感を得るどころか、反発が強まるだけだろう。

 安倍首相にとって最大の応援団が開いた集会に百田氏――。戦前、軍部に協力した民間団体の果たした役割を、櫻井氏らが担ってるのは確かだ。

 

 

洪水災害の中、安倍首相が櫻井よしこ主宰の極右ネットテレビに生出演! 国民の生命より右翼仲間が大事なのか

2015.09.11 リテラ
 
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左・自由民主党公式サイトより/右・櫻井よしこオフィシャルサイトより


 大雨による洪水・土砂崩れ災害が起こり、いまだ孤立し救助を待つ人びとや不明者も多数のなか、今夜、日本の総理大臣・安倍晋三は何をしていたか、みなさんはご存じだろうか。

 安倍首相は今晩21時から放送された、インターネットテレビ「言論テレビ」に生出演。その番組タイトルは、『「戦後70年安保法制」スペシャル 安倍首相生出演! 歴史的使命を完うする覚悟と戦略』。そう、完全に安倍首相を手放しで絶賛&応援する番組に、呑気に出演していたのである。

「歴史的使命を完うする覚悟と戦略」の前に、いまはまずやるべきことが目の前にあるだろ!と言わずにおれないが、安倍首相は先日の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に引き続き、自分をヨイショしてくれるメディアに癒やされに行っていたのだ。

 その上、司会を務めたのは、今年8月6日の原爆投下日にわざわざ広島で「反核平和70年の失敗」(主催は日本会議広島)というイベントに講師として登壇した極右の女神・櫻井よしこ。ゲストは日本会議の会長・田久保忠衛という、安倍首相にとっては最高の布陣。……この人は、どうやらほんとうに自分を持ち上げてくれるメディアにしか出ないと本気で決めたらしい。

 しかも、今回出演した「言論テレビ」は、櫻井が取締役会長を務める会社。櫻井といえば、ヘイトスピーチにまみれた「日本文化チャンネル桜」の常連組だったが、2012年はじめに「チャンネル桜」の水島聡社長と袂を分かち、同年10月に自らこの「言論テレビ」を立ち上げた。いわば、「チャンネル桜」の分家のような存在だ。

 それはコンテンツを見れば一目瞭然。シリーズで行っている企画は「この憲法でいいのか!?」「中国に立ち向かう覚悟」「事実と歴史を歪めた朝日新聞」「原発と日本再生」、番組ゲストも百田尚樹に竹田恒泰、金美齢、青山繁晴などネトウヨ支持率の高い論客揃いで、政治家も「ヒゲ」こと佐藤正久、高市早苗、稲田朋美、萩生田光一など安倍チルドレンが多数出演。ちなみに、安倍首相の生出演が終わったあとに始まったのは、「WiLL」(ワック)編集長・花田紀凱による「WiLL場外論戦 花田編集長の右向け右!」。ゲストは、『なぜ中国人はこんなに残酷になれるのか』『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』などのヘイト本で知られる石平だった。

 どうしてこんな極右しか見ないであろう番組に出ることが、「国民に広く説明する」ことになるのか。むしろ「わかるヤツにだけわかればいい」という開き直りではないか。だいたい、いま、取り組むべきは安保法制の説明ではない。この夜も、生命の危険にさらされながら孤立している人びとがいて、行方不明のままの人たちがたくさんいる。「ほかの担当者がやっているから安倍首相には関係ない」と擁護する者もいるが、そんな訳がない。この夜に、自分を応援してくれる“偏向報道”のインターネットテレビに生出演することが、一国の首相の「仕事」だというのか? 不安のなかで過ごす人びとがいるのに、それを無視し、国民の感情を逆撫でするのが、この人の仕事なのか?

 ずっと安倍首相のメディア出演を追い、批判してきた本サイトだが、さすがにここまでくると呆れて脱力するばかり。これがファシズム政権のなれの果ての光景というものなのだろうか。
編集部

 

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