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1983(昭和58)年6月17日生まれ、愛知県出身、34歳
専門:近代出版メディア史、戦前・戦中期の検閲制度、日本近現代文学、比較文学

<学歴>
2006年3月 中京大学文学部国文学科卒業
卒業論文「田山花袋「蒲団」の比較文学的考察―ツルゲーネフなどの外国文学の受容と「新しい型」の系譜について―」
2009年3月 名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻日本文化学講座博士前期課程修了
修士論文「日本近代文学に見る伏字――戦前の検閲、自己統制と伏字を読む読書行為――」
2012年3月 同大学院博士後期課程満期退学
2012年12月28日 博士(文学)学位取得
博士論文「日本近代文学における伏字に関する研究――戦前・戦中期の文学作品と検閲制度――」

<職歴>
2009年4月~2012年3月 日本学術振興会特別研究員-DC1(名古屋大学)
2012年4月~2015年3月 日本学術振興会特別研究員PD(中京大学)
研究課題「国立国会図書館蔵特500資料群を中心とした戦前・戦中期検閲原本資料に関する研究」
2014年4月~2015年3月 岐阜聖徳学園大学経済情報学部 非常勤講師(担当科目:文学Ⅰ、文学Ⅱ)

2015年4月~現在 長野県短期大学 多文化コミュニケーション学科 日本語日本文化専攻 助教(日本近現代文学研究室)
2016年4月~現在 長野県須坂看護専門学校 非常勤講師(担当科目:国語表現)

著書

全体.jpg第36回 日本出版学会・奨励賞受賞
第11回 全国大学国語国文学会・学会賞受賞
2014年12月 『伏字の文化史――検閲・文学・出版』(単著、森話社)
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※2016年、第2刷が出ました。










研究論文

tokai.jpg2005年8月 「英訳モーパッサン短篇集「食後叢書」に関する考察―新出第十二巻本をめぐって―」(『北の文庫』第42号)
2007年3月 「明治期作家と書肆の一関係―小栗風葉と南風館―」(『小栗風葉あんない』10号)
2008年2月 「英訳モーパッサン短篇集「食後叢書」に関する考察(承前)―翻訳から見る第十二巻の存在―」(『北の文庫』第47号)
2009年3月 「石川達三「生きてゐる兵隊」 誌面の削除に見るテキストのヴァリアント」(『中京国文学』第28号)
2009年6月 「『読売新聞』紙上の小栗風葉「青春」――読者の投稿と紙上での位置」(日本近代文学会東海支部編『〈東海〉を読む 近代空間と文学』、風媒社刊) →画像をクリックすると、Honya Clubのページに飛びます。
2010年1月 「削られた作品の受容と変遷―片岡鉄兵「綾里村快挙録」の伏字・活字削除を中心に―」(『JunCture 超域的日本文化研究』第1号) →画像をクリックすると、Honya Clubのページに飛びます。
2010年3月 「近代日本の言説における<伏字>の基礎的考察―その役割、形態について―」(『中京国文学』第29号)Jun.jpg
2010年11月 「帝国の出版メディア統制―『新刊弘報』の分析からみるその活動実態―」(『日本学』第31輯、韓国・東国大学校文化学術院日本学研究所刊)
2011年3月 「戦前の検閲と「改訂版」に関する一考察――昭和五年・発禁本『肉体の悪魔』と『武装せる市街』から――」(『中京国文学』第30号)
2011年3月 「森田草平『輪廻』の出版事情――発禁報道、検閲、伏字、版の異同」(『出版研究』第41号)
2012年3月 「狂演のテーブル――戦前期・脚本検閲官論――」(『JunCture 超域的日本文化研究』第3号)→画像をクリックすると、Honya Clubのページに飛びます。
2012年3月 「永井荷風の検閲意識――発禁関連言説の点検と『つゆのあとさき』本文の分析から――」(『中京国文学』第31号)
2012年3月 「森田草平『輪廻』伏字表記考――戦前期検閲作品の差別用語問題――」(『文学・語学』第202号)
2013年3月 「国立国会図書館所蔵検閲関係資料・<特500>資料群に関する基礎的研究」(『Intelligence』第13号)978-4-305-00293-8.jpg
2013年5月 「『新刊弘報』から見る戦時下日本の出版メディア統制」(『出版流通メディア資料集成(二)―戦時日本出版配給機関誌編』第1巻、文圃文献類従32、金沢文圃閣)
2013年7月 「萩原朔太郎『月に吠える』発行の経緯に関する考察――内閲、削除、作者の誤認」(『文学・語学』第206号)
2015年11月 「削られた“銃後の母”――宮本百合子「その年」内閲原稿が語る言論状況」(『日本文学』第64巻第11号)
2016年12月 「谷崎潤一郎と検閲制度」(五味渕典嗣、日高佳紀編『谷崎潤一郎読本』翰林書房刊)
2018年3月 「占領期・東海地区で発行された雑誌に関する考察――カストリ雑誌化する『テラス』を中心に――」(『中京大学文学会論叢』第4号)







口頭発表

2004年10月23日 中京大学 文学部国文学合同研究発表会 「「蒲団」におけるツルゲーネフ受容考――背景としての『プーニンとバブリン』――」
2007年7月15日 日本文学協会 第27回研究発表大会「 「読む眼」と「眺める眼」―田舎教師の読書行為から―」(中京大学)
2008年7月5日 日本文学風土学会 春季大会「『読売新聞』紙上の小栗風葉「青春」――読者との交流と紙上での位置――」(専修大学)
2008年9月6日 日本近代文学会東海支部第32回研究発表会「『読売新聞』紙上の小栗風葉「青春」――読者の投稿と紙上での位置――」(桜花学園大学)
2008年11月8日 中京大学国文学会秋季大会 研究発表会「石川達三「生きてゐる兵隊」 誌面の削除から浮かび上がるテキスト」
2009年11月19日 日本出版学会歴史部会「森田草平『輪廻』における検閲――伏字とページ差し替えをめぐって」(日本エディタースクール)
2010年2月9日 第1回 東アジア国際新進研究者学術交流会「帝国の出版メディア統制─『新刊弘報』の分析からみるその活動実態」(韓国・東国大学校慶州キャンパス)
2010年4月24日 日本出版学会 2010年度春季研究発表会「森田草平『輪廻』をめぐる問題――検閲、伏字、ページ差し替え、差別問題――」(東京経済大学)
2010年11月27日 出版法制史研究会 第4回例会「差別用語の伏字と検閲――森田草平著『輪廻』戦前版をめぐって」(中京大学)
2011年2月12日 第3回 東アジア国際新進研究者学術交流会「「満州」における出版物の流通――その特徴と問題点」(韓国・東国大学校ソウルキャンパス)
2011年11月5日 日本出版学会 2011年度秋季研究発表会「国立国会図書館蔵「特500」史料群に関する基礎的研究」(中京大学)
2012年3月1日 千代田図書館「内務省委託本」研究会(第2回)「内務省委託本と特500資料群の関連性について」
2012年4月28日 20世紀メディア研究所 第66回研究会「国立国会図書館所蔵の検閲原本・関係資料等について――特500資料群を中心に」(早稲田大学)
2012年11月25日 全国大学国語国文学会 第106回大会研究発表会「萩原朔太郎『月に吠える』の削除に関する事情について――内閲がもたらした影響」(中京大学)
2013年5月18日 出版法制史研究会 第8回例会「大正期「内閲」の運用期間とその事例についての考察」(大妻女子大学図書館棟5階会議室)
2014年8月8日 千代田図書館「内務省委託本」研究会(第7回)「検閲官・安田新井の日記を読む」
2015年1月24日 国際シンポジウム 表現の不自由—自主検閲とメディア的想像力「「内閲」という措置――戦前・戦中期における言論の自己統制」(名古屋大学)
2015年2月11日 日本出版学会関西部会 シリーズ「出版史研究の手法を討議するその4:文化・社会研究としての出版研究を目指して」「文学研究と出版・検閲研究の接続点」(関西学院大学大阪梅田キャンパス)
2015年5月16日 日本出版学会春季研究発表会 ワークショップ「出版史研究の手法を討議する」「文学研究と出版・検閲研究の接続点」(江戸川大学)
2015年9月15日 千代田図書館「内務省委託本」研究会(報告)「長野県立長野図書館 特別展示とセミナーの概要」
2016年3月24日 千代田図書館「内務省委託本」研究会(第10回)「検閲官・安田新井の日記を読む(続)」
2017年4月1日 占領期ローカルメディアに関する資料調査および総合的考察(科研費による研究会)「『テラス』を中心とした東海地方のカストリ雑誌について」(立教大学)
2017年8月24日 千代田図書館「内務省委託本」研究会「静岡県立中央図書館(旧葵文庫)の検閲関係文書類について」
2017年12月2日 日本出版学会 2017年度秋季研究発表会シンポジウム「出版史研究の史料とその方法」登壇「あるかどうか分からない史料と向き合う」(中京大学)
2018年1月26日 早稲田大学国際日本学拠点「国際検閲ワークショップ 第二部 若手研究者によるラウンド・テーブル 検閲と文学研究の現在」登壇「戦前・戦中期の出版検閲と図書館との関係について―事務文書から読み解く―」(早稲田大学)
2018年2月4日 一橋・駿河台図書館業務資料研究会「静岡県立中央図書館(旧葵文庫)検閲関係文書の調査報告」(区立千代田図書館)

その他(社会活動等)

2008年2月10日 小栗風葉をひろめる会(愛知県半田市)「風葉を読む会 青春 第5回」講師担当
2009年度~ 小栗風葉をひろめる会 運営委員
2010年7月11日 小栗風葉をひろめる会(愛知県半田市)「風葉を読む会 鬘下地 第2回」講師担当
2011年3月 「『鬘下地』のモデルたち」(風葉を読む会二回の資料より)(『小栗風葉あんない』14号)
2012年5月31日 小栗風葉をひろめる会(愛知県半田市)「風葉を読む会 「隋力」」担当
2013年2月15日 区立千代田図書館「戦前の出版検閲を語る資料展 検閲の基準―発禁になった本、ならなかった本―」展示関連イベント講演会「出版検閲と伏字記号」
2015年8月25日 長野県立長野図書館特別展示「発禁 1925-1944;戦時体制下の図書館と知る自由」講演会「展示資料を読み解く会」
2015年9月29日 長野市シニアアクティブ「秋からの文学・歴史講座」①「伏字とは何だったのか――戦前・戦中期の言説を読む――」
2015年12月12日 伊那市図書館「発禁 1925-1944 戦時体制下の図書館と知る自由」展「戦後70年企画@INA Library 第3章 発禁ギャラリートーク」
2016年7月5日 長野市市民カレッジ 名著から見る世界(第4回)「夏目漱石『こころ』の100年」
2016年9月19日 松本市立中央図書館「発禁 1925-1944 戦時体制下の図書館と知る自由」展 発禁ギャラリートーク
2016年10月13日 長野市シニアアクティブ「秋からの文学・歴史講座」②「戦前における舞台検閲の実態――「笑の大学」から考える――」
2017年2月11日 千代田区立千代田図書館 企画展示「検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔」関連講演会「第一部 検閲官の実像にせまるⅠ ―エリートとたたき上げ―」「第二部 図書館と出版検閲 県立長野図書館の事務文書から」
2017年6月15日 長野市市民カレッジ若手研究者の好奇心―文化と社会へのまなざし―(第1回)「島崎藤村と自費出版―作家と印税―」
2017年7月6日、13日、20日 文学講座第一講座「絵本の魅力を考える」①~③
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2012年5月 『日本近代文学』第86集に書籍紹介を執筆(和田敦彦編『国定教科書はいかに売られたか――近代出版流通の形成』)。121頁。
2012年12月 『論究日本文学』第97号(立命館大学日本文学会)に書評を執筆(ジェイ・ルービン『風俗壊乱 明治国家と文芸の検閲』)。114~117頁。
2013年3月 「内務省発行『図書日報』と納本事務」(『「内務省委託本」レポート』第6号)。インターネットからPDFファイルで読めます。→http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/findbook/naimusho/report/
2013年4月 『東海の異才・奇人列伝』(風媒社刊)「早矢仕有的」と「和田篤太郎」の項目を担当。149~152頁。
2016年3月 「ひとりの検閲官の素顔――安田新井の日記から――」(『「内務省委託本」レポート』第12号)。インターネットからPDFファイルで読めます。→http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/findbook/naimusho/report/


所属学会

中京大学文学会、日本近代文学会、日本近代文学会東海支部、日本出版学会、全国大学国語国文学会、昭和文学会

2014年度~ 昭和文学会 会務委員

受賞歴

2012年11月25日 全国大学国語国文学会・研究発表奨励賞(第106回大会)
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2015年5月16日 第36回 日本出版学会・奨励賞
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2016年6月5日 第11回 全国大学国語国文学会・学会賞
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外部競争的研究資金

・2009年~2011年度 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 研究課題番号:09J05937 2,100,000円(3ヶ年:直接経費)
「日本近代文学における検閲、特に内務省の検閲と伏せ字・削除を用いた内閲の研究。」(名古屋大学・文学研究科・特別研究員DC1)

・2012年~2014年度 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 研究課題番号:12J04677 3,600,000円(3ヶ年:直接経費)、360,000円(2014年度:間接経費)
「国立国会図書館蔵特500資料群を中心とした戦前・戦中期検閲原本資料に関する研究」(中京大学・文学部・特別研究員PD)

・2016年~2018年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究課題番号:16K16779 3,900,000円 (3ヶ年直接経費 : 3,000,000円、間接経費 : 900,000円)
「近代日本における言論統制とその解放に関する総合的研究」(長野県短期大学)