
俺の名前はレザー・カルシス。手短に自己紹介すると、人間。冒険者。男。そして不幸。
――――ある魔法使いに因縁をかけられて、レタスにされてしまった悲哀の男レザー・カルシス今日も行く! 不幸街道行く手に待ち受けるのは、彼を喰わんとぱかりと開く数多の暗い口達ばかり。だが、本当の脅威はすぐ隣にあったりするから質が悪い。レザーの姿によだれをたらす可愛いうさぎ少女メイスとの旅はレタスにとっては危険一杯。レタスと少女のどたばた珍道中コメディ。
レタスになった男
レザー・カルシスは市場に並べられていた。レタスになったからである。麗らかな日差しの午後の市場、売り場の台の上、呆然とする男には全ての恥も突き抜ける。そこで名指して彼を買った謎の少女とは?
後の相棒であり、レタス人生最大の脅威となるメイスとの出会い編。
坊主と剣とレタスマン
ついに予告どおりの戦隊物になったレタスマン! 元に戻る手立てもないままに旅を続けるレザーとメイス。それが小さなある街に来て? レザー・カルシス二十四歳。師匠ぶりたいレタス頃。
「土鍋と過去とスポ根ドラマっ!」前編 中編 後編上 下
師匠の影を追いかけてやってきました人がごったがえす港町ウォーターシップダウン。流れる人々の間でふとした拍子に離れ離れになってしまったレザーとメイス。
一人になった先で土鍋と遭遇するメイス。街中で叫ぶレザーの過去を知る男。そして当の無力でおかしな我らがレタスマンは辛い現実から熱血の世界へと逃げた!?
レザー・カルシス! 今度もいきます、歌って見せます、男の根性レタス節!
イカ光る夜
のったりのんびりエフラファ目指して優雅にでかける海の旅! 蓋を開ければ大惨事。嵐にイカになにがきても、ラスボスはいつもすぐ横に。大海原を酔いまくれ! 揺れる甲板バウンドレタス。最大の危機は壊血病。レタスとうさぎと船乗りが送る苛烈で愉快な航海奮闘記。
ドラゴンの森で(1) (2)(3)(4)(5)(6)完結
不吉な夢を見ながらもたどりついたはエフラファ、通称<冒険者の街>。 かつての仲間たちとの再会は流行らぬ宿屋の不吉な店主に始まり、気さくな屋台荒らしに笑顔の撲殺魔へと続く。数多の疑問を抱きながらも、いざ行かん! ドラゴンの森へ! しかし同時に、常に行動を共にしてきたメイスの行動に不審な影が揺らめくようになっていた…。
<続>ドラゴンの森で(1)(2)(3)(4)(5)完結
諸悪の根源、漆黒の魔導師コルネリアスも登場し、ドラゴン退治もはや佳境。数多の謎を飲み込んで、闇に赤い瞳が光り、幾つもの想いが交錯する。音ならぬドラゴンの鳴く森に、築け食物連鎖ピラミッド! 見えぬ糸を断ち切って、戦えレタスと崖っぷちウサギ!
「恋に巨乳に客寄せレタス!」
――男と女の間には、深くて暗い川がある。師匠を追って駆け出しても、田舎の宿の経営難。若い男女の痴話喧嘩。ぶつかりこけるは尽きせぬこの世の世知辛さ! 金銭難の風の中、野菜ジュースを飲み尽くす、ウサギの相棒抱えながら、示せレタスの甲斐性を! ハイテンションな馬鹿ギャグ尽くしの読みきり一作。
「像と試験と夢見る王女」 上 下
コルネリアスの消息を求めてやってきました宗教都市ナディス。芸術鑑賞、宗教談義、王女殿下のご乱心。神殿稼業も大変と、第一巫女はため息をつく。冒険者仲間も乱入で、聖母リディアの膝元で、繰り広げられるは怪奇の像にまつわる一騒動。試験勉強にぐれそうな、うさぎの相棒抱えつつ、教育に恋に数多の謎に! 向かうレタスの奮闘記。
「檻の中の獣」
飛び入り参加の冒険者仲間と共に、やってきたのはリゾート地!? 椰子の実ジュースに娯楽極楽。青い空に白い雲、そよぐ風まで高級感。貧乏人にゃあ縁ない場所さ。リゾート地で出会うサーカスが、百発百中リシュエント・ルーと片腕の斧使いカールの間に、暗い影をさしかける。見守るレタスとウサギも複雑。ちょっとテイストが違う話です。
「親と子どもと人身売買」
船に乗って海を越えて船酔い気味の小娘つれて。やってきたのは港町ムーア。祖父の影に悩む少年、陽気で豪快な船乗り爺を向かえ、立ち向かうのは少女失踪事件。ナンパ(?)をされる娘たちに父親がわりは気が気がじゃない。親には親の、子には子の、互いに言えぬ苦労がある。複雑に絡まる糸の中をかいくぐり進め里親レタス! あっさり風味の港町事件簿。
「岩天井に空を描いて」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)(完)
船乗り爺の情報をたよりに、やってきたのは今をときめくシナトの森に眠る遺跡。気さくな冒険者バードとも再会し、旧交を温めたのもつかの間。
眠れる遺跡はその目覚めに、獅子の咆哮を解き放つ。次々に姿を消していく仲間達。遺跡の悪意か元凶魔導師の陰謀か。全ての暗雲はらう鍵は、紫キャベツの主人公! 古き謎はとりのぞかれて、さらに深淵に謎がある。謎多きこの世を飛びたてレタス! ちょっとシリアス、ちょっと殺伐、遺跡探索譚。
「ルーツと故郷と師匠の巣」 上 下
山を越えて谷を越えて川も越えたしやっとつく! 師匠の住処にやってきたのは、ご存知うさぎと人間レタス。のんびりまったりつかの間の里帰りもほんとにつかの間。悪徳魔導師の巣の中で巻き起こるのは欠陥住宅騒動! おぼろげながら現れてくる師匠のルーツに湧き上がる新たな疑問。そしてうさぎとレタスにふりかかるとんでもない事態とは? クライマックスに向けて転がるレタスは最高峰へ!
「攫われ王女と絵画とうさぎ」 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(エピローグ)
謎の手配書に翻弄されながら、うさぎとレタスがやってきたのは強国ガルディア。冒険者仲間も勢ぞろい、レザーの縁者も現れて、巨大ロボも発進し、謎の絵画の美女は笑う。永久にと続く夜の中、駆け回りながら見えてくるのは、愛することと死者の影。全てが終わった朝の中で、元凶魔導師は悠然と笑う。
「元の姿に戻してやろう――。」
ラスト直前! 急展開のうさぎとレタスの奮闘記。
――男はなぜ、レタスになったのか?
世紀を超えたその問いに、返る答えはもちろん――爆笑! さてはてみなさまお立会い! 長らくご愛顧いただきました、珍奇なうさぎに珍味なレタスの物語。泣いても笑っても本日閉店! とくと行末ごらんあれ!
最終章 「レザーになった男」 (序章)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
エピローグ(完結)
完結後の番外編
「奇病とキャベツと緑の目」 上下
パーティ仲間から家出して、実家に帰ったウサギとレタスに姑の目は冷たく暗い。あっという間に追い出されて、行かされたのは山の中の小さな村。そこで待ち受けていたのは、奇妙な病と二人の子ども。木々の影に消えた母親探しにレタスとうさぎの奮闘記。
番外編「メイスのレタス観察日記」
番外編掌編。ふとした何気ない日常を徒然なるままに。うさぎの瞳から見たレタスな日々とは・・・・・・?
とある五歳児の日記パート1 パート2 パート3 パート4 パート5 パート6
舌足らずの五歳児がつづった日記です。
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