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優雅に舞うトキ、人々を魅了 塩尻

美しい羽を広げ飛び立つトキ=塩尻市で

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 塩尻市の水田に二十三日に飛来しているのが確認された国の特別天然記念物のトキ一羽は、二十六日も一帯を優雅に舞ったり、水田で餌をついばんだりしていた。周辺には野鳥愛好家らが集まり、中南信地方で初めて飛来したトキの姿に胸を躍らせた。

 環境省の調べで、飛来したトキは、付けられていた足輪から、二〇一六年九月に新潟県佐渡市で放鳥された十九羽のうちの一羽で、五歳の雌と確認されている。

トキを撮影しようと望遠レンズを構える人たち=塩尻市で

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 二十四日から通い詰める市内のアマチュア写真家(67)は、毎日トキを撮影できて幸せそう。「何度見ても感動ですね」と笑顔で話した。二十六日に初めて来た松本市の会社員久保幹夫さん(56)は「佐渡島から飛来したと思うと感慨深い。しばらくいてほしい」と期待を込めた。

 環境省の佐渡自然保護官事務所(佐渡市)の自然保護官・佐藤知生さん(27)は「人間が多く集まると怖がって他の場所に移動してしまう。見かけても遠くから静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。

 (一ノ瀬千広)

 

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