(台北 17日 中央社)食品の安全性確保のため、今月15日から台湾で日本からの輸入食品に対する規制が強化された。17日午前1時までに30ロット(重量約2100キロ)が検査を受け、1ロット(同15.5キロ)が書類の不備で不受理となった。一方、放射性物質検査の証明添付が必要な食品は、これまでに輸入されていない。
放射能性物質検査は多額の費用がかかるほか、手続きが煩雑なことが影響したとみられる。
台湾は福島第1原子力発電所事故以降、福島、茨城、栃木、群馬、千葉で生産、製造された食品の輸入を全面的に禁止している。規制強化で全ての食品に産地証明、東京や静岡などの水産品や茶葉、乳幼児向け食品など800品目以上については放射性物質検査の証明の添付が新たに義務付けられた。
(陳清芳/編集:齊藤啓介)