JSH2014:臓器障害を合併する高血圧

抗血栓薬服用中における高血圧患者の血圧管理

脳血管障害を合併する高血圧の治療(JSH2009)

1.
推奨グレードC1 エビデンスレベルIvb
高血圧は抗血栓薬(抗血小板薬,抗凝固薬)服用中の頭蓋内出血の危険因子であるため,抗血栓薬を服用している患者においては厳格な血圧管理を行う

抗血栓薬服用中の患者固有の降圧目標値

JSH2014本文中では、「130/80mmHgをめどに、可能であれば130/80mmHg未満をめざして慎重にさらなる降圧をはかることが望ましいと思われる」と記載されている。

抗血栓療法中の患者における追跡期間中の収縮期血圧と頭蓋内/頭蓋外出血との関係 (PROGRESS研究)

抗血栓療法中の患者における追跡期間中の収縮期血圧と頭蓋内/頭蓋外出血との関係 (PROGRESS研究)

抗血栓療法中の患者における追跡期間中の収縮期血圧と頭蓋内/頭蓋外出血との関係 (PROGRESS研究)

方法:
PROGRESS試験の補足解析。脳血管障害を有する6105例を降圧療法群(ペリンドプリル±インダパミド)またはプラセボに無作為に割り付け、頭蓋内出血および頭蓋外出血の転帰について検討(平均追跡期間3.9年)。
上記はベースライン時に抗血栓療法を受けていた4876例(全体の80%)での解析

高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)
Arima H et al.: Stroke 2012; 43: 1675-1677

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次に、抗血栓薬服用中における高血圧患者の血圧管理について詳しくご紹介させていただきます。

JSH2014では、「治療の基本方針」の章に、抗血栓薬服用中における高血圧患者の血圧管理という新しい項目が追加されました。

高血圧は、抗血栓薬服用中の頭蓋内出血の危