残念ながら安打は出なかったが、タダならぬ名勝負ではあった。
先発で最も4シームの球速が速い大谷が対戦したのは、先発で2番目に球速が速いセベリーノと、救援で(というかMLBで)最も速いチャプマンだった。
ヤンキースとの対戦はこれが2回目だが、敵地ヤンキースタジアムは初めて。大谷は大陸を横断してきている。そのことも考慮すべきだろう。打撃練習ですさまじい打球を飛ばしていた。
セベリーノは前回対戦で156km/hの内角の4シームを右翼席に運ばれている。「絶対に内角には投げない」とコメントした。
最初の打席、セベリーノはインコース低めのほとんど1点をめがけて剛速球と快速チェンジアップを投げていた。球審のチャド・フェアチャイルドはこのぎりぎりの速球をストライクに取った。
大谷は一度もバットを振らず三進。
2打席目は、各コースにボールを散らしたが、コースこそ違えどの球もストライクゾーンの下限ぎりぎりだった。大谷はまた一度もバットを振らずに歩く。
手が出ないということもあっただろうが、セベリーノの球筋を見ていたともいえるだろう。こういう時に冷静沈着になれる大谷は大したものだ。
3打席目、大谷は初球から振っていく。空振りだったが、いいスイングだった。2-2から器用にバットを動かして中前に抜けようかという当りを打ったが、遊撃グレゴリウスが二塁の右に守っていてゴロを処理。大谷シフトに負けた。
4打席目、大谷の打席で右腕ロバートソンから、人類最速左腕のチャプマンに。2009年、侍ジャパンはこの投手を打ち崩したが、当時とは経験値が違う。そして球速もアップしている。
大谷は2-0から果敢に打っていく。いいファウルを2つ打ったがまた遊ゴロに倒れた。
名勝負ではあったが、厳しい勝負でもあった。今日はソニー・グレイとの対戦。セベリーノよりだいぶ落ちるスターターだ。期待したい。
1985年佐藤義則、全登板成績【最多勝タイトルを獲得、昭和最後の20勝投手】
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