「ずば抜けたメンタル!」元日本代表、橋本英郎が紐解く“プロフェッショナル本田圭佑”の実像

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2018年05月25日

岡田ジャパンで再会したとき、“考え方”が変わっていた

当初は3日間の予定だったが、ヴェルディでの練習参加は最終的に2週間に及んだ。最後は背番号と名前入りのユニホームが進呈された(東京ヴェルディ公式Facebookページより)。(C)TOKYO VERDY

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 次に「プレーヤー」としての本田選手。
 
 代表で出会った当初は、正直言ってそれほどインパクトのある選手ではありませんでした。ザ・関西人。性格のほうがより印象に残っていました。それ以上にその頃の僕は同級生のライバルが多くいたので、中田浩二選手や稲本潤一選手とともに合宿に参加して、気づけば雲の上の存在になっていた彼らとプレーできる喜びを感じていました。
 
 話を戻しましょう。本田選手に対しては、技術面でずば抜けているという感覚も身体が本当に強いなぁと感じたことも特になかったです。基本的なアベレージが高い感覚はありましたが、特別図抜けた一芸を持っているタイプの選手とは感じていませんでした。
 
 でものちに日本代表の監督が岡田武史さんになった頃、彼はオランダ・リーグで得点を量産していました。そこで再会した際には、以前とはイメージがかけ離れ、得点への探究心を持つ選手になっていました。オランダでのプレーヤーとしての評価基準は、アシストではなくあくまでゴール。それを実感し、考え方を変えていたようでした。
 
 ゴールへの逆算をしっかりしつつ、練習の中でもいちばんゴールが取れるポジション、場所を探しながら、考えながらプレーしていました。やはりそこが本番の試合で活きてくる。練習が練習で終わらない。つねに実践することを心掛け、試合を意識した練習をしているなと感じました。
 
 その後の彼の活躍を目の当たりにして、自分自身に彼ほどの意識があればもっと見える景色が変わっていたんじゃないかと考えていました。
 
 つまり彼のいちばんの特長は、技術でもフィットネスでもなく、メンタル面にあったと思います。
 
 プロになった選手は一定ラインをクリアしています。つまりポテンシャルはあると認められているのですが、ポテンシャルがあってもそこから上に上がっていくためには、メンタルのタフネス、フィットネスのタフネスが本当に重要になります。
 
 身体が丈夫でなければプロの世界、海外で闘い続けることは難しくなってしまいます。だからといってメンタルが弱ければ、成長していく過程で高く大きな高い壁にぶつかったときに乗り越えられなくなります。
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