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【格闘技】

拳四朗、2回KO勝ち 1年ぶり再戦ロペスを返り討ち

2018年5月26日 紙面から

拳四朗-ガニガン・ロペス 2回、ガニガン・ロペスにKO勝ちし、喜ぶ拳四朗=大田区総合体育館で(武藤健一撮影)

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◇WBCライトフライ級タイトルマッチ

 まさに一撃必殺だった。2回、拳四朗の右ボディーストレートがロペスのみぞおちに突き刺さった。「あたっ!」と叫んだかは定かではないが、“秘孔”を突かれた前王者はたまらず膝をつき、10カウントを聞いた。

 「気持ち良すぎて分かんないです。ズドンという感じはあったけど、まさか倒れるとは思わなかった」と、王者は大きく目尻を下げた。昨年5月に王座を奪った相手との1年ぶりの再戦。世界戦では自身最速となる2回KOで返り討ちにし、V3防衛を成し遂げた。

 一子相伝!?の奥義を授けたのは、米ロサンゼルスの名門「メイウッド・ジム」のルディ・エルナンデス・トレーナーだった。昨年9月の武者修行でボディー打ちを伝授されたが長らく忘却していた。今回、バンテージを巻いてもらうため父の寺地会長が米国から呼び寄せ、夕食をともにした試合前夜に思い出させてくれたという。

 想定外の早期決着に「早く終わり過ぎてテレビに映る時間が減った」と苦笑いしたが、宣言通りのKO劇に「成長したところを見せられた」と胸を張った。3度の防衛は日本ジム所属の世界王者7人の中で最長。着実に王道を歩む童顔の王者は「いいビールが飲めます」と、傷一つない顔で笑った。 (山本直弘)

 

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