すでにスポーツ関連のニュースサイトでは報道されており、サッカーファンならもちろん衝撃のニュースとしてビックリされた方も多いでしょうが、あのスペインのアンドレス・イニエスタ(ANDRÉS INIESTA )選手がJリーグのヴィッセル神戸に入団することが正式発表されました。
イニエスタと言えばスペイン代表の中心選手であるだけでなく、FCバルセロナの中心選手として長年活躍した、生え抜きのプレイヤーとしても有名ですが、そんな選手がまだ選手として旬なうちに日本にやってくるということで、最近はあまり国内の試合を見ない僕も興奮がとまりませんね。
そこで今回は過去にJリーグにどんな”超大物プレーヤー”が来日したか、僕の記憶をたよりに振り返ってみたいと思います。
(画像引用:「ヴィッセル神戸」公式サイトより)
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過去にJリーグに来た超大物サッカー選手
Jリーグが開幕したころは特に大物の選手が来日しましたが、その中でも僕が衝撃を受けたりよく覚えている選手を中心に挙げてみたいと思います。
ジーコ
Jリーグ初年度に鹿島アントラーズに入団して大活躍したのが、80年代のブラジル代表の10番であり世界中のサッカー選手のアイドルの一人でもあったジーコでした。
すでに晩年期・引退期にさしかかっていましたが止めて蹴るの技術は圧倒的というかもはや別次元で、開幕戦でいきなりハットトリックをかますなど、世界最高レベルとはどんなものなのかを見せてくれました。
今でこれだけすごいなら全盛期はどれだけ凄かったのか驚きましたね。
以後日本にブラジルの大物選手が来てくれるのも、最初に”神様”ジーコがアントラーズに来てくれたのがきっかけであり、日本サッカー界にとっては奇跡とも言える人材でした。
その後日本代表監督に就任するなど、今でも日本に度々来日していますね。
ゲイリー・リネカー
同じくJリーグの開幕年度に登場したのがイングランド代表でもあった名ストライカーリネカーでした。
名古屋グランパス(当時はたしか名前の後ろにエイトがついていませんでした)に入団しましたが、ピークを過ぎていたのかセンセーショナルな活躍を見せることができず二年間プレイした後、現役生活にピリオドを打ちます。
彼を有名にしたのは代表での活躍もありますが、生涯一度もカードを受けなかったというクリーンぶりでしたね。
レオナルド
大物選手として外せないのはやはりレオナルドでしょう。
1994年のアメリカワールドカップは僕もかたっぱしから見まくっていた頃だったんですが、ブラジル代表のサイドバックとしてプレイし、相手選手への肘鉄を喰らわせて話題となったのがこのレオナルドであり、世界中でも話題になりました。
そのテレビで見ていた現役バリバリのブラジル代表のレオナルドがジーコの誘いでいきない鹿島アントラーズ入りしたわけですが、女性ファンから”レオ様”と呼ばれるほどの華麗なプレイぶりで、テクニックはジーコ以来の衝撃でしたね。
当時ラモスが上手い選手の代表格でしたが、プレイスピードの速さやトラップ、パスなどすべてか別次元であり現役のブラジル代表がどれほど凄いのか一目瞭然でした。
またワールドカップの時にサイドバックやっていたのに気づいたらトップ下をやっているなどかなり戦術眼の高さもありましたね。
その後ヨーロッパに渡ってからも活躍し、いまではインテル・ミラノの経営陣の重要人物になっており、いまだにこの選手が全盛期に日本でいたことは信じられません。
それほどのプレーヤーでしたね。
エムボマ
世界基準のフィジカルで衝撃を受けたのはこのエムボマ(ンボマ)です。
当時今では信じられないほど弱小チームだったガンバ大阪に入団したカメルーンの選手で、知名度はありませんでしたが、実際にプレイすると”浪速の黒豹”と呼ばれるほどの衝撃を見せつけます。
圧倒的なフィジカルで当たり負けしないのはもちろんのこと、スピードの違いも別格であり、そこに高い得点能力やトラップのうまさが備わっており、”一体このプレーヤーはどうやって止めるの?”と感じさせられましたね。
レオナルドと同じくまだ20台中盤であり全盛期のプレイを見れたことは幸運でした。
その後イタリアに渡って活躍したり、カメルーン代表の中心選手に成長するなど、成長過程の真っただ中にJリーグにいたことになります。
ストイコビッチ
1990年のイタリアワールドカップでセンセーショナルな活躍を見せたのがイビチャ・オシム監督が率いるユーゴスラビア代表でした。
その中でも中心選手だったのが”ピクシー(妖精)”ことストイコビッチであり、他の国とは違う独特な戦いぶりに印象に残ったチームの一つだった方も多いのではないのでしょうか。
ストイコビッチも全盛期の1994年名古屋グランパスエイト入りをしますが、プレイぶりは圧巻の一言であり、前線での技術の高さはジーコを彷彿させるものであり、ユーゴスラビアという小国でもトッププレーヤーだとこれほどレベルが違うのかと感じさせられました。
ただ、当時はチームが弱くて審判に食ってかかることが多く、気性の粗さも目立ちましたね(笑)。
長年グランパスで活躍しますが、引退後に故郷へ帰ってサッカー協会の会長をしたあと、今度はグランパスの監督に就任して結果を残すなど、選手としても監督しても活躍した選手ですね。
オシムといいストイコビッチといい東ヨーロッパのパイプはこの二人のおかげでしょうね。
衝撃的なプレイは選手時代に多くありましたが、監督時代の革靴を履いたままのダイレクトボレーも忘れることはできませんね(笑)。
ドゥンガ
ドゥンガも忘れてはならない選手ですね。
90年代のブラジル代表にずっといた選手ですが1995年にジュビロ磐田に入団したあと、そのカリスマ性とメンタリティをチームメイトに植え付け、当時中堅チームに過ぎなかったジュビロを常勝軍団に変貌させます。
相手選手よりも味方選手を怒鳴り散らすという鬼軍曹ぶりでしたが、ブラジル選手らしい基礎テクニックの他に高い守備力を誇るなど、文字通りピッチの真ん中で指揮をとっていたのがこの人でしたね。
その後ブラジル代表監督も務めるなど歴代の外国人選手の中でも最強のメンタリティを誇ったのはこの人でしょう。
その他
他の有名どころでは、ブラジル代表経験のあるプレーヤーとしてはジョルジーニョ、ビスマルク(ともに鹿島アントラーズ)やカレカ、アルゼンチン代表経験のある選手としてはラモン・ディアスやサリナス(横浜マリノス)などがいましたね。
またラウドロップ、ブッフバルト、ストヤノフ、スキラッチ、ユングベリなど各国代表のトッププレーヤーが日本でプレイしましたが、いずれも世界的にも知名度のある選手ばかりでしたね。
イニエスタの凄さ
最後に普段あまりサッカーを見ない方にイニエスタの何が凄いのか解説してみたいと思いますが、このイニエスタ選手普段は全くオーラがなくちょっと髪の毛の薄いおっさんにしか見えません。
ただ、一見目立たない選手なんですが、サッカー選手の間ではメッシやクリスティアーノ・ロナウドと並び称されるほどプレーヤーであり、あこがれの選手として挙げるプレーヤーも大変多くいる選手なんですよね。
かつて日本に来てた時に一人で電車に乗っていたことはSNS界隈では有名な話ですが、誰にも気づかれなかったから分かるように、イニエスタは身長が170センチ程度しかなく平均的な日本人より小さいぐらいなんですが、フィジカルに関しては全く目を見張るものがありません。
脚も早くないし、ジャンプ力があるわけではないですし、ハッキリ言って何も意識せずに見ていると特別上手い選手に見えませんが、彼のプレーの凄さはすべてのプレイを簡単にやってしまうところです。
例えばボール一つ受けるにしても非常に先を見据えた位置にポジショニングをとり、ボールを受ければ相手選手の取りにくい位置に簡単に納めます。もちろんトラップミスはしません。
そして相手選手がボールを取りにくればさらりと交わしてしまう(取りそうで取れない場所を進む)ため相手が近寄れません。
こういったサッカーにおける基本動作をごく自然に高いクオリティーで行うため世界最高の選手と呼ばれているわけなんですよね。
スター選手というものはボーと見てても凄さがわかるもんなんですが、イニエスタの場合はほんと注意して見てないと分かりませんし、僕も最初は分かりませんでしたね(笑)。