リーダーシップは100人学者がいれば100通りの考え方があるとお伝えしました。今日はその一つとしてサーバントリーダーシップについて解説したいと思います。だって私はこの理論は好きなんですよね。
目次
サーバント・リーダーシップとは
アメリカ人のロバート・グリーンリーフ先生が1970年に提唱した考え方です。グリーンリーフ先生は、当時、世界最大の通信会社AT &Tに務めていました。会社での仕事はマネジメントの研究や開発、そしてトレーニングでした。グリーンリーフ先生は業績が高い職場を観察することで気づいてしまいました。権限があってもリーダーシップは発揮できるわけではない。「リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くもの」という考え方です。この考え方は当時のアメリカでは衝撃的でした。「俺が!俺が!俺について来い!!」が当たり前の文化でしたから。当時の最大かつ最先端の企業から発表されたのがインパクトあったんでしょうね。現在の日本であれば、トヨタ自動車が全く新しいマネジメント手法を提唱したと同じ事ですから。説得力ありますよね。
サーバント・リーダーシップに必要な10の特性
サーバント・リーダーシップを発揮する為には下記の10個の特性が求められます。
- 傾聴
- 共感
- 癒し
- 気づき
- 納得
- 概念化
- 先見力
- 執事役
- 人々の成長への関与
- コミュニティづくり
特別目をひくのは執事役。相手に尽くして尽くして利益を与えることを喜びと感じるという事です。この10個の特性を持つ人ってメチャクチャ器が大きい人です。そんなリーダーにだったらついていきたくなりますよね。
逆ピラミッドをイメージしよう
10個の特性を持つのはハードル高いですよね💦 この理論で1番大切な気づきは、逆ピラミッドで組織を捉える考え方です。多くの組織はピラミッド型の組織です。社長を頂点に役員→部長→課長→係長→メンバー。ピラミッドを上がるごとに偉くなっていく。でも、よく考えると現場があるからリーダーでいられるという風にも捉えられます。
「仕事は会議室で起こっているのではなくて、常に最前線の現場で起こっている」のです。だから本当に偉いのは現場であり、役職が上がれば上がるほど現場が働きやすいように支援していく発想を持つ事が大切です。現場を頂点とした逆ピラミッドをイメージことです。
先見力も重要
現場が働きやすくするために支援することがサーバント・リーダーシップの考え方ですが、現場のいいなりでは駄目です。最前線だから見える事がある一方、最前線だから見えない事もあるからです。現場の情報をキャッチしつつ、先を見通す先見力も求められます。
やっぱり情熱
グリーンリーフ先生は著書でこんな言葉も残しています。
人は仕事のために存在すると同様に仕事は人のために存在する。夢を持たなければ何も起こらない。偉大なことの背景には偉大な夢を持った夢見る人がいる。夢見る人より、それを夢で終わらせずに実際に起こす事も必要だが、まずは夢ありきである。
凄くロマンチストで人が大好きだったんでしょうね。書籍を読んでいると暖かい気持ちになります。ただ物凄くボリュームあるので読むの大変ですが💦
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