つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京・千代田)とナビタイムジャパン(東京・港)は、31日から各列車の車両ごとの混雑情報を提供する。すいている時間帯や車両に関する情報を提供することで分散乗車を促し、スムーズな乗降や列車遅延の抑制、混雑の緩和などにつなげたい考えだ。
混雑状況に関する情報は、スマートフォン向けルート検索案内アプリ「NAVITIME(ナビタイム)」やTXのウェブサイトで提供する。
NAVITIMEは、平日の全列車を対象に各駅出発時の車両ごとの混雑度を、「座れる」「席はいっぱい」「立って乗車できる」など6段階で表示する。
TXのサイトでは、平日朝のラッシュ時間帯に走る上り列車54本について、北千住駅到着時における車両ごとの混雑度を一覧表にして示す。
混雑度は、各車両にかかる荷重の情報をもとにした乗車率、改札機の通過に関する情報、ナビタイムジャパンのシミュレーション技術をもとに算出した。今月18日までの調査やデータに基づいており、今後利用状況に応じて随時更新する予定。車両ごとの混雑情報を提供するのは異例という。