鹿児島グルメの実力に圧倒!絶対味わうべきおすすめの名物料理10選
2017.10.13
世界自然遺産の屋久島やシンボルである桜島があり、温泉の源泉数は全国2位にのぼるなど、雄大な自然を誇る鹿児島県。そんな豊かな自然は、食材にもありがたい恩恵をもたらしてくれています。そこで今回は、鹿児島県に旅行した際には絶対に食べておきたい地元グルメをご紹介。これらを押さえて、鹿児島県の魅力に出合う旅に出発しましょう!
1.空腹を満たす至福の一杯!「鹿児島ラーメン」
JR鹿児島中央駅周辺からもアクセスの良い県最大の繁華街、天文館。観光客で賑わうこの人気スポットに来ても、お腹が空っぽでは気もそぞろに…。そんな時は、まずご当地ラーメンに舌鼓を打って、お腹をいっぱいに満たしましょう。
鹿児島市電で鹿児島中央駅前停留所から高見馬場停留所まで6分、そこから徒歩約3分と天文館でもアクセスしやすい位置にある「鹿児島ラーメン 豚とろ本店」。ここは、観光客だけでなく地元民にも愛される大人気のラーメン店です。
鹿児島のラーメンは、豚骨と鶏ガラでとったスープと中太ストレート麺が定番といわれています。同店の看板メニュー「豚とろラーメン」は、この鹿児島ラーメンの特徴を踏まえつつ、スープには更にカツオ節や昆布などの和風ダシも加えているため、コクがありつつもあっさりといただけるのが人気の秘密。
とりわけ、器の中央で存在感を放つチャーシューは、1頭の豚から200~300gしか取れない稀少部位「豚とろ」を使用し、門外不出のレシピで作られた絶品。口に入れた途端、ほろほろとほどける柔らかさのチャーシューは、並んででも食べる価値ありですよ!
店舗名
こだわりのチャーシューが「顔」の鹿児島ラーメン店
個性豊かな味わいを楽しむ。鹿児島で訪れるべきラーメン店3軒(鹿児島ラーメン 豚とろ本店は1店目に紹介)
2.鹿児島で肉を食べるならやっぱり「黒豚しゃぶしゃぶ」
鹿児島の肉料理といえば、黒豚は外せません。天文館本通りから伸びる石畳の路地に佇む「膳蔵」は、そんな黒豚をしゃぶしゃぶで堪能できるお店です。
店で使用しているのは、柔らかさと弾力を兼ね備えた肉質、強い旨みとほのかな甘みが特長の霧島産「六白(ろっぱく)黒豚」。鰹と昆布の一番出汁にくぐらせて自家製ポン酢で味わえば、口いっぱいに至福のひと時が訪れます。
そしてお楽しみのシメは雑炊かうどんの二択。特に雑炊は、温泉地として知られる薩摩川内市(さつませんだいし)市比野(いちひの)の温泉水と、5つ星お米マイスターが選び抜いたお米を使用しているため、黒豚の旨みを最後まで楽しめると人気なのだとか。
常時100種類ほどの芋焼酎も揃っているので、気になる焼酎を片手に黒豚しゃぶしゃぶを味わう贅沢な夜を過ごしてみてはいかが。
店舗名
黒豚の旨みを噛みしめる極上しゃぶしゃぶ
黒豚しゃぶしゃぶ&芋焼酎は温泉水でうまくなる!「膳蔵」で堪能するこだわり満載の鹿児島グルメ
3. 江戸時代から伝わる郷土料理「酒ずし」に酔いしれる!
飲食店がひしめく天文館にあって、市電天文館停留所から徒歩約3分の老舗郷土料理店「正調さつま料理 熊襲亭(くまそてい)」は、江戸時代から鹿児島に伝わる稀少な郷土料理「酒ずし」を味わうことができる数少ないお店です。
酒ずしとは、酢を使わずに、ご飯と同量の地酒で発酵させてつくる「なれ寿司」の一種。シイタケ、厚焼き玉子、エビ、三つ葉、木の芽、ツワ、サクラ鯛、タケノコ、イカと具沢山な一品ですが、素材ごとに別々に味付けをしているので、一度に口に入れても絶妙なバランスで味がまとまるのだそう。
なお、酒ずしは地酒をたっぷり使っているので、お酒に弱い方はご注意を。お店では、酒ずしをキビナゴの刺身や黒豚料理など、鹿児島を代表するメニューと共にコース料理で楽しめるので、ぜひ足を運んでみてはいかが。
店舗名
鹿児島の食文化を今に伝える老舗郷土料理店
鹿児島の春グルメ「酒ずし」を味わうなら、老舗郷土料理店「熊襲亭」へ
4.鹿児島が全国に誇る名物スイーツ「白熊」
鹿児島発祥のかき氷「白熊」は、今やコンビニでも見かけるほど全国的な人気を誇るスイーツ。「天文館むじゃき 本店」はそんな白熊の元祖で、「せっかく鹿児島に来たなら、元祖白熊を食べたい!」という観光客で、冬でもにぎわうほどの人気ぶりです。
▲市電天文館停留所から徒歩約2分の好アクセス
白熊の特徴といえば、とにかく具沢山なこと!練乳のかかった氷に、チェリー、レーズン、ミカン、パイン、メロンや季節のフルーツ、白豆、小豆、スウィートロール(安納芋のお菓子)、赤寒天、青寒天が宝石のように散りばめられていて、何ともフォトジェニックな見た目です。
時間をかけてじっくり凍らせた氷は口の中でふわっと溶け、ミルクはコクがありながらも後味さっぱり。お店には、黒蜜とミルクがマッチする「南海の黒熊」や、芋焼酎のシロップを使用した「焼酎みぞれ」など変わりダネのかき氷もあるので、何度でも訪れたくなるはず。テイクアウト用の「ハンディ白熊」もあるので、食べ歩きにもおすすめですよ!
店舗名
全国で愛される鹿児島発の大人気かき氷
鹿児島の夏の風物詩「白熊」。生みの親「天文館むじゃき」で聞く誕生の秘密
5.新鮮だからこそ味わえる「キビナゴの刺身」
鹿児島県本土や近海で年間を通じて水揚げされる青魚の一種「キビナゴ」。春~初夏頃に旬を迎えますが、秋~冬にかけての身の締まったキビナゴもまた一味違ったおいしさを楽しめることから、鹿児島県民の食卓に欠かせない食材となっています。
JR鹿児島中央駅の西口から徒歩約2分にある「吾愛人(わかな) 中央駅西口店」は、そんなキビナゴ料理を堪能できる老舗郷土料理店です。
特におすすめなのが、新鮮な状態でないと食べられないキビナゴの刺身。美しく盛り付けられたキビナゴの刺身は、ミョウガやカイワレ大根などの薬味を包み、酢味噌でいただくのが鹿児島流の味わい方なのだとか。お店ではこのほかにも、天ぷらや串焼きなど、さまざまな調理法でキビナゴを楽しむことができますよ。
店舗名
鮮度が命のキビナゴを貴重な刺身で堪能
鹿児島で絶対食べたい魚「キビナゴ」を味わい尽くす
6.黒酢発祥の地で味わう絶品「黒酢料理」
美容や健康面での効果が注目される黒酢は、鹿児島市の北東に位置する霧島市が発祥の地。鹿児島市内から車で約50分(鹿児島空港からは車で約30分)の霧島市福山町にある「坂元醸造」では、併設された黒酢レストラン「壺畑」で、醸造元だからこそのこだわりの黒酢料理を味わうことができます。
壺畑ではほとんどのメニューに黒酢を使用。なかでも「彩りランチ」は、一番人気の「くろず酢豚」を始めとする7種類のメイン料理(季節により変更あり)から好みの一品を選ぶことができ、さらに食前酢や前菜盛り合わせ、点心3種盛り合わせなどがセットになった大満足の内容です。
▲福山町まで行くことのできない人におすすめなのが、JR鹿児島中央駅から徒歩約10分の坂元醸造アンテナショップ「クロズファームカフェアンドマーケット」
食べ進めるほどに食欲をかき立ててくれる、黒酢特有のマイルドな酸味と深いコク。一度食べれば、きっと黒酢の魅力を再発見できるはずです。
店舗名
黒酢を気軽に楽しめる醸造元併設の黒酢レストラン
圧倒的スケールの壺畑と桜島の絶景を眺めながら、「坂元醸造」の黒酢料理を楽しむ
7. お酒好き必食!焼酎の聖地で作られる「甘酒カレー」
焼酎の本場である鹿児島県。なかでも、霧島市で焼酎の麹の元となる種麹を焼酎メーカーに卸す種麹(たねこうじ)屋を営む「河内源一郎商店」は、昭和6(1931)年の創業以来、日本の焼酎界をけん引してきた老舗です。
アクセスは鹿児島空港から車で約1分。同商店敷地内にある系列レストラン「霧島こうじ蔵GEN」で提供される料理は、同社の顔である黒麹をふんだんに使用しているのが特徴。なかでもルーに甘酒を加えた「甘酒カレー」は、お店の人気メニューです。
黒麹入りの餌で育てた黒麹豚を具材として使っており、甘酒にひと晩じっくり漬け込むことで、スネ肉を使用しているとは思えないほど柔らかい食感に。そして3日間丁寧に煮込んだルーは甘酒を加えることによって独特の甘さとコク、旨みが引き出され、さながら大人向けの甘口カレーといったところ。お酒好きはもちろん、カレー好きの方はぜひお立ち寄りを。
店舗名
焼酎メーカーが信頼を寄せる老舗種麹屋のオリジナルカレー
鹿児島甘酒カレー/全国カレー巡礼の旅Vol.13
8.鹿児島を代表する海の幸を豪快に食す!「枕崎の鰹料理」
「枕崎産の鰹」といえば、全国にその名を知られる鹿児島名物。鰹節の一大生産地である枕崎市を訪れたら、そんな鰹を食さないわけにはいきません。
鹿児島空港から発車する連絡バスに揺られること約1時間45分。JR枕崎駅から徒歩約2分にある老舗飲食店「魚処なにわ」では、鰹の頭を味噌仕立てで炊いた郷土料理「びんた料理」が楽しめます。
▲「魚は頭が一番おいしい」と話すご主人が特におすすめするのは、目の裏の部分。コラーゲンが豊富でプルンとした食感がたまらないのだとか
ちなみに「鰹びんた定食」は、タタキを始め、白米にも焼酎にも相性抜群の塩辛、マグロで言えばトロの部分にあたる腹皮の天ぷらなど、バラエティ豊かな鰹料理がセットになってボリューム満点!しっかりとお腹を空かせて思い切り頬張りましょう。
店舗名
枕崎市の老舗飲食店が守り抜く鰹の郷土料理
枕崎で食べておくべき、カツオ料理3種+α!(魚処なにわは1店目に紹介)
9.秘伝ダレで旨みを熟成!極上の「カンパチ漬け丼」
鹿児島の海の幸といえば鰹がよく知られていますが、実はカンパチもおすすめなんです。県のブランド魚にも認定されているカンパチをふんだんに使用した絶品丼が味わえるのは、鹿児島市内から高速道路を使って車で約1時間半の距離にある鹿屋市の古江港。
漁港内にある「みなと食堂」では、全国丼グランプリの海鮮丼部門で2015年から2年連続金賞を受賞した「カンパチ漬け丼」が人気です。
使用するのは桜島の眼下に広がる錦江湾東岸で養殖されている「かのやカンパチ」。秘伝ダレに一晩漬け込まれた切り身が惜しげもなくのった漬け丼は、一口食べるごとに、口いっぱいにカンパチの熟成された旨みが広がります。
プリプリと弾力のある極上のカンパチを、良心的な価格で味わえる「みなと食堂」、鹿児島に来た際はぜひ訪れてみてくださいね。
店舗名
新鮮なカンパチを思う存分味わえる漁港直営食堂
鹿児島で食べるべき海鮮丼!全国丼グランプリ金賞「みなと食堂」のカンパチ漬け丼
10.食材の旨みをとことん引き出す屋久島の「島ごはん」
国内だけでなく、海外からも数多くの観光客が訪れる屋久島。最後にご紹介するのは、屋久島の豊かな自然が育む島グルメの数々です。
屋久島空港から車で約50分、永田いなか浜にある海辺の宿「屋久島民家の里 送陽邸(そうようてい)」では、海に沈む夕陽を一望できる絶好のロケーションで地元の幸を楽しむことができます。
例えば、地元で水揚げされたアオダイ、アカバラ、サバの白子のお造りや、ハマダイ、ウシエビ、キビナゴの一夜干し、ヤリイカや鹿児島県産の赤鶏といった地元の食材を炭火焼きでいただくバーベキュー。どれも素材そのものの味を生かした料理で、自然豊かな屋久島の恵みに感謝したくなります。
窓から眺める絶景やおいしい料理はもちろん、気さくなオーナーとの会話も弾み、旅の思い出になること間違いなしです。
店舗名
絶景を眺めながら地元の幸が味わえる話題の宿
屋久島・送陽邸。ウミガメが産卵に訪れるいなか浜に佇む、夕陽を眺めるために建てられた海辺の宿
続いて、自然の中で美味しいごはんを食べたいアウトドア派な方にご紹介したいのが、「屋久島カヤックトリップ ショアーズ」の「シーカヤック・デイキャンプツアー」で食べるランチ。
シーカヤックで屋久島の海を遊び尽くすこのツアーのランチでは、自分たちで釣った新鮮魚介や磯で獲ったトコブシ、ニシンコ、ジンガサなどの貝類、屋久島グルメとしておなじみの甲殻類「カメノテ」を、ツアーガイドの調理で味わうことができます。
なお、ランチの内容はその日に獲れた食材次第で変わるので、当日までのお楽しみ。仮に食材が十分に獲れなくても、蒸し鶏や、屋久島の特産品である「サバ節」とたまねぎのサラダなどが準備されているので、安心して気軽に参加してみてくださいね。
以上、鹿児島県に来たら絶対食べるべきおすすめグルメ10選でした。
まだ鹿児島県を訪れたことのない方にとっては、地域発祥の食材や郷土料理など、鹿児島県の意外な一面を覗き見ることができたのではないでしょうか。繁華街の町歩きや歴史的な名所巡りを楽しむも良し、温泉にゆったり浸かったり自然の中でアクティビティを楽しむも良し。どちらの旅行スタイルでも、鹿児島県の豊かな味覚がみなさんを温かく迎え入れてくれますよ!