miyagikyo_fr_今回は、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所限定ボトル、シングルモルト宮城峡 フルーティ&リッチを飲んでみます。

フルーティ&リッチでは、蒸溜前のもろみを造る段階、つまりは醸造の段階に工夫を行っているのが特徴です。

醸造の段階では、大麦麦芽をお湯に漬けて麦芽糖を抽出した麦汁に酵母を加え、酵母が麦芽糖を消化してアルコールを排出させることで、もろみを生み出します。

このフルーティ&リッチに使う酵母に、より多くのフルーティな香りを与える物を採用する事で、豊かなフルーティさをもたらしているとの事です。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は明るい黄金色、香りは強いアルコール感の後に青リンゴがやってきます。

口に含むと、青リンゴが先に現れ、次にオレンジ、紅茶、バナナと続きます。ピートもそこそこ広がります。
味わいはアルコールからの辛さはあるものの、酸味が強く、後からビターが続きます。

ロックにすると、青リンゴとアルコールが揮発するように強い香りを発します。その後にパイン、オレンジ、桃、バナナ、マンゴーが顔を出します。
味わいはビターが表に出る物の、奥から甘みも感じ取れます。

最後にハイボールにすると、青リンゴと桃の香りがほのかに感じられ、後からオレンジの爽やかさも得られます。
味わいは酸味と苦みが半々で、刺激が強めです。

名前は伊達ではなく、比較的甘く濃厚なフルーツを感じられるボトルになっています。
一方で味わいではフルーツの香りに釣り合う甘さは少なく、ビターが表にある印象です。
後日紹介するモルティ&ソフトと組み合わせる事で、香りと味わいのバランスがとれるように思われます。

500mL、アルコール度数55度、価格は6500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴがメイン。オレンジ、バナナ、マンゴー、パイン、桃、紅茶と豊か。
  • 味わい C: 酸味が前にあり、その後にビター。甘さは少ない。
  • 総評 B: 香りを楽しむボトルと割り切るべきか。


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宮城峡 フルーティ&リッチ 500ml
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