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【政治】

「残業代ゼロ撤回」遺族ら訴え

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 家族を過労死で失った遺族らでつくる「全国過労死を考える家族の会」メンバーは22日、「働き方」関連法案に盛り込まれている「高度プロフェッショナル制度(高プロ、残業代ゼロ制度)」の撤回を安倍晋三首相に会って直接申し入れようと、首相官邸前で座り込みを始めた。

 家族の会は首相に面会を求める文書を16日に送ったが、期限の22日までに返答がなく「官邸前に出向いて返事を待つことにした」(寺西笑子(えみこ)代表世話人)という。

 メンバーたちは「人の命を奪う法案を採決すべきでない」「過労死を絶対になくしたい。自分たちのような思いをさせたくない」などと訴えた。

 寺西氏は同日の衆院厚生労働委員会に参考人として出席し、高プロについて「労働時間規制を完全になくすもので、過労死の発生を促進する」と批判。通常の制度でも過労死の労災認定が難しい現状を紹介し「『定額働かせ放題』を合法化し、過労死しても自己責任にされてしまう」と訴えた。 (上坂修子)

 

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