４０歳・山井が完封　おじさんパワーでＤｅＮＡに１差

　今月１０日に４０歳になった中日・山井大介投手が２２日、今季初登板初先発となったＤｅＮＡ戦（横浜）で２０１４年８月１６日のヤクルト戦（ナゴヤドーム）以来４年ぶりの完封勝利を飾った。４０歳以上の完封勝利は球界９人目の快挙。５年前にノーヒットノーランを達成した舞台で存在感を示し、チームは３連勝。３位・ＤｅＮＡと１ゲーム差に詰め寄った。

　２７個目のアウトを見届けると山井は「ふーっ」と大きく息をついた。今季初先発、中４日での登板…。逃せばもう巡ってこないかもしれない機会で見せた魂の１１６球。あらゆる重圧をはねのけた完封劇に「直球が走っていたし、球も低めに制球できた。体と心をうまくコントロールできた」と振り返った。

　研ぎ澄まされていた。最速１４６キロの直球を軸に手元で鋭く変化するスライダーとフォークを織り交ぜ、的を絞らせない。３点リードの３回に１死一、二塁のピンチでも動じず、ソトはスライダーで左飛、ロペスはフォークで空振り三振に。イニングが進むごとに調子を上げ、終わってみればわずか４安打で１四球６奪三振。好調ＤｅＮＡ打線に三塁すら踏ませない完璧な内容だった。