2000年某日。
母親と父親に告げられた医者からの言葉
「体のどこかが欠けた子供が産まれますが、それでも産みますか?一生病院から出られない身体かもしれません」
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どうも、こなゆきです。
1番下の弟の誕生日を迎えたでござる。
仕事中に、家族の事、拙者が医者の夢を持ったキッカケと今の仕事について考えたでござる。
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2001年。
3千数百グラムを越す赤ちゃんが産まれた。
帝王切開で産まれた赤ちゃんは、母親に抱かれるより先に、緊急手術に移ったでござる。
長時間に渡る手術は無事に成功
1人の赤ん坊は、無事に命を繋いだでござる。
その赤ちゃんに欠けていたのは腎臓。
人間には、通常2つ腎臓があり、体液をろ過する働きをしているでござる。
赤ちゃんの腎臓は1つしか機能しておらず、その1つも破裂寸前で産まれてきたのでござる。
当時、拙者の父親は弟の命を救うためなら、タイでも中国でもいいから、臓器移植の手術を考えていたでござる。
父親は、家族のために命を賭ける勢いでいたのでござる。
度重なる大きな手術の結果、
無事に拙者の弟は生活出来るようになったでござる。
当時、小学生だった拙者は、病院での待ち時間、ひたすらひたすら勉強をしていたでござる。
まあ、夏休みの宿題だけじゃなくて、ドリルとかやらされていたでござるね。
漢字ノートに計算ドリル。
公文。
とにかくずーっとやってたような気がするでござるな。
夏休みや冬休みの長期休みがキライな小学生だったでござる。
弟は赤ちゃんながら、暴れないようにベッドに手と足を縛られていたのでござる。
それに比べて、拙者の病院缶詰勉強は、楽だったのでござろう。
手術の傷口が開かないように、手足を縛られていたのでござる。
それからしばらくして、
弟が退院して、自宅での生活が許されるようになったでござる。
ハイハイする弟。
その横腹からは、チューブが出ているでござる。
チューブの先に、点滴の液体の入るような袋がついていたでござる。
このチューブから尿が流れるのでござる。
万が一、このチューブに血尿が流れたら、すぐに病院に行くことになるのでござる。
それから数ヶ月が過ぎて、
医者がやれる事はやりきり、
弟のチューブも取り外されたでござる。
こうして、拙者の1番下の弟は無事に普通の人と変わらない生活を送ることができるようになったでござる。
人間の体って不思議なもので、生まれつき腎臓が1つだけでも、2つついている人と同じように生活できちゃうものでござるね。
弟の命を救ってくれた医者に恩返ししたい。
拙者を歩ける体にしてくれて、次男の心臓を良くしてくれて、三男の腎臓もなんとかしてくれた。
それから、拙者の医者の夢が始まったのでござる。
今の拙者?
医者じゃないでござるよ。
忍者でござる。
まあ、形は変わってしまったでござるが、
夢を叶え続けているって感覚は頭の片隅にはあるでござる。
医者を目指して、小学生の頃から入りたい高校を決めて、無事に高校に合格したのはいいものの、甲状腺の病気になって、医者の夢を諦めちゃったのでござる。
その代わりに、
辛い思いしたからこそ、
「自分が豊かになって、いろんな人に豊かさをシェアできるような経営者になろう」
って考えて、
経営者を目指していたでござる。
まあ、起業したり、セミナー講師やったり、セミナー単独でやったり、色んな人と組んで開いたり、イベント開いたり、主催になったり、運営になったり。
色々やったけど、結局、拙者のやり方で食べていくのは出来なかったでござる。
下手くそだったのでござるね。
1人だと無理ってことに気付いて、
組織のために働けば、より多くの人を潤わせる事に気付いて、
就活を始めたでござる。
まあ、落ちる落ちる。
次第に、犬のように使われるくらいなら働きたくないでござる。
ってなったでござるね。
某ブラック企業でバイトを続けたりした経験もあったでござるし。
それから、ひょんな事から前職と出会ったのでござるね。
前職に拾ってもらったのも縁。
本当に、運が良かったでござる。
人柄で採用してもらえたレベルでござる。
正社員登用までに、必死に勉強して、試験合格して、正社員登用してからも必死だったでござる。
まぁ、メンタルすり減ることもたくさんあったでござるが、そのおかげで、今の拙者がいるでござる。
週6勤務、週4は12時間以上の拘束
もっと自由な時間が欲しくて、
前職を退職したでござる。
今は、週5日、8時間拘束で働いているでござる。
面白いでござるよね。
会社との契約は業務委託契約だから、一応、自営業者なのでござる。
前職が恵まれていて、鍛えられてきたからこそ、今の職場で最前線で活躍出来ているでござる。
医者にならなくても、夢を叶え続けているっていうのは、目の前の人を笑顔にする事ができるという点で、共通しているからこそなのでござる。
忍者でござる。
極めれば極めるほど、奥の深い世界でござる。
だからこそ、面白いのでござる。
人の体の不思議も感じるでござる。
自分語りが過ぎたでござる。
毎日、仕事を楽しめるのも
夢が持てたのも
拙者が楽しみながら働けるのも
家族が無事に暮らせているからでござる。
三男よ、誕生日おめでとう。
自分語りいらなかったなあ。
なんて、思っちゃったでござるけど、
やっぱり、家族がいるから、頑張ってこれたのでござるよね。
日本一になれなくても、
誰かにとっての1番でなり続けられなくても、
まあ、ご飯食べて、お風呂はいって、安心して寝れる生活が最高でござるね。
なんだか、贅沢でござる。
三男のリクエストしたさわやかのハンバーグを家族で食べれて良かったでござる。
三男は元気に高校生活をエンジョイしているでござる。
おしまい
今日の美女エンドカード