日にち / 2016年7月1日場所 / 株式会社リンクエッジ本社インタビュアー / MASAKI KAWAMURAカメラマン / MARIE NOSAKA
大学生の時にオンザエッヂの堀江さん、サイバーエージェントの藤田代表に憧れたのがきっかけです。
彼らに憧れて、アパレル系ECサイトにインターンシップに参加し、そこの社長にアドバイスをもらいながら、アニメグッズを販売する事業を立ち上げたときにインターネットの可能性を感じ「起業するときはインターネットビジネスでやろう」と思いました。
その事業はそこそこの売上が出たのですが、安定的に食べていけるような規模にはならなかったので、普通に就活をして某インターネット関連企業に就職したんです。
その企業は1年で辞めることになり、インターネット広告代理店の株式会社フラクタリスト(現ユナイテッド株式会社)へ転職したことをきっかけにインターネット広告の世界に出会いました。
そして、社会人4年目になるタイミングで東日本大震災が発生し、会社から自宅勤務が命じられ、自宅で仕事をする中で「このような苦しいときこそが起業のタイミングなのではないか」と感じ、リンクエッジを創業することになりました。
私はもともとインターネット広告代理店で働いていたこともあり、様々な広告商品を販売してきましたが、その中でアフィリエイトの広告が最も効率的で魅力的な広告商品であると思ったのがきっかけです。
実際にアフィリエイトASP事業を立ち上げた後、1人のアフィリエイターが当社の月間売上のうち全体の3/4にあたる1500万円を作ってくれました。
そのときに、アフィリエイトの可能性を確信しました。
アフィリエイトは成果報酬であるため、CPA(新規顧客の獲得単価)が悪化することがなく、上限予算も決まっていないことが多く、無限の可能性を秘めていることが魅力です。
現在のインターネット広告市場は純広告が減っている分、アフィリエイトやアドネットワーク等の運用型広告が伸びています。
そして、国内の給与水準は今後下がっていく傾向にあり、それに応じて副業需要が伸びています。そのため。アフィリエイターが増える傾向です。
特に、DSP、YDNなどPPC広告を活用したアフィリエイト手法が確立されてきています。
PPCアフィリエイトはモノを売るチャネルとして、コンビニやドラッグストアと入れ替わるくらいの大きな市場になると予想しています。
ただ、実際にアフィリエイトASPに参入して、アフィリエイトの現場に触れてみると非効率な部分が多いと気づいたのです。 その非効率な部分を効率的にすることで勝てると考えています。
3年以内にアフィリエイトASP業界でシェアNo.1になることを目指しています。
アフィリエイトASPはいわば広告の流通業者。流通の価値というものはいずれコモディティ化して低減してしまいます。
ASPの中間手数料(利益)はほぼ確実に下がっていきます。それに対しては低コストで効率的に運営する仕組みを作っていくことで対応しています。
また、アフィリエイトASPを運営してきた結果、マーケティングデータがかなり貯まってきているので、それを活かしたビジネスで価値を出していこうとしています。
100名の社員で年商300億円です。
自分の限界を勝手に決めている人が殻を破っていけるようにする世の中にしていきたい。
それには甘えはいらず、厳しさがいると思います。
また、私の実家は農家をしているのですが、良いモノ・サービスはなかなか市場に流通しません。 近所で消費してしまいます。 その結果、悪いモノばかりが流通してしまいます。 マーケティングの仕組みを使うことで「良いモノ・サービスを作れば売れる!」、そんな世の中を作りたいです。
常に仮説を持ちながら、人と出会って、本を読むというのを続けています。
インターネット業界だけでなく、他の業界も研究することで、新たな発想が出てくることが多いです。
「ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者」です。
当社もアマゾンのようなプラットフォームビジネスを行っているため、ベゾスの発想はとても参考になります。
ダイエーの中内元会長、アマゾンのベゾス、セブンイレブン鈴木元会長です。
既存の価値観に縛られず、消費者側に立った考え方で大きなビジネスをしたという点で尊敬しています。
社員のモチベーションを保とうとしたり上げようとすることはありません。
「モチベーションは他人から与えられるものだ」と考えている人のモチベーションは一切考えません。
それをやってしまうと、社員の機嫌を取るばかりで、会社が前進していかなくなるためです。
その代わり、勝手にモチベーションを持ってる人にはどんどんサポートしたいですね。
常に学習する組織を作っていきたいと思っています。 セミナーや書籍代はたとえ高額でも全部会社で負担します。
私自身、1日1冊以上本を読んでおり、それが自分の知識のデータベースになっています。
それが現実の仕事の重要な場面、例えば重い経営判断をしないといけないときなどで役に立ちます。
そのような経験をメンバーにもしてほしいので、学習する人には最大限の援助をしていきます。
その結果、組織全体の"基準"を上げていきたいです。
会社の課題を感じて、課題に応じた勉強をして、課題を解決して、また新たな課題に取り組むというサイクルを回すメンバーを育てていきたいですね。
当社に入って是非一緒に大きなビジネスを作っていきましょう!