三浦瑠麗さんが、テレビで「スリーパーセル」と称される北朝鮮の暗殺部隊(工作員)が、日本の大都市部、特に大阪に潜んでいる、と断定する発言をしてあれこれ言われています。どこが国際政治学者なのだ、殆どネトウヨだろうと言いたくなってくる議論ですが、日本の公安警察の報告書には「スリーパーセル」なる暗殺部隊に関する記述は存在しないとする指摘もあります。

 公安警察が全く知らなくて、三浦氏だけが知っている暗殺部隊が存在しているとすれば、日本の公安警察は最悪に無能であるということになり、予算を無駄使いしているだけの存在ということになります。

 以前に在特会でやっていたころの桜井誠氏が、反天連のデモのなかに72年の連続企業爆破事件の指名手配犯が居るという指摘をやっていましたが、桜井氏が活動の片手間に個人で調査していてそれが分かるのに、公安警察が把握していなければ、いったい何をやっているのだという話になります。

 岡田克也氏に対して、ネトウヨは最初は朝鮮人だと言っていて、日本国籍があることが指摘されると帰化人だと言い出し、実家は江戸時代から続く老舗の呉服屋さんだと指摘されると、背乗りした工作員だとしています。背乗りの工作員が外務大臣になっても、まったく気が付かない日本の公安警察はどこまで無能なのかといった話になります。

 公安警察が知らないことを自分たちだけが知っているとするネトウヨや、三浦氏のような人の議論を成立させるためには、日本の公安警察は、素人がネットで手に入れることができる情報すら知らない無能な機関でなければ困るわけです。

 自衛隊に関しては世界最強で、風呂の出前から雪掻きから電車の掃除までなんでもできる万能の軍隊であり、日本人である限り批判することは許されないとしている一方で、公安警察には自分たちが知っている情報すら取れない無能者の集団に、ネトウヨによってされてしまっています。

 公安警察の関係者は、ネトウヨや三浦氏のような人の無責任な発言に対して、本気で怒っても良いのではないでしょうか。

 
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