インターネットで繰り広げられる「言葉の応酬」が「言葉の戦争」となり、今や盗撮にまで拡大している。女性が男性を「性暴力の潜在的加害者」だとして男性を盗撮してネット上にアップしているのだ。地下鉄の向かい側に座った男性や食事をする男性を盗撮した画像、道で男性を盗撮した動画などをアップしている。
かつての男女の確執は、女性が不当な性差別を訴える過程で明らかになっていた。だが、4-5年前からは一部の男性が女性をののしる表現を作り出し、書き込み始めた。異性に対する劣等感や被害者意識、女性を対象とした犯罪などが重なり、男女間の嫌悪現象はさらに顕著になっている。「アン・イファン平等研究所」のアン・イファン代表は「現代人の怒りをコントロールする力の欠如が男女間の嫌悪にも現れ、表現がますます悪くなっている。性差別という重要な議論のテーマは消え、嫌悪ばかりが残ってしまった形になっている」と語った。
警察は、今回のトイレ盗撮事件について捜査に着手した。警察関係者は「被害者が現れない限り、性犯罪として処罰するのは困難な状況だが、情報通信網法違反で処罰する余地はある」と話している。