Google I/Oでテンション上がったSlicesの話
はじめまして、NextCurrencyでAndroidエンジニアをしています、amyuです。
今回会社にGoogle I/O 2018へ連れて行ってもらいました。
祝!初参加!
テンションの上がる発表が多く、その中でもアプリユーザに一番インパクトが有りそうなSlicesのことを軽く紹介していきます。
注: 細心の注意を払って執筆しますが、Slicesがまだリリースされておらず、また私の理解不足などで間違ったことを執筆してしまう恐れがあります。間違い等を発見された際には、優しくご指摘いただければすぐに修正しますので、よろしくお願いします。
また、リファレンスよりも良い実装説明ができる自信がないため、あまり実装方法は載せません。
Overview
SlicesはGoogle SearchやGoogle Assistantなどからの検索結果に、アプリのコンテンツを表示できるUIテンプレートです。
https://developer.android.com/guide/slices/
注: 執筆時点の2018年5月ではSlicesのサービスは開始されていません。
例えば、Google Searchに「天気」と入力すると、Chromeに遷移せずに天気と気温が表示されますよね。
それだと思ってます。
どういうアプリに向いてるか
Google Assistantよく使ってますか?
いつもAssistantに何をお願いしていますか?
「オーケーグーグル」
「明日13時にアラームかけて」
「今日の天気教えて」
「~~を教えて」
大体私は毎日このようなお願いをしています。
すると、Google Assistantは願いを叶えてくれます。
かなり便利ですよね、Google様に足向けて寝られません。
しかし、「~~を教えて」とお願いすると、時々雑にChromeの検索結果を表示することがあります。
これはこれで便利なのですが、更に良くしていこうというプロジェクトがSlicesだと思っています。
Slicesではアプリからコンテンツを表示するため、適切な情報がUXの無駄なく表示できるはずです。
上記の点を踏まえて、どんなアプリにSlicesが向いているか考えてみたところ、情報を提供することを目的としているアプリはかなり恩恵をうけそうだなと感じました。
サンプル作ってみた
みなさん、仮想通貨は好きですか?
私は大好きです。
仮想通貨の価格、よく気になりますよね?
私は5分間隔で気になります。
なので、将来の自分用に作りました。
スマートフォンに触れず、仮想通貨の価格を表示するSlicesです。
前述したとおり、現時点ではSlicesはリリースされていなため、開発用の Slice Viewer を使い表示しています。
Slicesがリリースされたらどうなるか、多分こうなります。
ものすごく便利ですね。
各Cellをタップしたら仮想通貨の詳細画面に遷移することが容易に想像できます。
しかし、ユーザが求めているのはビットコインだけの更に深い情報かもしれません。
とても、便利だ...!
これでスマートフォンに一切手を触れず、
「オーケーグーグル」
「ビットコインの価格を教えて」
と、お願いするだけで簡単にビットコインの情報を得ることができるようになります。
さらに広がる可能性
UIテンプレートは様々なコンテンツに対応できるよう、種類豊富に提供されています。
https://developer.android.com/guide/slices/templates
Slice内にButtonやProgressBar, Switchを追加でき、ユーザの更なるActionに対応しています。
最後に
Slicesは今後のアプリの大きな武器になっていく機能だと思いました。
同じコンテンツを提供するアプリが2つある時、幅広い受け口、Slicesを実装しているかどうかで、アプリの利用率が大きく変わっていくことでしょう。
また、最適な情報、UXを提供することができることにより、ユーザにとっても素晴らしい体験になっていくでしょう。
特に今回はGoogle Assistant経由でのSlicesの表示にフォーカスしました。Google Search内でも表示できることを考えると、使用方法は更に広がっていくだろうと思いました。
Slicesがリリースされたら、より開発者向けに何かしら書こうと思います。
よっしゃ、しっかり実装していくぞ!
今回のサンプルコードをきれいにしたらGithubへアップロードしますので、今しばらくお待ち下さい