山やレジャーですぐトイレに行きたくなる子どもや我慢してしまう女性を救済する方法
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登山道が整備されている山でも、トイレは充実していないケースが多いものです。また、海水浴場など広い場所では、トイレを探すのも一苦労。あっても長蛇の列ができていることも珍しくありません。
そこで、ドライブや災害のためのアイテムとして知られている『携帯トイレ』を、登山や海水浴など外レジャーでも活用する方法を考えてみましょう。
携帯トイレは高機能かつ汎用性が高い
山中でのトイレが制限されている登山道であっても、生理現象を我慢するのは体にとって良いはずがありません。また、海水浴場もトイレの数は少なく、「レジャー=トイレ完備」とはいかないのが実情です。
携帯トイレは車内で用を足すことを想定しているので、ニオイを封じ込める構造をしています。また、上の『万能トイレくん』のような男女兼用タイプでは、トイレ以外の用途にも使えそうな汎用性の高いデザインになっています。
女性や子どものために持っていきたい携帯トイレ
女性や子どもは成人男性よりも膀胱が小さいため、尿を我慢できる量は少ないです。また、全身を隠せるアイテムも、携帯トイレと一緒に持ち歩く必要があります。
女性や子どもが使いやすい形状とは
尿の出る位置は、男女で大きく違いがあります。上の『携帯ミニトイレ プルプルレディ』のように、女性には受け口が広い女性向けの携帯トイレの方が安心。また、小さい子どもの場合は、親の手で受け取りやすい形状の携帯トイレが便利です。
また、前方にガードがあるタイプの携帯トイレは、女性と子どもが使いやすい形状といえます。
見えても平気な可愛いデザインの簡易トイレ
レジャーとはいえ、バッグの中から携帯トイレが見え隠れするのは避けたいもの。Value Press!によると、災害用トイレやポータブルトイレを開発する株式会社総合サービスでは、「山ガールイメージデザイン」の携帯トイレセット『 Sanita - clean Rosa ・ Tirol ・ Alum 』を販売しています。
パッケージの中身は、携帯トイレ1枚/高密度チャック袋1枚/水溶性ポケットティッシュ1個となっています。バンダナ風のパッケージデザインで、中身がトイレとはパッと見ただけでは気づかれなさそう。
トイレ本体は広げるだけで自立。口を折り返すと安定して開いた状態になります。
こちらの商品は、株式会社総合サービス 又は石井スポーツ各店頭にて取り寄せとなります。
隠れる場所『ポンチョ』も忘れずに
携帯トイレとセットで持ち歩きたいのが、こちらの『ベンリーポンチョ』のような非常用ポンチョ。トイレ用テントのない山道や、隠れる場所がない海水浴場などでも活用できます。
雨や災害時の寒さ対策として作られたポンチョは、体だけでなく、フード部分で顔を隠せるというのもポイントです。
山だからこそ守りたいトイレマナーとは
環境省の関東地方環境事務所によると年間約25万人もの登山客が訪れる富士山でも、トイレ事情は厳しい状況です。吉田口六合目にバイオトイレが設置されているものの、長い登山の間いつ「もよおす」か、わかりません。
また、登山ではトイレで使用した紙は持ち帰るのが原則です。どの山でも同じですが、水に溶けない紙類は、自然に還ることなく山の環境に大きく影響します。山によって、トイレの使用方法が違うので、登山口で確認するなど配慮が必要です。
トイレを我慢しないことが、登山やレジャーでの体調維持や思わぬ事故を防止する一番の方法。また、環境への配慮を考えると、携帯トイレはレジャーの持ち物として必須といえます。ただし、携帯トイレの処分方法は、紙おむつと同じですが、自治体ごとに違いがあるので事前に確認しておきましょう。きちんと準備しておけば、よりレジャーが楽しめそうです。
Photo: 藤加祐子
Image: Anita van den Broek / Shutterstock.com
Source: Value Press!, 環境省:関東地方環境事務所
Reference: 初心者のための登山とキャンプ入門, 日本山岳遺産基金, 株式会社総合サービス
藤加祐子