モンゴルには、現代人が忘れてしまっている大切な何かがあるような気がします。それは、どこまでも続く草原を馬に乗って走り、360度広がる満点の星空を眺めてみると思い出す…かもしれません。
大草原、羊、風・・・
日本の約4倍の面積を持つ内陸国モンゴルは、見渡す限りの大草原です。そんなモンゴルの自然と歴史に触れられるオススメの観光スポットを以下にまとめてみました。
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◉ 首都:ウランバートル
◉ 言語:モンゴル語
◉ 通貨:トゥグルグ (1円 = 約22 MNT)
◉ 物価:非常に安い (500mlの水が10円弱)
◉ フライト時間:成田空港から直行で約5時間半、関西国際空港から直行で約4時間
◉ 英語:通じにくい
◉ チップ:基本的に不要
◉ 日本との時差:マイナス1時間
◉ 電圧:日本と違って220V
◉ 衛生面:水や油などで下痢気味になりやすい
◉ ベストシーズン:6〜8月
モンゴルの首都ウランバートルは世界の首都の中で最も寒い場所とされています。なので特別な理由がない限り、観光旅行は夏に行きましょう!10~4月頃は氷点下で雨が少なく一年中乾燥しており、天候は基本不安定です。
ウランバートルから車で30分も行けば、遊牧民のゲルのホームステイ体験や乗馬などを楽しむことができる大草原地帯へと入ります。
ちなみに毎年7月11〜13日には、民族のお祭り「ナーダム」(競馬、弓、相撲の三種の大会) が開催され、7月中旬には「デール祭り」(モンゴルの民族衣装デールをアピールするお祭り) が開催されます。
モンゴルには5つの世界遺産があります (2018年現在)。
- ウヴス・ヌール盆地 (自然遺産)
- オルホン渓谷 (文化遺産)
- アルタイ山脈の岩絵群 (文化遺産)
- 大山ブルカン・カルドゥンとその周辺の神聖な景観 (文化遺産)
- ダウリアの景観群 (自然遺産)
この中で比較的訪れやすいのはオルホン渓谷です。ウランバートルから車で約6時間。エルデニ・ゾーという有名な仏教寺院などがありますので、仏教や歴史に興味のある方はルアーで出かけてみてはいかがでしょうか。
他の場所はいずれも訪れにくい遠方にありますし、モンゴルでもっとも素晴らしい見どころは世界遺産とは別のところにある…とも言えますので、敢えて行かなくてもいいでしょう。
1. ウヴス・ヌール盆地
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ウヴス・ヌール盆地はモンゴルとロシアにまたがる世界遺産で、ここにあるウヴス湖 (モンゴルで最大) は塩分が濃くて浅く、かつて数千年前にこの一帯にも海が広がっていたときの名残です。同時に、世界で最も北にある砂漠と、世界で最も南にあるツンドラが並存する場所にもなっています。
盆地はシベリアと中央アジアにとって気候上も地理上も境界になっていることから、気温は夏は47度、冬は−58度と非常に極端で、絶滅危惧種のユキヒョウ、アルガリ、アジア種のアイベックスなど41種の哺乳類や、173種の鳥類が棲息しています。ほかに4万点に及ぶスキタイやテュルクの遺跡が発見されていますが、自然遺産としての登録です。
2. オルホン渓谷
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オルホン渓谷 (ウランバートルの西約360 km) の名が歴史に登場するのは8世紀。渓谷をつくる山々はテングリ崇拝における世界の枢軸として神聖視されていました。そんなオルホン渓谷には、オルホン碑文、カル・バルガス遺跡 、チンギス・カンの首都カラコルムの遺跡、エルデネ・ゾー僧院などが残されています。
3. アルタイ山脈の岩絵群
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紀元前11000年頃〜西暦9世紀頃まで、およそ12000年にわたって北アジアの生活様式や周辺環境の様子を伝える岩刻画が数多く残されています。マンモス、オーロックス、ヘラジカ、ダチョウ、狩人などの姿が描かれています。
4. 大山ブルカン・カルドゥン
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ブルカン・カルドゥンは、モンゴル族発祥の聖地であると同時に、チンギス・カンの故郷・墓所であると言われています。山名の「ブルカン」 は、本来仏陀を意味する語がモンゴル語化した形であり、「仏」や「神」を意味しています。
また「カルドゥン」 とは、一般にモンゴル語で「孤嶺」を意味しますが、ダフール語では「ポプラの茂みに覆われた山」を意味すると言われています。
5. ダウリアの景観群
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ダウリアとは、ザバイカル(ロシア東部、バイカル湖の東の自然・地理的地域区分)と沿アムール西部の17世紀以前の古称で、その名は17世紀中頃までダウール族の領域であったことに由来します。
ロシアとモンゴルにまたがるステップ(半砂漠の草原地帯)を登録したもので、ダウルスキー自然保護区やモンゴルの自然保護区も含めた2か国4件の保護区がまとめて世界遺産に登録されました。
年間約90度、1日15~20度もの差があるほど温度差が激しく、雨季・乾季が明確に分かれており、生物の多様性に富み、固有種や絶滅危惧種も多く確認されています。
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世界遺産という制度では (残念ながら) 「星空」は指定されません。しかしながら、モンゴルで最も素晴らしい見どころはこの星空と草原なのです。
草原に寝転んで360度に広がる星空を眺める。視界いっぱいに広がる星、星、星!数え切れない星々!最高の瞬間です!このためだけにでもモンゴルには行く価値があります!
日中は、馬に乗って果てのない草原を走り回りましょう!実に気持ちいいものです。食事の酷さや衛生状態の悪さなどを補って余りある体験ができますので、ぜひ人生で一度は訪れていただきたいものです。
ちなみに私はウランバートルの西、ハラホリン(カラコムル)からオルホンの滝へ行く途中の草原でキャンプをしました。
★ チンギスハーン広場 (ウランバートル)
★ ガンダン寺院 (ウランバートル)
★ ボグドハーン宮殿博物館 (ウランバートル)
★ テレルジ国立公園 (ウランバートル近郊)
★ 13世紀村 (ウランバートル近郊)
★ フスタンヌール自然保護区
★ ウンドゥルシレット
★ ブルド
★ フブスグル湖
《 アクセス 》
ウランバートルから約700km。飛行機で1時間30分 (ウランバートル → ムルン)。ムルンからフブスグル湖まで車で4時間。
★ 南ゴビ
① 羊の丸焼き (カオチュアンヤン)
結婚式など、特別な時に出す料理です。顔や脳みそ (珍味) も食べます。
② サソリの唐揚げ
アジアの各地で食べることのできるサソリですが、こちらも高級料理なので特別なパーティーの時にしか出てきません。
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他にも、
モンゴル餃子(モングーバオズ)やしゃぶしゃぶ (フオグオ)、ボーズ (蒸し餃子) にホーショール (揚げ餃子)など、モンゴルらしく羊肉を使った料理をたくさんご賞味あれ!
そして、モンゴルを代表する飲み物といえばこれ!ナイチャー あるいはスーテイツァイ(ミルクティ)です。モンゴルのミルクティーは塩味。最初はちょっとその味に驚きますが、ぜひ飲んでみてください。
チーズ類も美味しいですし、アイラグ (馬乳酒) も一度くらいはお試しください (あまり美味しいものではありませんが)。強いお酒のアルヒ (モンゴルのウォッカ) を飲むときは酔っ払い同士の喧嘩にならないように気をつけてくださいね!
以上、羊肉が基本のモンゴル料理ですが、ご飯ものや麺類も少しはあります。焼き飯のようなもの (ボタテイ・ホールガ) や肉うどんのようなもの (ゴリルタイ・シュル) など。でも、こういったものにもやっぱり羊肉が入っているんですけどねー
日本では、モンゴル = 相撲というイメージが強いようですが、観光旅行では首都のウランバートルのみならず、遠出して大草原やそこに暮らす人々の生活を見てみるのも楽しみの一つです。
モンゴルで是非聴いてみたいのはオルティン・ドー(長い歌)。モンゴル民謡の一種で、草原やゲルの中で聴く機会があることでしょう。生で聴くと、その圧倒的な声量に驚かされること間違いなし、です。他にも、ボギン・ドー(短い歌)やホーミー(のど歌)、馬頭琴の演奏などもあります。
他には、乗馬をするもよし、登山をするもよし。モンゴル民謡の鑑賞や乗馬体験は大抵はツアーに組み込まれているはずです。というわけで、
馬に乗った羊飼いたちが暮らす、何世紀も変わらぬ風景に溶け込む旅に出かけてみませんか?
最後に、
ウランバートルは経済発展と物価の上昇に伴い貧富の差が大きくなっており、ホームレスやストリートチルドレンが増え、それに伴い犯罪が増加傾向にあるようです。スマホをスられたりしないよう注意しましょう。
あとは、当然ながら草原にはトイレがありません。「汚いトイレに行くくらいなら野外がマシ」…慣れてしまえばなんてことありません。
それでは楽しい旅を