日経ウーマンオンラインが行ったアンケート調査によると、女性の約半数がおならの回数やにおいに悩んでいるという結果がありました。
便秘は便が出てこないことが問題ですが、反対におならは場所と時間を選ばずに出てきてしまうことが問題になりますよね。おならの悩みは、友達や家族にも相談しづらいものかと思います。
職場や人ごみの中では出せず、おならする機会を失ってガス腹状態になってしまう人も多いでしょう。
明らかにガスの量が多く、回数が多いという悩みを解消するサプリメントをご紹介します。キーワードは、ズバリ腸内環境です。
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おならを減らしたいなら腸内環境を整えよう
おならの回数が多い場合、ほとんどの原因は腸内環境の悪化にあります。腸内環境が悪いとは、悪玉菌が増えて善玉菌よりも数が多くなっている状況のことを言います。
腸内環境が悪化して起こる、典型的な症状は便秘です。
便秘でおならも増える?
悪玉菌が増えると腸の動きが低下するので、便の排泄能力が奪われていきます。
便が長い時間腸内に留まると、悪玉菌が便を腐敗させ、ガスや有害物質を作り出すようになるので、おならの回数も増え、においも臭くなっていくのです。
便秘の場合は、悪玉菌が喜ぶエサを長時間与え続けることになりますから、大型のおなら製造機を腸に抱えているのと同じことになります。
これでは、おならの回数が増えるのは当然ですよね。
自分が便秘という意識がなくても、回数が多いのは悪玉菌が優勢である証拠ですので、善玉菌を増やすことに徹するべきでしょう。
加齢で減る善玉菌
出典:代表的な腸内細菌
生まれたばかりの赤ちゃんは、腸内細菌の99%以上が善玉菌ですが、加齢により減少していきます。更に生活習慣によっては、減少のスピードが速まることも止めることもできます。
おならの回数が増えるのは、善玉菌減少の合図でもありますから、腸のサインを見逃してはいけません。
善玉菌が増えれば、日和見菌も見方をして、どんどん腸は変わっていきます。
乳酸菌サプリの選び方
おならの回数を減らすためには、乳酸菌を含んだサプリメントがおすすめです。
乳酸菌を摂取することで、腸で善玉菌として働かせることができ、結果的に腸全体の善玉菌の増加につなげられるからです。根本的に腸内環境を良好にするので、おならの少ない体質に変えてくれます。
乳酸菌は、ヨーグルトなどの乳製品からも摂取できますが、ヨーグルトには動物性の脂肪が豊富に含まれていて、悪玉菌の喜ぶ結果となりますので、おなら対策には向きません。
おならの回数を減らすための乳酸菌サプリの選び方にはポイントがあります。
生きて腸に届く乳酸菌が入っているのか
という点が重要です。生きて届いて善玉菌として働いてもらうことで、腸内環境が整ってきます。ただ、口から入れた善玉菌の寿命は3週間ほどで、体外に排泄されてしまいます。
善玉菌のエネルギー源が入っているのか
そこで、善玉菌の寿命を延ばし、今腸に棲んでいる善玉菌を元気づけるために、善玉菌のエサになって増殖を助ける成分が入っているかどうか、チェックしておきましょう。善玉菌のエサになるものは、オリゴ糖や食物繊維です。
続けられる価格と形状なのか
乳酸菌サプリは毎日飲んでこそ腸をジワジワと変え、安定した構成に近づけてくれるものですので、自分にとって、続けるのが大変じゃないかという点も外せませんね。お財布的に無理がないのか、飲むのが面倒にならないのかを見ておきましょう。
おすすめ!乳酸菌サプリメント
- 生きて腸に届く乳酸菌が入っているのか
- 善玉菌のエネルギー源が入っているのか
- 続けられる価格と形状なのか
以上の点を考慮し、おすすめの乳酸菌サプリメントを4つご紹介します。
ヘルスエイド ビフィーナEX
医薬品メーカー森下仁丹が販売するヘルスエイド ビフィーナEXは、ビフィズス菌と乳酸菌、オリゴ糖を摂取できる乳酸菌サプリメントです。
便通改善の機能表示が許可されており腸内フローラを良好にするので、おならの減少にピッタリのサプリメントです。独自技術による特殊カプセルを使用しており、ビフィズス菌が胃酸に負けずに生きたまま腸に届く仕様になっています。
定価5,400円ですが初回は3,980円なので、まずは1ヶ月続けて相性を確かめてみてはいかがでしょうか。
乳酸菌革命
乳酸菌革命を一言で表すのであれば、乳酸菌てんこ盛り、といったところでしょう。ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ガセリ菌などの有名どころの乳酸菌をはじめ、16種類の乳酸菌を配合しています。
腸の細菌構成は、日々変化します。一度に沢山の種類と量の乳酸菌を摂取することで、その時の腸内で勢いのある細菌に味方して働かせることができます。
他のサプリメントとは違ったコンセプトなので、他のサプリメントでは効果を実感できなかった人におすすめです。オリゴ糖と食物繊維も配合しています。
善玉菌のチカラ
一時期大ブームとなったカスピ海ヨーグルトの乳酸菌クレモリス菌FC株をサプリメントの中に凝縮したのが、善玉菌のチカラです。
加齢や食生活、生活習慣などで減少してしまった善玉菌を補い、腸内環境を改善します。5週間の摂取で、大腸の善玉菌ビフィズス菌占有率が5倍にもアップしたというデータがございます。
これは、クレモリス菌FC株自体が乳酸を作り出してビフィズス菌が繁殖しやすい環境にしたことに加え、クレモリス菌FC株の生産物EPS多糖体の働きにも勝因があります。
EPS多糖体は、ネトッとした粘りのある成分ですが、この粘りが大腸で便のまとまりをよくし、排泄しやすい形状に整えてくれます。
善玉菌の栄養源となる食物繊維、大腸の健康成分カルシウムを配合しているので、腸内環境の悪循環によるおなら増加に待ったをかけます。
定価2,550円のところ初回は1,550円なので、取り組みやすいサプリメントかと思います。
生命の乳酸菌
熱や酸に強く、生命力の高い乳酸菌を7種類配合しているサプリメントです。整腸作用の高さが有名なビフィズス菌やラブレ菌、珍しい植物性乳酸菌のキムチ乳酸菌も入った、バランスのとれた成分と言えます。
特許製法コーティングカプセルを採用してにおいを抑え、飲みやすさはピカイチです。
初回は送料のみで実質無料なので、他のサプリメントと同時に試してみても経済的負担なくおなら対策になるでしょう。
主成分が乳酸菌じゃないおならサプリもあるの?
主成分が乳酸菌ではないおならサプリもあります。それぞれの成分と効能を見てみましょう。
シャンピニオンエキス
多くの消臭サプリメントや便臭サプリメントの成分として広く使用・配合されているものに、シャンピニオンエキスがあります。
シャンピニオンエキスには、においを消す効果があると宣伝する商品が多いのですが、科学的裏付け情報はないということで、公正取引委員会から排除命令が出されています。
公正取引委員会は、シャンピニオンエキスと称する成分を使用して口臭、体臭及び便臭を消す効果を標ぼうする商品の製造販売業者7社に対し調査を行ってきたところ、7社が販売する本件対象商品に係る表示が、景品表示法規定により、優良誤認に該当する表示とみなされ、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠が承認されず、同号の規定に違反する事実が認められたので、本日、同法規定に基づき、7社に対して、排除命令を行った。
指摘を受けたメーカーら、特許が通っているために公正取引委員会の審判が不当だとした反対意見も出ていますが、このような背景を理解した上で購入しなくてはいけません。
渋柿エキス、緑茶エキス
渋柿エキスや抹茶エキスは、殺菌作用のあるものですが、体内に入ってからの文献がなく、判断が難しい成分です。
加齢臭が気になる、あるいは加齢臭を指摘された事がある43歳〜75歳の日本人男性を対象に、抗ノネナールPC(ウーロン茶エキス,甜茶エキス,緑茶エキス,柿渋エキスの4種のポリフェノールを組み合わせたポリフェノール混合エキス)を配合した石鹸を4週間継続使用させる、加齢臭低減効果確認試験を実施した。結果、使用前に比べて使用2週間後、使用4週間後に、2-ノネナール量,臭気判定士による臭気強度および被験者の体感(主観評価)を表すVisual analogue scale (VAS)値が有意に改善され、抗ノネナールPCを配合した石鹸の加齢臭低減効果が確認された。
注意していただきたいのは、渋柿エキスに入っている渋柿タンニンです。タンニンとは、量を多く摂取すると、下痢止め作用のある成分です。
医療用の下痢止めにも、タンニン酸アルブミンという便を硬くする薬が存在します。
下痢止めの効能があるということは、便秘気味の人にとっては便通が悪化してしまう可能性があるということです。便秘が悪化すると、悪玉菌が増殖して有害物質やガスを生産するので、おならの回数増加につながってしまいます。
渋柿タンニン量を開示している商品はありませんので、お通じへの悪影響は未知数ですが。なるべくは控えるべきです。
フィトンチッド成分
フィットンチッドとは、樹木や植物由来の成分を指します。殺菌、抗菌、酸化防止などの作用があり、生鮮食品の保存や保管などにも利用されています。
口に入れる食べ物、飲み物としてはメントール、リモネンなどの香り成分として、清涼感を感じさせることができます。
消臭目的で使用されるフィトンチッド成分は、空気清浄機や消臭スプレーなどでよくあり、森林浴の香りなどと言われ、沢山のメーカーが使用しているものです。
ただ、口に入れるサプリメントとしての消臭効果は未知数で、研究文献や論文はありませんでした。
以下、上記の成分を含んだサプリメントの一例です。
メンズデオ8400 | 臭ピタッ! |
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シャンピニオンエキス 渋柿エキス 緑茶エキス 鉄クロロフィリナンナトリウム |
柿の葉 シソの葉 キダチアロエ ヒノキの葉 山椒 松葉 ヨモギの葉 レモン 人参の葉 |
爽臭デオフレッシュ | みやびの爽臭サプリ |
シャンピニオンエキス 渋柿エキス 緑茶抽出物 コーヒー生豆エキス ごぼう末からのポリフェノール |
シャンピニオン 渋柿エキス フィトンチッド成分 |
モリンガ美臭美人 | shunax(シューナックス) |
シャンピニオンエキス 渋柿エキス 緑茶カテキン |
フィトンチッド成分 |
体内での消臭効果が証明されていない成分を主成分としているので、おならサプリとは言えません。そして、おならの回数が異常に多いことと、においの原因になっている腸内環境の悪化を緩和する成分ではありませんので、おすすめできません。
更に、バラの香りを閉じ込めたサプリメントもにおい対策で販売されています。ダマスクローズオイルを使ったもので、飲んでから比較的短い時間で口臭や体臭がバラの香りになるサプリメントです。
食べ物から出るにおいを消す目的で、ランチ後に飲む女性が多くいますが、やはり腸内環境の悪化からくるにおい対策にはなりませんし、回数を減らすことにもなりませんから、使う目的を間違えているように思います。
おならの仕組み
おならとは、腸内にあるガスを排出する行為、出てきた気体のことです。
成人であれば、1日に0.5~1.5リットルのおならを5~20回にわたって排出します。この量と回数には、男女差はないと言われています。
この範囲の回数を超えていなければ正常範囲であり、異常ではありません。まず、自分のおならが多いかもしれないと不安に思われた場合、回数をカウントしてみましょう。
数字を明確にすると、意外と正常範囲におさまっている場合もあります。
おならを我慢すると?
数が多くて異常でも、少なくて正常でも、おならを我慢するのは体に毒です。無理して我慢したおならは、腸から吸収され、血液中に溶け出します。におい成分は、呼気や皮膚の汗腺から排出されるので、体全体がオナラ臭に包まれます。
きちんと清潔にしているのに便臭が漂う人は、腸内環境が悪化していたり、おならを我慢している人かもしれません。
おならの緊急対策とは?
腸内環境を整えることでおならは減りますが、時間がかかります。
正常になるまでの緊急対策としては、あらかじめおならを出し切ってしまうことです。人前に出る前に、可能な限りおならを出し切ってしまうのです。外出前やトイレ休憩で、事前におならを出してしまいましょう。
あらかじめおならを出しておけば、人前で出たり、我慢で腹痛が起きたりする可能性も減らせますので、調整してみてくださいね。
おならの回数が多い
↓
我慢する
↓
腸の動きも悪くなる
↓
便秘になる
↓
ガスが発生
↓
おならの回数が増える
という負のループから抜けられるように頑張りましょう。
ガス抜きヨガストレッチ
一日の始まり、朝起きたときにガス抜き用のヨガストレッチを行うことで、気持ちを高めてスッキリと始めることができます。
- 仰向けになり、鼻から息を吸いながら両ヒザを胸に引き寄せ、手をスネのあたりで組んで固定します。そのまま5~10秒間息を止めます。
- 口から息を吐きながら、両ヒザを顔に引き付けます。体を丸め込むイメージで、頭を床から浮かせます。
両ヒザを抱えると胃腸が程よく圧迫されるので、蠕動運動が促進されてたまったガスも出し切ることができます。
おなら減らすポイント
他の原因も見直しながら、おならを極力少なくする生活ポイントも見ていきましょう。
早食いを抑える
おならは、口から取り込む空気が多いことでも回数が増えます。早食いは、空気の取り込み量を増やす原因になります。
ガツガツと食べて飲みこむと、一緒に空気を飲みこんでいることが多いので、食事には時間をかけ、ゆっくりと食べるようにしてください。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べる習慣があれば、早食いになることもありませんし、空気が食道に入りにくくなります。
さらによく噛めば食べ物がよく唾液と混ざり、胃液の分泌も促進されます。消化活動の手助けになって、結果的に腸内環境を良くすることに繋がります。
食べ過ぎない
お腹いっぱい食べた、という満足感を得るために、満腹になるまで食べる人がいますが、これもおならの回数増加と関係があります。
食べる量が増えると、消化に要する時間も増えるのは当然ですよね。その分胃と腸にしわ寄せがいき、消化酵素を大量に分泌しなくてはいけません。
お腹いっぱい食べるのは、胃腸への負担も大きくなり、腸内環境の悪化にも影響してきます。ドカ食い、満腹食いはやめ、腹八分目にとどめることがおなら改善にもなりますし、健康的にも必ず良い影響が出てくるでしょう。
寝る前の食事は控える
就寝前の食事も胃腸の負担が大きくなります。寝ている間の消化活動は大きく低下していますので、寝る直前に食べたものは腐敗が進行しやすいのです。
そうすると、腸内環境も悪化してガスが増え、おならがたまってきます。食後、最低でも2時間は間をあけ、胃の活動が落ち着いてから横になるようにしましょう。
炭酸飲料は飲まない
炭酸飲料は、中に相当なガス(二酸化炭素)を含んでいるので、確実に気体の取り込み行為になります。炭酸飲料を沢山飲むということは、その分空気を沢山飲んでいることになるのです。
ゲップとして口から出ていくこともありますが、腸までたどり着いた場合にはおならになってしまいます。大事なイベントの前は飲まないようにしたほうがいいかもしれません。
肉類の摂取量を抑える
肉類の摂取量を抑えると、手っ取り早く腸内環境を良好にするキッカケになるでしょう。
肉を毎日食べる日本人が増えていますが、同時に腸内トラブルも増え、おなら回数も増えています。肉の消費量は、1960年代と比較すると2010年代には14倍と急増しています。
そして、慢性的に便秘に悩む人の数も約2倍になっているのです。
悪玉菌が作り出すアンモニアやインドール、スカドールなどの有害ガスは、たんぱく質の分解時に発生します。
肉を食べ過ぎると胃や小腸での消化に負担がかかるので、未消化状態のたんぱく質が大腸に流れ着くことがあります。
そうして腸内環境は悪化し、おならの回数・におい共に悪化します。肉を毎日のように食べる習慣を、一度見直してみてはいかがでしょうか。
加工食品はほどほどにする
お菓子やカップラーメンなどの加工食品は、手軽にお腹と心を満たすことができますから、よく食べる方も少なくありませんよね。
便利なのは分かるのですが、加工食品には添加物が大量に含まれています。
添加物の解毒には、大量の消化酵素が使用されているってご存知でしたでしょうか。もっと悪いのは、腐敗を食い止めるために使われる保存料です。
保存料は、細菌の動きを止めます。腸内細菌も例外ではなく、善玉菌の活動も弱めてしまいますので、習慣的に口にすることは控えたいものです。
食物繊維を積極的に摂ろう
食物繊維は、腸の不要物を絡めとって排泄する、腸のお掃除名人です。腸壁を刺激して腸の蠕動運動も促進することができるので、便秘防止になります。
野菜や果物、海藻類に含まれていますから、彩り良い食卓で改善することができるでしょう。意外なのは大麦やさつまいもで、こちらは主食にもなる食物繊維の塊です。
ご飯に大麦を混ぜて炊くようになったら毎日スッキリするようになった、という口コミもあります。毎日十分な量の食物繊維を摂るのが難しいという場合には、青汁などの健康補助食品を使うのもいいですね。
ニンニクやニラ、ネギは臭いの原因に
ニンニクやニラ、ネギなど、もともと香りが高い野菜を食べることで、おならのにおいが強くなってしまうこともあります。においはきつくなりますが、食物繊維が豊富な野菜を食べることは腸内環境的には良いことです。
においが心配になる大事な用事が控えている前日などは、いったん食べるのをストップしましょう。
マッサージを行う
お腹を刺激して、腸を揺らすマッサージも有効です。腸内のガスを移動させ、お腹のハリ防止になりますし、腸の動きを良くして便秘防止にもなります。
下行結腸の終わり(左側の骨盤)あたりから、上に向かってトントンとたたくマッサージを続けることで、腸下垂の改善も見込めるとのことです。
運動をする
運動をして体を動かすと、全身が活性化することで代謝が促進され、腸の動きも良くなります。
お年寄りが便秘になるのは、運動不足と善玉菌不足が原因に挙げられます。毎日のウォーキングや、寝る前の腹筋など、小さな運動でも波に乗れますから、継続をしてみてください。
お腹の調子が整ってきて、おならの数も減ってくると、やる気も増えてきます。少しずつ運動量を増やし、安定した腸を手に入れましょう。
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病気でおならが増えることもある?
病気が原因でおならの回数が増加してしまうこともあります。思い当たることがないか、確認してみてください。
呑気症・空気嚥下症
呑気症(どんきしょう)や空気嚥下症(くうきえんげしょう)は、呼び方が違いますが、同じ症状を表しています。実は、日本人の8人に1人はかかっていると言われるものです。
緊張や悩み、ストレスが原因で唾液の分泌が増え、唾液を空気と一緒に無意識に多く飲みこんでしまい、ゲップやおならが出やすくなるのです。
空気がゲップとして出るのか、おならとして出るかは、その人の体質で変わります。
胃が飲み縮みしやすい体質の人だと、空気はどんどん胃にたまって、胃が空気でいっぱいになると排出しようとしてゲップが出ます。
一方、胃の伸び縮みをしにくい人は、腸にどんどん空気が送られていくので、おならとして体外に排出されます。
この病気は、無意識で起こることが多いので、自分では気づかないことがほとんどです。もし自分が呑気症だと思ったら、なるべく空気を飲みこまないように意識してください。
唾液の分泌量を減らす方法として、上下の歯を離すというものがあり、そうするとツバの量が減り、飲みこみの回数も減ります。おならの原因になる空気も減るでしょう。
潰瘍性大腸炎・クローン病
潰瘍性大腸炎やクローン病は、腸を中心とした消化器官に炎症が起こる病気です。発熱を伴うこともある下痢や嘔吐が主な症状ですが、おならの増加も一つです。
原因は解明されておらず、難病指定になっている病気で、重症化させないためには初期治療が肝心です。あまりにおならが多いと感じたら、病院で診断をしてもらいましょう。
まとめ
おならの回数が多いのは、沢山の原因がありましたね。重篤な病気であることもあるのは、驚かれたのではないでしょうか。
おならをしない人はいません。誰でも、どんな時代も、おならはするものです。根本的に解消するには、根拠のある努力を、根気よく続けることが大切です。
お腹の調子を整えて、自信をもってどこでも行ける健康な体を手に入れましょう。