ソニーはコンテンツ関連事業に傾注、金融除く営業益目標8080億円

吉田憲一郎社長

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

ソニーは22日、3年後の2021年3月期の収益計画として、金融事業を除く営業利益で8080億円程度を目標とすると発表した。音楽などコンテンツIP(知的財産)関連の事業を強化するとともに、音響機器などハードの分野でもIPを生かして継続的に収益が得られるビジネスモデルの構築を目指す。

  ソニーは中計公表に先立ちコンテンツIP事業強化の一環として、音楽出版大手のEMIミュージック・パブリッシング株を追加取得し完全子会社化すると発表した。評価益を営業利益に計上する見込みだが、今期(19年3月期)の業績予想への影響は精査中としている。

  保険や銀行など金融事業を含んだ前期(18年3月期)の連結営業利益は7349億円と過去最高を更新している。3年後の営業利益目標は金融を除いた分野だけで、この水準を上回ることになる。中計発表後、ソニーの株価は下げ幅を拡大した。

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