外科医志望に手術の技 なり手不足対策で群馬大医学部が講習
手術の基本技術を習う参加者

 外科医のなり手不足に歯止めをかけようと、群馬大医学部は19日、前橋市の同大で「手術基本手技講習会」を開いた。外科医を進路の選択肢に検討している学生や研修医87人が手術の基本的な動作を体験した。

 群馬県で今春、外科医になったのは1人。同大医学部附属病院外科診療センター長の調しらべ憲教授は「1人というのは全国でも数県。このままでは地方医療は崩壊しかねない」と危機感をあらわにする。10人が理想というが、2017年は4人、16年も1人だった。「今後も学生教育を充実させ、群馬の医療の核を担う人材に外科のやりがいを理解する機会になれば」と話した。

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