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リーダーの母校

東大卒のプロゲーマー 麻布で学んだ「自由と責任」 プロゲーマー・ときど氏が語る(上)

2018/5/21

プロゲーマー、ときど氏

 生身の人間がビデオゲームで対戦する「eスポーツ」。五輪への採用も検討されるほど、若者を中心に世界的なブームとなっている。そのeスポーツ界でひときわ異彩を放つのが、「東大卒のプロゲーマー」として知られる、ときど(本名・谷口一)氏(32)。世界を舞台に1年で賞金2000万円を稼ぐトッププロの原点は、自由な校風で知られる進学校、麻生中学・高校(東京・港)時代にあった。

 幼稚園のころからゲームにはまっていた。

 何歳からゲームをやり始めたのか正確には覚えていませんが、幼稚園生のころは「マリオブラザーズ」でよく遊んでいました。

 両親が共働きだったため、幼稚園が終わると、同じマンションに住んでいたいとこの家に直行。子供たちだけでビデオゲームで遊んでいました。それがゲームにはまったきっかけだったと思います。

 小学生になるとますますゲームにのめり込み、放課後は毎日のように、友達と「ドラゴンクエスト」や「ストリートファイター」をやりました。当時からかなり強く、友達にはほとんど負けなかった。負けず嫌いだったのでしょう。それもゲームにはまった理由だと思います。

 親はとても教育熱心で、小学3年生の時から有名な大手の塾に通っていました。家でも勉強するようしつけされました。でも、ゲームを止めるよう言われたことは一度もなく、逆に、「テストで満点をとったらゲームソフトを買ってやる」と、いつもニンジンをぶら下げられ、それが勉強する強力なモチベーションになっていました。

 友達にゲームで負けても悔し涙を流すことはありませんでしたが、テストで満点がとれなかった時は、ゲームを買ってもらえない悲しさと悔しさから、よく泣いていました。

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