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【格闘技】

京口紘人は逆転判定V2 ダウン2度食らい「ほんま焦った」

2018年5月21日 紙面から

ビンス・パラスに判定勝ちで2度目の防衛を果たしたIBFミニマム級王者の京口紘人

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◇IBFミニマム級タイトルマッチ12回戦

 辛くも判定でV2を果たした京口が、思わず頭をかいた。「19歳の挑戦者にボクシングを教えてやるとか言ってましたけど、完全に逆。俺が教えられました」

 3回、左カウンターをまともに食って尻もちをつくダウン。そこから巻き返した薄氷の試合展開だった。

 「ダウンさせられたのはアマでもプロでも初めて。ほんま焦った。しかも8回ぐらいから右足がつりかけて、ステップインできない状態でした」

 それでも地力は違った。得意の左ボディーを何度も突き刺して挑戦者の動きを止め、ジャブの差し合いでも圧倒。10回には、猛烈な連打で挑戦者を何度も棒立ちにさせ、うまさと強さで19歳の勢いをしのいだ。

 田口が敗れ、ワタナベジム唯一の世界王者に。「縮み上がりますわ」と冗談めかしたが、逆転での防衛はジムを背負うに足る内容だ。

 試合が地上波テレビの生中継枠から外れ「内容で見せたい」と意気込んでいた24歳は、有言実行でジムの新たなエースになる。

 

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