へッジファンド成績と手数料に一層調和求める-テキサス大基金が交渉
Michael McDonald-
UTIMCO、手数料体系の見直しで約半数のヘッジファンドを説得
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新たな手数料体系実現なら今年は約4500万ドル節減の可能性
テキサス大学投資管理会社(UTIMCO)は、手数料体系の見直しで約半数のヘッジファンドを説得した。運用成績とより一層調和の取れた手数料を目指す。
公立大学2校の寄付基金約310億ドル(約3兆4400億円)を管理するUTIMCOは、新たな手数料体系が実現すれば、今年は4500万ドル程度コストが減る可能性があると説明した。非営利団体のUTIMCOは18日の取締役会でファンド16社が見直しに同意したと発表。昨年12月時点の5社から増加した。
ヘッジファンドのリターンがここ数年間、他の資産クラスに後れを取る中、年金基金やその他機関投資家は高い手数料に反旗を翻している。カリフォルニア州教職員退職年金基金(CSTRS)のクリス・エールマン氏は、標準的な手数料モデル(管理手数料2%、成功報酬20%)は「葬り去られる」べきだと繰り返し主張。カリフォルニア、ケンタッキー、イリノイ、ニュージャージー、ロードアイランド各州の公的年金は、高いコストと期待外れのリターンを理由にヘッジファンドへのエクスポージャーを削減または解消している。
UTIMCOは、1%の管理手数料か30%の成功報酬のどちらか高い方をファンドが得るモデルを提唱。6月末で終了する今期中にヘッジファンドの65%と再交渉を目指している。
原題:More Hedge Funds to Renegotiate Fees With Texas Endowment (2)(抜粋)
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