「W杯で対戦するレヴァンドフスキ、ハメス・ロドリゲスを長谷部が整え、フランクフルトが30年ぶりのタイトル獲得!」DFBポカール 決勝 バイエルン・ミュンヘン-フランクフルト

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大会最多優勝のバイエルンと、昨年に続いて2年連続で決勝進出のフランクフルトという対戦になった、今年のDFBポカール決勝。会場となったのは74000人を収容するベルリンのオリンピア・シュタディオン。

バイエルンはレヴァンドフスキ、リベリ、ミュラーの3トップによる4-3-3、フランクフルトは長谷部がアンカーに入った4-1-4-1の並びでスタート。長谷部はアンカーではあるが、主に左インサイドハーフに入ったチアゴ・アルカンタラをマークしており、パスの出処を潰す役割が与えられている様子。

試合はもちろんバイエルンがボールを保持する展開で進み、前半8分にPAやや外側からレヴァンドフスキがFKを狙うが、ボールはクロスバーを直撃して長谷部がクリア、バイエルンの先制ゴールはならず。

すると前半12分、ハメス・ロドリゲスがDFからのパスを受けたところでレビッチにボールを奪われ、ボアテングのスルーパスをCBの間に走り込んだレビッチがここしか無いというタイミングでシュートを決め、何とフランクフルトが先制点をゲットする。

そこから当然バイエルンが反撃、前半17分にハメス・ロドリゲスのFKからミュラーが肩で合わせるもわずかにファーへ外れ、26分にもレヴァンドフスキがスルーパスに抜け出すもシュートは角度を付けられず流れてしまう。さらに34分にはリベルのドリブルからFK、レヴァンドフスキのキックは枠に行かず。

しかし後半8分、バイエルンは右サイドを突破したキミッヒからマイナスの折返しをレヴァンドフスキが流し込んで同点に追いつく。その後は長谷部が3バックのセンターに入って、レヴァンドフスキを主に見ながらセカンドボールを拾うことに専念する。

さらにバイエルンは後半24分、キミッヒのクロスをトリッソがフリーで受けてシュート体制に入ったところを、長谷部が間一髪カットして難を逃れると、35分にはCKからフンメルスがヘディングもクロスバーに直撃してゴールならず。

すると後半37分、中盤で長谷部が絡んでボールを奪うと、ダ・コスタのロングパスに反応してレビッチが抜け出し、フンメルスのショルダータックルを弾き飛ばして頭でのトラップから足を伸ばしてシュート、これがバイエルンGKウルライヒの手をすり抜け、フランクフルトが値千金の勝ち越しゴールを挙げる。

ロスタイムには、GKウルライヒを上げてのCKで、ハビ・マルティネスの足をボアテングが蹴ったとバイエルンがアピールするもVARでノーファールと見なされてしまう。その直後、バイエルンのCKからカウンターでガチノヴィッチが完全に抜け出し、無人のゴールに流し込んでダメ押しゴール。同時にフランクフルトサポーターがなだれ込んでタイムアップ。

フランクフルトが長谷部を中心に最後まで守備の集中を切らさず、数少ないチャンスを得点へと結びつけたのに対し、バイエルンはいつものような相手を圧殺するような素早いプレスが見られず、後半早々に同点にしてからの勢いも長く続かなかった。明らかに、チャンピオンズリーグ敗退後はモチベーションが落ちてしまった様子だった。とは言え、フランクフルトの30年ぶりとなるタイトルの輝きが色褪せるわけでない。

長谷部も周りの強いサポートがあったとは言え、アンカーではチアゴ・アルカンタラやハメス・ロドリゲスを抑え、リベロになってからはレヴァンドフスキのマークと、W杯で対戦する両エースを封じ込めたのは自信につながっただろう。今期でニコ・コバチ監督がバイエルンへ行ってしまうのは残念だけど、有終の美を飾れて本当に良かった。とにかくおめでとう!

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