新たなイノベーション創出に向けて、オープンイノベーションの「場」としての大学、公的研究機関の重要性はますます高まってきており、社会の課題解決に取り組んでいく一員として、研究成果を積極的に社会に発信し、民間企業との連携を密にしていくことで、イノベーションを連続的に創出し、社会の要請に応えていかなければなりません。
そのためには、イノベーション創出に向けて世界トップクラスの研究者等の卓越した人材が、大学、公的研究機関や企業等の壁を越えて、複数の機関において活躍できるよう、人材の好循環を招く環境整備を図っていくことが重要です。
クロスアポイントメントに関しては、第5期科学技術基本計画において、その積極的活用を図ることが求められており、実際、「平成27年度 大学等における産学連携等実施状況について」によれば、大学等間でのクロスアポイントメントは一定程度実施されているところです。しかしながら、大学教員に係る企業とのクロスアポイントメントに関しては、把握している限りで、平成28年度までの間、実績がありません。
上記のように、大学教員に係る企業とのクロスアポイントメントに関して溝が生じています。こうしたことから、本調査研究では、具体的事例に即して、大学教員に係る企業とのクロスアポイントメント導入に向けた現状・課題を調査した上で、大学における教育の提供と企業における事業目的の達成を踏まえながら、大学現場の実情に応じた就業の在り方について検討を行い、適切なモデルを構築することを目的とします。
本事業においては、大学等教員に係る企業とのクロスアポイントメントの実施実態について現状を調査し、大学現場に即したクロスアポイントメントのモデルの検討を行い、(1)類似の制度との比較(2)制度のメリット、(3)処理手順等、(4)事例紹介、(5)活用に適した業務等について、以下のとおり手引としてとりまとめました。
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-- 登録:平成30年05月 --
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