俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

「非モテ」はたしかに深刻な病だが、必ず克服できる


苦しんでいる女性の話を読んだ。


若気の至りで非モテ男と結婚してしまい、その後の生活は地獄。

DV、束縛は当たり前。


旦那は嫁を支配しようとして、全ての行動を監視する。


嫁から少し連絡が来ないと着信履歴が溢れるくらい電話をかけまくり、返信が少しでも遅れると罵る。


連絡がないのが不安で不安でたまらないのだ。


離婚にも応じることなく、嫁を自由を制限し、常に監視下に置こうとする非モテ夫の話を読んで、憂鬱な気持ちになった。


幸せになるために結婚したはずなのに、自由を制限され、縛られ、苦しくても開放されない。


非モテとの結婚は奴隷制度のようだと思った。


もちろん、他人の家庭の話に首を突っ込めるものではないし、所詮は雑誌の話だ。


架空の物語かもしれない。


でも現実に、非モテが他人を苦しめている様子は何度も何度も見てきた。


非モテは病気なのだ。


それも、周りの人を不幸にする病である。



端正な容姿を持ち、スタイルに恵まれ、廊下ですれ違うたびに女子が振り向くようなモテ男は世の中の5%。

それ以外の男は多かれ少なかれ、人生で一度は非モテという病にかかっている。


何を隠そう、僕自身も非モテという病気にかかっていた男だ。

その経験から断言する。


非モテという病は必ず克服できる。


失敗から学べば、必ず。

そして、非モテという病気は克服するべきだ。


僕の非モテの歴史は中学時代に遡る。






家の電話の着信を残しまくって電話線を抜かれた

中学2年のときに初めて彼女ができて、2週間で振られた。




このときの僕はひどかった。


突然彼女に冷たくされた瞬間の動揺は今でも覚えている。


ありったけの愛情を注ごうと誓ったのに、彼女がいれば他に何もいらないと思っていたのに、全く想いが伝わらない。


それどころか、休み時間に渡した手紙は無視され、一緒に帰ろうと誘っても無視され、家に電話をかけても無視された。


夜になると、一言でも話がしたいと思って電話をかけた。


携帯電話なんてなかったから、家の電話にかけまくった。


彼女の親からするといい迷惑だったろう。

10回くらいかけただろうか。


ついに電話線を抜かれ、コール音すら鳴らなくなった。


しかしそれでも僕は諦めず、翌日。

雪の降る中、10円玉を握り、道路を駆け抜け、公衆電話から電話をかけた。


ナンバーディスプレイ対策である。


今では公衆電話なんて見ることもないかもしれない。

昔は街を歩けば「緑色の公衆電話」が置いてあったのだ。


公衆電話から電話をかけ、ナンバーディスプレイに表示される話番号を僕の家の番号ではなく


「コウシュウデンワ」


と偽装することで、彼女に電話を取ってもらおうと企んだ。


狙いはビンゴ!


「もしもし」


と彼女が電話に出て、


「僕だけど」


と言うと、1秒で電話を切られた。



今だから思うけど、こんな非モテに付きまとわれて、彼女は本当に迷惑だったに違いない。

非モテの特徴①は、


「自分のことばかり考える」


である。

全然相手の気持ちが見えてない。


目いっぱいの愛情を注げば相手に届くと信じてる。


そんなわけあるか。


目いっぱいの愛情が届くのは、相手にその受け口がある場合だけである。



この中学時代の失敗から得た教訓は、これである。


「独りよがりの愛情表現は、相手にとって迷惑なだけ」






彼女のために化学の勉強ノートを作り、中間テストが終わったら僕ごと捨てられた

高校1年生の秋の話である。

隣の高校のものすごく可愛い子とメールをしていて、


「ねぇ、誰か好きな人いるの?」


と聞かれた。


心臓が張り裂けそうになりながら、答えた。


「俺は、○○(その子の名前)が好きだよ」


と。


「え、ちょっと待って」


と返信が来て、それから5秒おきに


ドコモにセンター問い合わせ


をしていた。


「...本気なの?」


「うん。本気」


「どうしたいの?」


「できれば、付き合いたい」


みたいな、甘酸っぱいドラマのようなやり取りを経て、高校1年生の秋、彼女ができた。


このときの僕は全然知らなかったんだ。


恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲームだってことを。


僕たちの恋のシーソーは、最初はちゃんと釣り合っていたと思う。

でも途中から僕の気持ちが重くなり、尽くしに尽くして尽くしまくるようになった。


彼女の学校の中間テストが近かった。


彼女は僕にメールで、


「化学わかんないから家庭教師して」


と送り、僕は二つ返事で快諾した。


僕だって化学のテストで30点しか取れなかった男である。


何を教えろというのだ...なんて言えるはずもなく、自分がテストを受けるときよりも勉強しまくった。

彼女のためにまとめノートを作り、問題集を作り、持てる全ての力を注ぎ込んだ。


あのときの僕に、


「アホか。自分でやれ」


と一言言える勇気があればよかった。


彼女の頼みを全て笑顔で受け入れ、尻尾を振って彼女に媚びる男など、彼女は求めてはいなかったのである。


非モテは自信がないのだ。


自分に自信がないから、相手に言われたことをそのまま全部実行し、尽くしたから正解だと思ってる。

そんなわけないのに。


自分が正しいと思ったことを信念を持ってやり遂げるのが男だ。


「ついてこれないならそれまで」


と言える勇気がないから。


だから、最後に全部を失う。



結局、中間テストまで付きっきりで勉強を教え、中間テストが終わって1週間が経った頃に、


「別れよう」


というメールが届いた。



「どうしてこんなことに...」



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あのときの僕には理由がわからなかったんだ。

僕が彼女の「キモいスイッチ」を押してしまったってことに。




この失敗から得た教訓はこれ。


「重すぎる愛情表現は相手にとって負担になる」






どんなワガママも受け入れていたら、浮気されて振られた

社会人になって初めて付き合った子は、めちゃくちゃにワガママな子だった。

めちゃくちゃに可愛かったけど、めちゃくちゃにワガママだった。


蝶のような子だった。


ヒラヒラと舞って、何を考えているのかわからない。


でも彼女が舞った後に残る甘い鱗粉に思考を奪われ、僕は簡単に恋に落ちた。


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彼女が「会いたい」と言うと、雨が降っていようと風が吹いていようと、電車が止まろうと、残業してようと、必ず彼女の元に駆けつけた。


たった一言である。


「会いたい」

「いま行く」


顔が見れるだけで幸せだったのだ。


そんな感じで全てのワガママに応える執事のような彼氏をやっていたら、彼女のワガママはだんだんとエスカレートし、

ついに!


浮気されて振られた。


非モテはいつも追いかける。

尽くして追いかけ押し寄せ、そして彼女は嫌になる。


違うのだ。


女は猫。


こちらが追うのではなく、相手に興味を抱かせ惹きつけなければならない。


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「人は魅力でしか縛れない」


という言葉がある。

女遊び界隈では有名な言葉だ。


Voicyでもサウザーさんが言っていた。


「人は魅力でしか縛れない」


voicy.jp




「彼女なんだから俺の言うことを聞けぃ!」


とか


「私は夫だ。私に愛を誓え」


などと命じても無駄なのである。


魅力がなければ、人の気持ちは縛れない。


非モテは魅力で縛れないから、力と権力で縛ろうとする。


だから非モテはダメなんだ。



「女は非モテに追われるよりも、魅力のある男を追いかける方が好き」


あの頃の僕は、こんな簡単なことにも気付いていなかった。



重すぎる気持ちを押し付け、全てのワガママを許し、媚びに媚びまくった。

そうしないと、彼女がいなくなってしまいそうだったから。


結果、僕は一人になった。


この失敗から学んだ教訓はこれ。


「人は魅力でしか縛れない。媚びたり尽くしたりしても、魅力がなければ無意味」



たくさん失敗してきた。

たくさん泣いたきた。


いま空を見上げて見える星の数より、僕の失敗の数のほうが多いだろう。


うまくいっていても、相手を信じきれずに終わってしまったこともある。

こちらの浮気が原因で失ってしまった恋愛もある。


その一つ一つの失敗が、僕を強くしたのだ。


非モテはいつか克服できる。

一つずつ失敗から学べばいい。

そして克服するなら若いうちの方がいい。


年を取ってからの非モテ病は、人生に致命的なダメージを与えかねない。


道。


この道を行けばどうなるものか。

危ぶむなかれ。

危ぶめば道はなし。


踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。

迷わず行けよ。

行けばわかるさ。


非モテを危ぶむなかれ。

行けばわかるさ。


ありがとう!

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