▼|
前|次|
1-|新|
検|
書
1:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
04/27 21:47
感想はここ
ミバネオ内リンク真面目にするのは初
>>1->>2-5 >>5-15脱走劇 出会い
>>16-21とある来客
【ジパン国】
東洋の島国。平和。独自の文化が発達している。
【レゾ】レアな属性を持った人間。強力な属性なので、よく狙われる。
【ボゾ】没属性を持った人間。無属性なので、よく虐められたりする。しかし、修行すればどの属性にもなれる。
【ヒト】普通の属性を持った人間。火、水、草、光、闇属性の人達。
【レゾノウ、ヒトノウ】属性を操れる。ボゾ、レゾ、ヒトだけでは属性を操る事が出来ない。
【ノウ】
属性の能力のこと。また、属性の能力を使えるレゾ、ヒトの事を指すこともある。
>食事シーン楽しいいいいいいいいい
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集][
管理]
17:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
04/30 22:58
テスト
(iPhone/Safari)
[
返信][
削除][
編集]
18:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
05/01 17:12
ーーーーーーーーーーーー
「ノウか?だが町中ではノウの使用は禁じられているが…」
クランドはぼそりと呟いた。それに対し桜は呆れながら、
「悪者なんてこんなの気にする訳ない、早く潰しましょう」
「そうだね、確か僕達はノウの使用は…許可されてたから」
ノウ…簡単に言うと属性の能力。
普通はノウの使用は一部除き禁じられている。そもそも、ノウを持つ人すら少ないので滅多にノウ絡みの事件は起きない。
しかし、声のした方向からは不吉なオーラを感じる。
逃げまとう人々とは逆方向へ向かって行った。
「ノウ発見、ただちに捕獲する」
ガスマスクをした男は、三人を見るなりすぐに口に出した。
少し隠った声で、しかし感情は入っていない。淡々としていた。
叫び声がしたのはもう一つの広場…植物園だ。
「面倒だ、さっさとキリをつけるぞ」
クランドは険しい顔になり、眉間にしわを寄せながら二人に呟く。
ロアと桜は返事はせず、ただ黙って顔を縦に振るだけだった。
いつの間にか快晴だった天気は、暗く、嵐の直前のような天気となった。
しばらく静寂が流れる。
無音という雑音を切り開いたのがクランドの声だ。
「ウォーターッ!」
そう叫ぶなり、突然宙に水の塊が少しずつ大きく出来る。
一滴の水滴からどんどん巨大化し、ついには人一人飲み込める大きさになった。
この間は僅か五秒。この速さが彼の特訓の成果を語っていた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
19:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
05/01 17:29
「ホール」
男は声色一つ変えず、指パッチンと同時に口に出した。
次の瞬間、きっと一秒すらたってないだろう。小さな、けれど先程クランドの出した塊が飲み込まれる程の大きさのブラックホールが現れた。
塊を瞬時に吸い込み、空中へと消えていった。
呆気にてられて無防備な所をすかさず男は狙ったかのように、
「ホールハンド」
と、また呟いた。それに負けずと今度は桜が相手に声をぶつけるかのように叫んだ。
「ガードッ!」
桜がぶつけるように叫んだ言葉は、そのまま現れた結界になるかのように宙へ吸い込まれた。
結界は薄く、固い。とても頑丈だ。
しかし、結界に向けて両手をつきだし、押し出されないよう踏ん張る桜の姿を見ると、非常に強力で厄介な相手だとしみじみ思わされる。
負けずとガスマスクの相手も片手を前に突きだし、掌から黒く、何処までも飲み込むような色をした闇を出していた。
ガスマスクが一度気を緩め、ほんの僅かに力が弱まったその瞬間、ガスマスクの背後から
『ビュンッ!』
ナイフが飛んできた。それも家庭用ではなく、暗殺や殺人などに使われるプロ用ナイフ。
ナイフが空を切る音がすると同時に、ガスマスクの背中へと突き刺さる。
突き刺さると僅かに空いた隙間から逃げ場を求めた血達が吹き出す。
緑色をした芝生に赤黒い液体がぽつぽつと点の模様を描くかのように落ちる。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
20:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
05/01 17:46
「この糞餓鬼、次はそれがお前に当たると思え」
そう焦りもなく一言言うと、彼は宙に吸い込まれるかのように消えた。
ただその場に残ったのは赤黒い液体のみだった。
三人が何事かと分からず、血のついた芝生を眺めていると突然三人と前に人影が現れた。
「やぁ、僕はクラリアス・エネウンスだよ」
「僕はただのボゾ。なんにもないから」
そうつらつらと話すのは僕という一人称に合わないアルビノの綺麗な少女。
黒のフードを被っていて、少し上げた布の隙間からはさっきの血のように赤黒く、しかしまた光を入れた目が見える。
「お前は…ボゾ、なのか?」
「そうだよ、ただの能無し。けど僕ナイフは得意だよ」
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
21:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
05/01 19:29
「貴方はどちら側なの?」
「僕?うーん、どっちでもないよ。じゃあね」
そう話終えて、一息つくと走って去っていった。クランドが呼び止めようとしたが、何故か踏みとどまった。
「まぁ、帰ろっか。フェリ君も迎えないとね」
「…そうだな、行くか」
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
22:午前の緑茶◆LYhyf9IvzLwW
05/01 19:36
ーーーーーーーーーーーーーーー
『ガチャ』
ドアを開ける音で僕の意識はその方向へと集中する。
ドアを開けた人物は僕がよく知る人物…クランドさんだ。
傷一つない体を見て、結局は赤の他人だけど少し安心する。
「ん、じゃあ帰るぞ」
「あ、はいっ…」
急いでクランドさんの元へ駆け寄る。
このお店は床が少し古いのか、少し体重をかけて歩くとギシギシと軋む。
もう開けておいたドアを通り、ドアを閉めて帰る。
もう空は日が沈んでおり、明かりが少しずつつきはじめていた。
クランドさんに桜さんとロアさんは?と聞くと、『先に帰った』と言われた。
お礼だって言いたかったけど、今度にしようか。と思いながら街灯の付いた薄暗い帰り道を歩いていった。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
23:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/01 23:38
『ガチャッ』
クランドさんの家は、とても豪華…とも言わないが、生活に必要は物は揃っていた。
落ち着いた色合いの部屋で、心まで落ち着いてくる。
「そういや、夜は何食べたいんだ?」
「あ、えっと…何が、ありますか?」
僕がそう聞くとクランドさんは棚を覗いたりして、食材がある度に僕に伝えてくれる。
「じゃあ、オムライス。オムライスが食べてみたいです」
僕が昔本で読んで、ずっと食べたかった料理。研究所の料理はパン一枚だとか、そんな質素な料理だったから。
クランドさんは『分かった』とだけ言うと、卵を割ったりしながら調理を始めた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
24:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/03 21:57
僕はクランドさんが料理をしているのを見ているだけ。
手伝おうかとしたけど、何か胸にたまった。よく考えれば、『これに毒が』とか、考えてしまう。
こんなバケモノを拾うなんて、普通は利用以外ほぼ考えられないから。
でも、優しくしてくれた、恩返ししたい。けど、いざやろうとしても
『まぁいいか』の言い訳だけしか残らない。
「あ、あの…何か手伝う事、は…」
僕は言った、心とは正反対だけど、口に出た。でもきっとこれも言いたかった事。心の僕が邪魔してただけ。言ってしまえばあっさり口からこぼれ落ちた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
25:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/03 22:07
「んー…なら、棚からコップと皿出してくれ」
こっちを向いて、棚を指す。
わざわざやり易い手伝いにしてくれたのだろうか、少し心が踊る。
僕は棚まで行った。棚は古い木で出来ており、ただ毎日手入れしているのか清潔だ。
とりあえず一番下を覗く。少ししゃがんで、覗きやすくして見る。
ふわり、卵の焼ける匂いだろうか、独特なソースの香りも漂ってきた。
棚の一番下には食器…ではなく、鍋や、かごに入れられた果物があった。
今度は立ち上がり、上の戸棚を開ける。
少し背伸びして、中を見る。
中にはお皿やコップが丁寧に仕分けされていた。
僕は皿とコップをゆっくりと取る。
皿やコップがぶつかる、というより触れるたびに『カチャリ』という音がなる。
皿を持ち、その上にコップを置いてクランドさんにこう話しかける。
「どこに置けばいい…ですか?」
「そうだな…そこのポットの近くに置いてくれ」
クランドさんは今度は此方に目を向けず、フライパンを見つめ、赤いご飯を包みながら言った。
僕はゆっくり、音がしないよう注意して置いた。けど、やっぱり『カチッ』という音はなる。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
26:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/03 22:15
「ありがとな、もう座ってていいぞ」
クランドさんは此方を向いて、優しく見つめて言った。
クラングさんの翡翠色の目に吸い込まれそうな感覚を覚えながら、僕は席に座った。
椅子は、赤い布で背もたれや座る部分が飾られた椅子。高そうだ。
クランドさんはいつの間にか着ていたエプロンを外し、此方に料理を持ってくる。
「ほら、食べろよな」
「は、はい。いただきます」
ちゃんと手を合わせて、付いてきた銀色のフォークを右手に持ち、六分の一くらいの所を切る。
卵が綺麗に割れて、とろけた白身が流れ出てくる。ソースで味付けされたご飯も、綺麗な橙色をしていた。
フォークでご飯と卵を一緒に刺し、口の中へ運ぶ。
少し熱いが、とてもおいしい。噛めばシャキッとした野菜の感覚が歯に残るし、ソースの味、匂いもちゃんと記憶した。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
27:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/04 00:45
「おい、しい…です」
初めて食べた。こんな味。
今までほぼ素材のまま食べてきた。
パンだって、なんもついてないし、サラダだってレタスやトマトくらい。
こんなに調理された物なんて、久しぶりだ。
「そうか!ありがとな」
クランドさんはニカッと笑ってスプーンで掬って食べる。
まるで長年食べてきたかのように。
(僕は、嫉妬…してたのかな)
こんなに幸せに暮らしてる人達を。
妬ましい、と感じて。素直になれなかったのかもしれないな。
「また…いつか、食べたいです」
「そうだな、また作ってやるよ」
僕は自然と口の端が上がる。
クランドさんも少し口の端を上げて、微笑む。暖かい笑顔だ。
子供をあやすようなとは違う、安心できる…
僕は夢中で食べた。しっかり噛んで、味わうように。
スプーンに掬って、食べる。口の中に卵とソース、そして野菜の味が広がる。
米一粒さえ、残さぬように。
最後の一口を終えて、口を手で軽く拭いて、もう食べ終わったクランドさんに、
「ごちそうさま、でした!」
クランドさんは、お粗末さま。と言ってお皿を片付けてくれた。
僕も手伝おうとしたけど、休ませてくれた。
足手まといになる。と思ったかもしれない。けど、休ませてくれたのは事実だ。
また、ちゃんと改めて手伝おう。
そう思いながら、僕は眠りについた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
28:午前の緑茶◆ruGF8sg4AtiE
05/05 18:56
「ん…ふあああっ、」
何気なく目が覚める。
前と違って、木製の天井。よく見れば木目が目にも見えてくる。
そして、少しふかっとしたベット。
起きたとき背中もいたくない。
ただ、心残りなのが友達の事だ。
あの施設で僕は女の子に会った。
属性は風。レゾノウだ。あの子は突然いなくなったけど、数ヵ月後帰ってきた
風なんて需要があんまりないから、数人
にいじめられてた。けど、明るかった。
「おーい、ご飯だぞ」
廊下のギシギシとなる音と共に、声がした。僕はなるべく小さく、でも聞こえる声で『はーい』と返事をした、
この女の子の話はまた別の機会にするとしよう。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
29:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/13 17:38
「あっ、はい!今行きます!」
僕は急いでドアを開けた。開けるとクランドさんがいて、『今日のご飯は目玉焼きとパンだぞ」
と、言った。正直目玉焼き、というのは聞いたことがない。目玉を焼くのか?と思い少しだけ寒気がした。
リビングに着いた。テーブルを見ると、いたって普通の朝食だ。
目玉焼きは目玉…ではなく、白身と黄身が別れていて目玉のように見えた。
少し安心した。
「今日は…なんもないから街でも行くか」
クランドさんは椅子に座りながら言う。
僕も、わかりました。とだけ返事をして椅子に座った。
パンにはバターのような何かが塗られていて、塗られた部分は少しテカテカと光っていた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
30:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/13 17:49
今日はここではなく、他の街に行くそうだ。
ここのような港街…ではなく、高原に立つ綺麗な街だそうだ。
そこに行くには馬車に乗らないと難しいそうで、馬車で移動する。
「そういやフェリ。ジパン国に行ってみるか?」
「ジ、ジパン国…?」
ジパン国。桜さんの出身国だそうだが、どんな所かは知らない。
これは僕が無知なのか、それともずっと外を知らず過ごしてきたのか…
「んーとな…東洋の島国で、和、という文化らしいぞ」
和?仲良くという事か。僕が何も知らず、僕までうっとおしくなる。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
31:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/13 17:59
「そうだな…木って緑だろ?それがピンクとか」
「ピ、ピンクっ!?」
思わず声が出た。しかし、ホントに驚く。
あの広場の大きな、大きな木の葉っぱが全部ピンク色になるなんて。
それと同時に好奇心も湧いてきた。
「どうだ。興味あるか?」
「はいっ!」
僕はつい元気に返事した。
きっと目はクランドさんからでも分かるほどきらきらとしているのだろう。
少し恥ずかしくなった。けど、この好奇心は収まる事を知らず、着くまでどんな所かずっと考えていた。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
32:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/15 17:46
「そういえば、着いてもいい頃だが…」
クランドさんは、ぽつりと呟いた。
この馬車は日差しを避ける為か、客席には布が被せられ、外から中は見えず、中から外も見えない状態だ。
クランドさんは運転席に向かって、
「今はどれくらいなんだ?」
と、聞いた。するとよく見ると一枚だけぺらん。と剥がれた布を手で上げて、運転手が顔を覗かせ、口元を怪しいくらいにあげてこう行った。
「もうすぐ着きますよ。死へとねぇ?」
それだけ言い残すと、布を下ろした。
顔が見えなくなったと同時に、馬車がとても速くなり、掴まってないと体制を崩して倒れそうになった。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
33:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/18 23:20
「チッ…おい!降ろせっ…」
クランドさんは必死に体当たりなどをしている。けど、特殊な魔法があるのかびくともしない。
確か、僕は…氷。きっと!
「よし…ア、アイスッ!」
手に力をこめて、叫ぶように言う。
すると、瞬く間に氷の粒から鋭い氷柱ができ始めた。
僕はそれを布めがけて、大きくしていった。すると、布に氷柱の先端が触れた瞬間…
『ビリビリィッ!』
布が裂ける音がした。外から光が入り込む。運転手は気づいたのか、もっとスピードを速める。クランドさんはその開いた隙間に両手を入れ、穴を大きく裂けさせた。
「出るぞっ!早く…!」
「分かりましたっ!」
なんとか一人は入れる大きさにまで破り、僕が出る。
地面に転がるかのようにして一気に転げ落ちる。続いてクランドさんもなんとか出れた。
馬車はもう崖のすぐそばで、僕らが安心して後ろを振り返った時には、もう跡形も無かった。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
34:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/21 19:44
「あ、お客さんかな?」
突然上から少し高い男性の声が聞こえる。
上を見上げると、丘の上に人がいた。
男性は、腰までありそうな長い髪を一つに纏めて下ろし、シャツにベストといった、整った格好をしていた。
「いや…客ではないんだが。…何かやってるのか?」
「洋服とお茶をちょっとね。父さんから受け継いだんだ。」
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
35:宇宙◆JOjcr1b2YoRy
05/21 19:50
「まぁ入りなよ。歓迎するよ?」
「すまないな、そうする」
そう言うと、クランドさんは彼のいる丘を登り始めた。
僕もその後に付いて登る。
芝生は水やりをした後なのか、ほんの少し濡れていて、日光に照らされ光っていた。
丘に付くと、彼は進み始めていた。
その先には森があり、一軒の家が見えた。
僕らはまた、その家目指して早歩きで歩いていった。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
▲|
前|次|
1-|新|
検|
書
[
HOME]